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韓国ウォンより弱い日本円、70年代に逆戻りの激烈円安がもたらす「悪いインフレ」の末路

2022-01-24 15:30:00 | 日記
下記の記事はダイアモンドオンライン様のホームページからお借りして紹介します。(コピー)です。

世界的に進む資源インフレと物価の上昇。これに拍車を掛けるのが、日本の通貨、円の「買う力」の弱さだ。20年以上もの長期にわたって円の買う力が衰え続けてきた結果、日本に「悪い物価上昇」が迫りつつある。(ダイヤモンド編集部編集委員 竹田孝洋)
ビッグマックで測ると
日本の通貨は「スリランカ並み」
英「エコノミスト」誌が1986年から算出している「ビッグマック指数」という指標がある。マクドナルドの看板商品であるビッグマックは、世界の多くの国で基本的に同じ品質の商品として売られている。この世界的商品を「物差し」とし、国ごとの通貨の購買力(ものを買う力)を数値化したものがビッグマック指数である。

具体的にこの指数は、基準とする米国のビッグマック価格に対し、各国の価格がドル換算で何パーセント上回っている、または下回っているかを示している。上回っている国の通貨は購買力が高く、その国の人は米国のビッグマックの価格を「安い」と感じる。逆に下回っている国の通貨は購買力が低く、その国の人には米国の価格が高く見える。
このビッグマック指数が、直近の2021年7月の時点では日本はマイナス37.2%だった。これは先進7カ国(G7)の中では、カナダ(マイナス6.0%)、ユーロ圏(マイナス11.1%)、英国(マイナス15.9%)を下回るだけでなく、韓国(マイナス29.2%)よりも低い。
さらに言えば、パキスタン(マイナス36.3%)をも下回り、スリランカ(マイナス37.9%)とほぼ肩を並べている。これがビッグマック指数で測った「円の力」の実態だ。
ビッグマックだけの話ではないかと思う人もいるかもしれない。残念ながら、そうではない。総合的に通貨の強さを表す指標を見ても、円の弱さは歴然としている。
その目を覆いたくなるような弱さを、次ページからお見せしよう。
円の「総合力」は
50年前の水準に逆戻り
通貨本来の強さを表す指標として「実質実効為替レート」がある。この指標は約60カ国・地域の通貨を比較し、それぞれの国の物価や貿易量を加味した上で算出したもの。ドル円やユーロ円のような2国間のレートよりも、通貨の総合力が分かるのが実質実効為替レートだ。
このレートはビッグマック指数と同様に、ある通貨が世界でどれぐらいの買う力を持っているかを表しており、円の実質実効為替レートが高ければ、海外で現地の物価が安いと感じられる。

円の実質実効為替レート指数(10年=100)の推移をグラフ化したのが下図だ。
グラフから見て現在の円の水準は、最も高かった1995年の半分のレベルで、変動相場制に移行した73年よりも低い。これは95年当時以降、円の購買力がほぼ半分になり、70年代前半と同じ水準にまで低下していることを示す。


新型コロナウイルス感染拡大以前の近年に海外旅行に行き、現地の食事代が日本よりかなり高いと感じた人は少なくないだろう。その実感は実質実効為替レートに即して言えば、50年前の日本人が「海外は高い」と感じたのと同じなのである。
なぜ円の実質実効為替レートは低下したのか。
その原因は、日本が90年代後半以降に為替市場への介入や、超低金利政策、量的緩和といった金融政策を実施し、円安政策を取ってきたことが大きい
だから円の実質実効為替レートは95年をピークに低下基調に転じることになった。
そしてグラフが示すように、アベノミクスの下、黒田東彦・日本銀行総裁が就任後に展開した大型の金融緩和策で、「円の力」の低下に拍車が掛かっている。
韓国ウォンを下回り
主要国で「最弱」の円
円の対ドルレートは、21年年初には103円だったが、足元では114~115円と、1年余りで10円以上円安が進行した。同じ期間の円の名目実効為替レートの推移を、ドルだけでなく主要国の通貨と比べたのが下図だ。
21年初より水準を低下させた通貨はユーロ、韓国ウォン、円の三つ。円は、韓国ウォンをも下回り、グラフで取り上げた七つの通貨の中で最もレートを下げている。
昨秋から目立つ物価上昇の背景には、こうした円の弱さがある。ただでさえグローバルな資源インフレで原油や穀物などの価格が高騰しているのに、円安で買う力が弱まった結果、輸入品価格の上昇に拍車が掛かったのだ。21年11月、12月の輸入物価の上昇率はそれぞれ前年同月比で45.2%、41.9%と4割を超えている。


