中秋の名月🌕
静かな夜に、遠く光る月を見ていると
あの頃の事を思い出す。
私がまだ子どもだった頃、
夜、庭から話し声が聞こえ外に出てみると、庭石に浴衣姿で腰掛け、月を眺める祖母と、その祖母に仲良く寄り添う祖父の姿があった。
私も仲間に入り話していると
またその声に誘われた母たちも続いて外に出てきて…
父はまだ仕事中だったかな〔笑〕
涼やかな虫の声と、みんなの楽しそうな
話し声。家族みんなで、たわいもない話しをした。
何か学校で嫌な事があった日、その孫の様子を感じると、祖母はよく「◯◯ちゃんには、私たちがついているのだから大丈夫だよ。大船に乗ったつもりでいなさい」と、励ましてくれた。
その言葉が、とても嬉しかった。
その祖母も、そして祖父も、もうこの世にはいない。
あの光輝く月から、私たちを見守ってくれているのだろうか。
美しい月を眺める、遠い昔を思い出した。