輸入価格の高騰が企業物価に波及し、企業物価上昇率は前年同月比で11月9.2%、12月8.5%となった。21年の上昇率は4.8%と、第2次石油ショック時の80年(15.0%)以来の高さを記録した。
円安は輸出型の日本の製造業にとってプラス要因と広くいわれてきた。だが実際には、日本企業の間ではすでに海外生産が定着しており、円安でも日本からの輸出数量はあまり増加しなくなっている。日本にとって円安のメリットは年々小さくなっており、その一方で輸入価格上昇というデリメリットばかりが浮き彫りになっている。「悪い円安」が進行しているのだ。
この円の動向は22年にはどうなるのか。残念ながら、22年も円安と物価上昇の連鎖が続く可能性が高い。
米国の12月の消費者物価上昇率は前年同月比7.0%となった。失業率も3.9%と完全雇用の水準に近づきつつある。FRB(米連邦準備制度理事会)は、3月にも利上げに踏み切るだろう。市場では22年中の4回の利上げがコンセンサスになりつつある。
BOE(英イングランド銀行)は、21年12月にコロナ禍後初の利上げに踏み切った。ECB(欧州中央銀行)は22年1~3月期から量的緩和の縮小に踏み切る。
一方、日本銀行は22年も現在の金融緩和を続けていくとみられるため、円の独歩安になるとの見方が少なくない。
企業も家計も困窮するコスト
プッシュのインフレが起きつつある
そうなれば、原油や穀物の国際価格が横ばいで推移したとしても円建ての輸入価格の上昇は続く。貿易収支が悪化し、それがまた円が売られる材料になるという連鎖が動き始める。コストプッシュの物価上昇が続くことになる。
消費者物価上昇率は11月で前年同月比0.5%と低い。しかし、ここには、21年4月の携帯電話料金値下げという特殊要因がある。その影響で1.5%前後引き下げられており、実態は2%前後である。それでも企業物価に比べれば上昇率は低い。

ただ、これまでと違い「人手不足故に人件費で吸収することは難しくなっている」(河野龍太郎・BNPパリバ証券経済調査本部長チーフエコノミスト)。故に、原油高や円安などで輸入物価、企業物価の上昇が続けば、転嫁は徐々にではあるが進み、消費者物価を押し上げるだろう。

消費が増えて、需給がきつくなり価格が上がる。売り上げが増加した企業が賃金を上げる。それでまた消費が増える。これが、日本銀行が目指していた物価上昇の形である。
しかし、今起きつつあるのは、石油ショック時と同じ、輸入品を中心とした原材料費高から起こるコストプッシュの“悪い物価上昇”だ。収益が圧迫された企業が、川下の価格に転嫁する。それ故、企業に賃上げをする余裕はない。消費は増えない。家計も企業も困窮するだけである。
Key Visual by Noriyo Shinoda, Graphic by Kaoru Kurata

「蛭子さん」が語る認知症との闘い 襲い来る幻視、麻雀をやめた後悔、奥さんへの感謝

2022-01-24 13:30:00 | 日記
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蛭子(えびす)さん、ご無沙汰しています。鎮目(しずめ)です。今日はよろしく願いします。
蛭子 えっと……、すみません。覚えてなくて。
――蛭子さんには私が担当したABEMAの番組に毎週ご出演頂いて。韓国ロケには私も同行させもらったんですよ。
蛭子 えっ! そうだったんですか……。
〈今年7月、漫画家でタレントの蛭子能収(よしかず)さん(72)は、テレビ東京系の番組「主治医が見つかる診療所 2時間スペシャル」で、小人などの幻覚を見る症状で知られる“レビー小体型認知症”と“アルツハイマー病”の合併症であることを公表した。筆者はテレビプロデューサーとして、インターネットテレビ局・ABEMAの番組制作に携わり、2016年には収録で週1回、蛭子さんとお会いしていた。しかし、およそ3年ぶりに再会すると番組に出演していたことすら覚えていなかった。そこで、今回は蛭子さんを長年支えてきた森永真志マネージャーを交えてお話を伺うことに。まずは認知症を公表して以降の様子について――。〉
蛭子 医者からは軽度の認知症と言われてます。でも、自分としてはそんなにひどくないと思うんですけどね。ちゃんと普段通りに仕事はできてるし。もともと体は健康で内臓系の病気にも罹ったことがない。認知症になってできなくなったことは、うーん、あるかなぁ……。自分としてはそれほど病人って感じはしないんですよ。まぁ、役者だったら引退しかないと思いますけどね、セリフを覚えられないから。
物忘れ自体がひどくなったのは例のテレビ番組が放送されるより、ちょっと前からかもしれない。
森永氏(以下、マネ) 僕は16年ほど蛭子を担当していますが、急にというよりは、徐々にって感じですね。いまでも競艇選手の名前は、苗字を言えばすぐに出てくるくらいハッキリと覚えています。そもそも、興味のあることは鮮明に記憶していて、興味のないものは覚えていないことが多かったので。
ただ、2~3年前から「万が一はぐれたりしたら危険だから」ということで仕事でも現地集合をやめて“自宅迎え”にしました。認知症になると仕事で待ち合わせ場所に来られなくなるそうじゃないですか。そうなる前に、自宅に迎えに行ったりと先手で対応をしてきたわけです。
〈筆者は17年11月に韓国・ソウルロケで蛭子さんとご一緒したことがある。その時点で私たち番組スタッフは“兆候”らしきものを感じていた。というのも、空港で出国審査を終えた直後に、蛭子さんがパスポートをどこに仕舞ったか忘れてしまい、ちょっとしたパニックとなったのだ。収録中に自分の発言を覚えておらず、同じ質問を何度か繰り返すことも。実際には認知症が進んでいたのかもしれないが、「独特なボケキャラクター」というイメージもあって周囲が「良い味」と捉えていたのも事実だろう。〉
蛭子 体の不調も全然感じてません。ちょっと、ぽやーってするくらい。なんとなく、そういう感覚はあるんですよね。いつも通り暮らしていても、どこか頭のなかがぽやーっとしてる。船に乗った後、降りてきて地面が揺れているというか。そう、船酔いみたいな感じです。
そういうふうになる人は死ぬって、新聞に書いてあったから恐ろしいなって思って。船酔いっぽくなる人には死が待ってる、みたいな。だからそういうのは嫌なんですよね……。
〈蛭子さんはどうやら「死ぬ」ということに対して異常に恐れを抱いている様子。インタビュー中もしきりに「死」について口にした。〉

若かりし日のワンカット(写真・事務所提供)(他の写真を見る)
「あっ、これ燃えてる!」
蛭子 いまも漫画は描いてますよ。でも、漫画を描くのも結構つらいんで。今後も描き続けていく力があるかどうか。
反対に、テレビには出ても大丈夫ですね、むしろどんどん出たいくらい。楽しいのもあるけど、まぁ、やっぱりお金がもらえるしね。番組にもこだわりはなくて、出たい番組はちゃんとお金をくれるとこ(笑)。とにかくできる限りは仕事したいですね。あとスタジオはうまく喋れないのでやっぱりロケがいいですかね。
マネ 明日もロケがありますから。
蛭子 え、ロケあるの?
マネ はい。どんな仕事でもいいなら、バンジーやらせてもいいんですか(笑)。
蛭子 え、違う違う、それは! バンジーはもちろんだめですよ。命に関わる! ただでさえ病気で大変なのに、そんなことで死にたくないよ。いやー、すごい怒られそう、女房にも。
ただ、すみません、とにかくお金は稼がなきゃっていう思いがすごくあって。お金を稼げなくなったらもう終わりって思ってるんですよ。女房もお金で繋いでおかないと心配で。いや……、いまのは言い方がちょっとマズかったですけど、とにかくお金がないと普通の生活ができないから。
これまで稼いできたといっても、最初の頃の稼ぎは競艇に消えちゃってるので。総額で1億円は負けてますかね(笑)。
〈お金への執着は、どうやらあまり以前と変わっていない様子でひと安心だが、最近はレビー小体型の症状である“幻視”にも悩まされている。〉
蛭子 なんかちょっとこう、(本棚を指差しながら)たとえば、あの本のなかのどれかひとつが燃えていたりとか、ね。「あっ、これ燃えてる!」って言うんですけど、実際には燃えてないんですよね。そういうのが何回かありました。
マネ 仕事モードの時には幻視が見えることは少ないようで、プライベートの時によく幻視を見るみたいです。取り込んだ洗濯物が床に倒れている奥さんに見えたり、デパートの売り場を電車が走っているのが見えたり。他にも、自分の家が分からなくなって深夜に「ここはどこ?」と電話をかけてきたこともありました。時間帯によって状態の良し悪しに波があって、昼の12時から夜の7時までが一番安定している。なので、仕事は昼食後の午後帯に入れるようにしています。テレビの収録も泊まりがけだと状態が悪くなるので、いま受けているのは日帰りの仕事だけですね。
麻雀を“健康番組”に
〈ギャンブル好きの蛭子さんは「麻雀に行く回数が減ったから認知症が進んだんじゃないか」と話していたことも。〉
蛭子 そうですね、麻雀は好きですよ、本当に。回数が減ったのは世間体の悪さかな。麻雀をしている時は脳を使うから認知症予防にもなるはず。そういうことはやっぱり大事ですよ。麻雀番組に出演すると面白くて頭にもいいし、問題はないと思うんですけどね。2年ほど前までは結構出てたんですが、去年はもう全くなかったです。地上波の番組自体も減ってしまった。
俺としては麻雀って“健康番組”にしてもいいんじゃないかって思うんですけどね。だけど、禁止のやつがあるじゃないですか、お金を賭けるやつ。それは俺、絶対やめます。そういうので捕まると、すべての運が尽きるような感じがします。そんなに悪いことじゃないのになぁ、って思いますけど、でも、捕まるものは捕まるわけですから、しょうがないですね。
こないだも偉い人が賭け麻雀で問題になったのがニュースになってて、俺の名前もついでに記事に書かれたり。蛭子さんも過去にどうとかって……。
マネ その時は蛭子さんがかわいそうって声が上がりましたよね。その人は捕まってないのに、蛭子さんはそれより低いレートで捕まってしまったから。
蛭子 あー、そう! 俺は麻雀の連載もやってたので理屈ばかり言って抵抗してたんですよ、警察に対して。「麻雀は頭に良いはずだ」とか、警察の考え方とは、全く逆の方向のことをどんどん言ってたら、ダメでした(笑)。賭けるやつはやってないし、そうじゃない麻雀も減りました。でも、回数を減らさなければ、もう少し頭もしっかりしてたのにって思いますよね。
〈新型コロナウイルスの感染拡大が、闘病に良くない方向に働いている面もあるようだ。無趣味な蛭子さんには三つだけ趣味らしいものがある。映画、競艇、麻雀なのだが、コロナ禍の影響で一時はその三つとも自粛状態に。テレビのロケなども激減し、やることが無くなってしまった。〉
蛭子 コロナはめんどくさいなって思いますね。怖いってこともあるけど、なんでこんなに人が騒ぐのか。これに関してはよくわかんないな。意外かもしれないですが、以前から石鹸での手洗いとかうがいは徹底してるんです。ちょっと外出する時でも必ずマスクをつけるし。自慢じゃないですが、風邪で仕事を休んだことはほとんどない。
むしろコロナで困っちゃうのは、認知症のお医者さんのところに満足に通えないこと。薬は飲んでいますけど、いまは病院に人が集まるからどうしても通うのが怖いんですよね。
それでも俺はいままで通りに仕事がしたいので、健康には気をつけてます。なかでも、同じ病気の人にお勧めしたいのは散歩ですね。俺も散歩に行くことがめちゃくちゃ増えました。近所の公園に行くんですけど、散歩のコースとしても、歩く距離にしてもちょうどいいくらいで。目標は決めてませんが、だいたい30分程度で、距離にすると2キロくらいかな。とにかく毎日散歩してる。こんな話をすると、悲しくなりますかね……。でも、散歩してると景色もいいし、空気がすごく新鮮な気がする。公園にいっぱいいる子どもたちの動作が目に飛び込んでくる。子どもの動きってすごく面白いから、見るのが好きなんですよ。
マネ 歳をとると足腰が本当に大事なんです。蛭子さんの場合は、「バス旅」(「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」・テレ東系)のロケで歩いてきたことが間違いなく糧になってます。だって、あれだけツラい思いして歩いたじゃないですか、それがちゃんと生きてる。
蛭子 「バス旅」で歩くのはめっちゃくちゃツラかったです。もう本当に、いつもやめたいと思ってましたから(笑)。でも、そのおかげで、いま好きな公園まで歩いていけるんだから、分からないものだよね。散歩中に知っている人とすれ違って「あら、蛭子さん、大丈夫?」と言われたら、「大丈夫ですよ」と円満に答えて。声を掛けてくれてありがとう、と。そんな気持ちです。周囲に感謝しながらね。
「すまんやったね」

父としての一面も(写真・事務所提供)(他の写真を見る)
〈コロナ禍を機に蛭子さんの生活は穏やかなものに変わっていた。同時に奥さんに対する思いが強くなってきているようだ。この先、症状が悪化した場合、「誰に介抱してもらいたいか」を問うと、こんな答えが返ってきた。〉
蛭子 それは病院の先生です。そりゃ、女房が病室でずっと見ててくれれば一番ありがたいですけど。でも、それじゃ女房の自由を縛ることになるから。健康な人が自由を縛られるのって相当苦しいと思うんですよ。それだったらお医者さんのほうがいい。
病気のおかげというのは変かもしれないけど、女房との時間が増えたことは本当にありがたいと思いますね。いま女房は自分の時間を捨てて、本当はもうちょっと好きなことをやりたいと思うんですけれど、その時間を俺のために使ってくれています。
だから、とにかく女房の言うことを聞いて、女房の言うとおりに生きていきますよ。やっぱり女房にはちょっと悪いと思う、俺が早く死んでいくのが。だから、「すまんやったね」とか、死に際に言いたいですけれど、それを言えるかどうかは分かんない。死ぬほうが早かったりしたら言えないですしね。
マネ 認知症は死ぬ病気じゃないですよ。
蛭子 そうなんだ!?
マネ いま、その進行を抑えるために仕事したり散歩したりしているんですよ。
蛭子 そうだね。すぐに死なないようにできることをなるべくします。
〈念のためにもう一度、「ギャンブルはこれからも続けますか?」と聞いてみた。〉
蛭子 ギャンブルはもうやらないと思う。ギャンブルで使うお金があったら女房のほうに回さないといけないな、と。
――本当に奥さんへの思いが強いですね。
蛭子 え、そうかな。
――すごい愛妻家だと思います。
蛭子 そう言ったら怒られるかも。
マネ いや、愛妻家はいいんですよ(笑)。
蛭子 え!
マネ 怒られるのは恐妻家じゃないですか。
蛭子 あっ、そうか!
〈こんなトボケた答えで周囲の笑いを誘うのも蛭子さんらしい。認知症を患う人たちが、蛭子さんのように「ちょっと面白い人」と受け入れられるような社会になれば、誰もがもっと暮らしやすくなるのだろう。〉
取材・構成 鎮目博道(元テレビ朝日プロデューサー)
鎮目博道(しずめひろみち)
テレビプロデューサー・演出・ライター。1992年テレビ朝日入社。社会部記者として阪神大震災やオウム真理教関連の取材を手がけた後、報道ステーションなどのディレクターを経てプロデューサーに。ABEMAのサービス立ち上げに参画し、「AbemaPrime」などの番組を企画・プロデュース。2019年8月に独立。

認知症だと思っていたら肝性脳症 その症状と検査法を知る

2022-01-24 12:00:00 | 日記
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 高齢者による自動車事故が相次いでいる。“隠れ認知症”などがその原因だが、それとは別にチェックすべきなのが肝機能だ。

 認知症患者は2025年には730万人になるといわれている。大半はアルツハイマー型や脳血管性型など脳疾患による認知症だが、10%を占めるとされているのが、原因不明の認知症だ。

 この10%に該当するのが「認知症との鑑別が必要な疾患」とガイドラインに記載される疾患。ビタミン欠乏症、甲状腺機能低下症、神経梅毒、特発性正常圧水頭症、そして肝性脳症で、肝性脳症は「肥満の増加から、特に今後増えるだろう」と注目されている。

「肝機能が低下すると慢性肝炎から肝硬変、肝臓がんと進んでいきます。このうち肝硬変の段階で起こしやすいのが肝性脳症。初期では睡眠障害、物忘れ、意識障害などがあり、症状が認知症と非常に似ています」
 こう指摘するのは、奈良県立医科大消化器・内分泌代謝内科の吉治仁志主任教授。肝性脳症であれば、認知症の薬は効かない。

 さらに肝硬変の患者のうち3分の1が、症状がごく軽く、通常の診療では鑑別が非常に難しい潜在性肝性脳症だという。

「肝性脳症は症状の程度によってⅠ度からⅣ度に分類されます。Ⅰ度の前段階が潜在性肝性脳症で、20%が半年以内に症状が進んだⅡ度へ移行するといわれています」

 Ⅱ度まで進むと「時間・場所がわからなくなる」「物の取り違え」「お金をまく、化粧品をゴミ箱に捨てるなどの異常行動」「眠りに陥りがちでうとうとしている」などの症状が顕著になる。交通事故や日常での転倒・転落につながりやすく、こうなる前に手を打つことが重要だ。

■通常の診察では見過ごされる

 潜在性も含め肝性脳症を調べる検査は、血液中のアンモニア濃度測定検査と行動で認知機能を測るテスト。後者はランダムに散らばった番号を1から順に線で結ぶ時間を測定するナンバーコネクションテストや、ブロックを見本と同じ組み方に並べるテストなどだ。
「ただし、これらは肝臓専門医が管理している状況では行われますが、現実には実施されずに肝性脳症が見落とされているケースも多い」

 肝硬変は前述の通り、慢性肝炎から徐々に進行して発症する。その原因はC型肝炎ウイルス、B型肝炎ウイルス、アルコール。さらに近年は、肥満などアルコール以外の原因が関係して発症する非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)も問題視されている。

 いずれも定期的に健康診断などで肝機能のチェックをしていれば分かる疾患だが、「分かっていたが無症状なので放置していた」「そもそも知らなかった」という人も珍しくない。認知症を疑う症状があり、肝機能の状態を把握していないなら、検査を受けるべき。

 肝性脳症が判明すれば、認知症と違い、薬でコントロールできる。筋肉でのアンモニア代謝を促すBCAA(分岐鎖アミノ酸)、または腸管の中でアンモニアの産生を抑える合成二糖類、または腸管内のアンモニアの産生を抑える難吸収性の抗菌薬だ。難吸収性は、肝硬変の診療ガイドラインの中の「肝性脳症を改善するか」というクリニカルクエスチョン(臨床的課題)に対し、最も高いエビデンスレベルAに位置付けられている。
「“難吸収性”は昨年11月に『リファキシミン』という薬が海外に30年遅れで保険適用になりました。『ニューイングランドジャーナル・オブ・メディシン』に掲載された文献で、肝性脳症の再発を抑制することが明らかになり、生命予後の改善も別の文献で報告されています」

 再発抑制に関しては、投与開始後168日でリファキシミン服用群は約8割が再発していなかったが、プラセボ群では6割を下回った。5年間の生存率では、リファキシミンは約60%で、対称群は20%より下だった。なお、リファキシミンの薬価は1錠200ミリグラム201.9円。1回400ミリグラムを1日3回服用だ。

愛子さま、ご活躍の裏に「バスケをやりませんか?」学校生活を一変させたコーチのひと言

2022-01-24 11:00:00 | 日記
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'21年12月5日、成年のご報告のため上皇ご夫妻のお住まいへ訪問される愛子さま

昨年12月に成年を迎えた天皇家の長女・愛子さまが初の公務に出席されるなど、より一層国民からの期待がふくらんでいる。
「昨年12月25日、大正天皇の命日に行われた『大正天皇例祭の儀』に臨まれ、宮中祭祀デビューを果たされました。今年の元旦には早速、皇居内の宮殿で催された皇室の新年行事にあたる『新年祝賀の儀』で初めての公務にご参列。

 新型コロナウイルス禍を受け、女性皇族の方々はティアラの着用を控えたドレス姿でした。次に注目されている愛子さまが参加される行事は、18日の『歌会始』。愛子さまがどのような歌を詠まれるのかに注目が集まっていますよ」
皇室担当記者がそう話すように、コロナ禍で皇室の方々が思うように外出を伴う公務が行えない中で、めでたく成年となられた愛子さまのご動静を多くの国民があたたかく見守っている状況だ。
自然とご友人が増えて
昨年12月の成年を迎えられた際に綴られた文書では、
《これからは成年皇族の一員として、一つ一つのお務めに真摯に向き合い、できる限り両陛下をお助けしていきたいと考えております。そして、日頃から思いやりと感謝の気持ちを忘れず、小さな喜びを大切にしながら自分を磨き、人の役に立つことのできる大人に成長できますよう、一歩一歩進んでまいりたいと思います》
と今後の抱負を述べられるなど、立派な成年皇族として成長されたことに周囲は感動すら覚えたことだろう。
ただ、愛子さまのこれまでの道のりには時折、困難もつきまとっていた。
「学習院初等科の2年生だったころ、同学年の男子生徒が乱暴な振る舞いをして“学校に行くのが怖い”という理由で、一時期は不登校ぎみになってしまわれたのです。
それから1年半ほどはお母さまである雅子さまが付き添われて少しずつ登校し、一部の授業だけに出席される日々でした。両陛下は当時、雅子さまの付き添いに批判の声が出るのは覚悟していたものの、愛子さまを守りたいという“親としてのお気持ち”を優先されたそうです」(宮内庁関係者)

学校を休みがちで愛子さまが苦しまれていたとき、愛子さまに一筋の光明が差し込んだ。当時、学習院のバスケットボール部のコーチを務めていた男性から「バスケをやってみませんか?」とのお誘いが愛子さまの学校生活を一変させたという。
都内の小学校でバスケ部の試合に臨まれた愛子さまはボールケースをお持ちに('12年11月)
「愛子さまは元々、ご両親譲りの運動神経をお持ちでいらっしゃいました。テニスやスキー、バドミントンやソフトボールなど、いろいろなスポーツに長けておられます。ご自身としてもスポーツがお好きだったこともあり、コーチからの誘いを受けてバスケットボール部に入部されたところ、どんどんのめり込まれました。
チームスポーツなので、自然に仲間とコミュニケーションをとる中で友達も増え、学校に通うことが楽しくなって、不登校問題は解消されたのです。最近まで住われていた赤坂御所のお庭でも、職員たちとバスケを楽しまれる姿をよく拝見していました」(侍従職関係者)
「全ての経験が私の財産に」
小・中・高と、学生生活はバスケットボールとともにあった愛子さま。
「初等科時代のバスケ仲間が中学と高校でバスケの試合に出ているときは、お忍びで会場に出向き、一生懸命応援されていました。
高校1年生のときには、3学年合同のクラス対抗トーナメントで、愛子さまのクラスは3年生相手にバスケの試合で大金星を挙げたのです。普段からバスケに慣れ親しんでいた愛子さまも積極的にシュートされるなど、活躍されたと聞きました」(同・前)

'17年の5月には、ご両親とともに車いすバスケットボールの大会を会場で観戦され、愛子さまは試合展開に夢中のご様子だったという。
「車いす同士が衝突したり、タイヤが摩擦を起こした際のゴムの焦げた臭いなど、現地でしか感じられない迫力のある試合に、雅子さまは驚かれていました。愛子さまも同じく、どちらのチームが勝つか分からない試合展開に興奮されたご様子で、夢中になって拍手を送られていました。
試合後、愛子さまは選手ひとりひとりに声をかけられ、“トレーニングはどうしているのですか?”“何がきっかけで車いすバスケットを始めたのですか?”などと熱心に質問されていたのが印象に残っています」(大会関係者)
初等科時代、バスケ部だった愛子さまは車いすバスケの選手とのご懇談に花が咲き、予定時間を大幅に超えた('17年5月5日)

愛子さまが小学5年生だった'12年、お誕生日に際して寄せられた文書の中で、雅子さまはこう綴られている。
《5年生になってからは、学校の勉強も随分と大変になってきましたが、愛子が、お友達にも恵まれ、管弦楽部やバスケットボール部といったクラブ活動を含む学校生活や、英語の勉強など様々なことに意欲的に取り組んでいることは大変嬉しく、そのように愛子が成長していく姿を心強く思いながら、母親としてできるだけの手助けをしたいと思って過ごしております》

バスケットボールを通してスポーツの素晴らしさを知り、かけがえのないご友人も得たことは、愛子さまの人生に大きな影響を与えたことだろう。
《様々な方と出会い、関わることを通じて、人と人とが互いに手を取り合い、交流の輪が広がっていく素晴らしさを学び、全ての経験が、今、私の財産となっています。今日に至るまで私の歩みに関わってくださった全ての方に深く感謝いたします》
成年における文書でも、そう記された愛子さま。これから両陛下を支えていかれる内親王に大きな期待を寄せたいーー。


コロナ「第6波」ピークアウトはいつだ? オミクロン株先行国は1カ月程度で頭打ち

2022-01-24 10:00:00 | 日記
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このままだと来週27日には都内で1日当たりの感染者が1万8000人を超える──。20日の都のモニタリング会議で専門家から衝撃推計が飛び出した。21日から16都県に対象が拡大した「まん延防止等重点措置」の期間は2月13日まで。はたして、3週間余りで状況は好転するのか。「第6波」のピークアウトはいつだ?

◇ ◇ ◇

東京都は感染状況の警戒度を最も高い「大規模な感染拡大が継続している」、医療提供体制の警戒度も上から2番目の「通常医療を制限し体制強化が必要な状況」にそれぞれ引き上げた。もはや都民は満足な診察を受けられず、医療体制は崩壊寸前ということだ。


20日も都内の新規感染者数は8638人、全国では4万6000人超と連日、過去最多を更新。終わりの見えない感染猛拡大と専門家のショッキングな分析に「自分の身を守れる自信がない」と音を上げる人も増えているだろう。しかし、日本に先行してオミクロン株が猛威を振るった世界各国では光明が見え始めている。広告

「一気に拡大して、一気に収束する可能性が高い」
このままだと来週27日には1万8000人を超える…(分科会の尾身会長)/(C)共同通信社
拡大する
昨年12月中旬から感染が急拡大した英国は、今月4日に新規感染者数21万8705人を記録。そこから急激に下降カーブを描き、直近はやや増加に転じたものの、19日は10万7450人に収まっている。ピーク時から約2週間で半減。ジョンソン首相は感染のピークが過ぎたとして、マスク着用義務などの規制を27日にほぼ撤廃すると表明した。

オミクロン株の“震源地”となった南アフリカは昨年11月下旬から感染者が急増。12月12日に3万7875人と過去最多となった後、今月18日は3657人と約1カ月でピーク時の約10分の1まで減っている。当初はワクチン接種率の低さが懸念されたが、杞憂に終わったようだ。


米国、フランス、カナダ、豪州も同様に感染急増から3~4週間程度でピークアウトしている。各国の感染者数のグラフを見ると、ピークまでの急上昇カーブと、その後の下降カーブはほぼ同じ角度を描いている。

「これまでも感染者数はピーク時を中心に、ほぼ左右対称の釣り鐘形を描いてきました。これを数学では『正規分布』と呼び、自然現象の多くがこれに従う分布です。難しい数式で説明するのは避けますが、要するにワクチン接種などに限らず、感染に影響を与える要因が無数にあるから、正規分布になるのです。オミクロン株の感染は一気に拡大して、一気に収束する可能性が高いですが、問題はまだ日本がピークに達していないので、増加曲線と左右対称になる下降線が見通せないことです」(元WHO専門委員で医学博士の左門新氏)

全国に先駆けて米軍由来のオミクロン株が襲った沖縄の感染者は15日に過去最多の1829人となって以降、微減傾向だ。20日は1309人だったが、濃厚接触者の急増による医療逼迫の状況は変わっていない。


仮に日本も諸外国のように1カ月程度で感染者が頭打ちになっても、感染急拡大以前の状況に戻るには、さらに1カ月以上を要するに違いない。まだまだ、覚悟が必要である。