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緑黄色野菜に含まれるカロテノイドは死亡リスク低下に関係

2022-01-23 08:30:00 | 日記
下記の記事は日経グッディ様のホームページからお借り紹介します。(コピー)です。

ニンジン、トマト、ほうれん草、カボチャなどの緑黄色野菜や果物に豊富に含まれるカロテノイドを積極的に摂取すると、がんや心血管疾患(心筋梗塞や脳卒中)による死亡のリスクが低下する可能性があることが、日本人を長期間追跡した研究で示されました。
カロテノイドはニンジン、トマト、ほうれん草、カボチャなどの緑黄色野菜に豊富に含まれています。(写真=123RF)
血中カロテノイド濃度を年1回測定し、死亡リスクとの関係を検討
野菜と果物の摂取は、死亡リスクの低減に役立つことが示唆されています。そうした保護的な作用は、野菜や果物に含まれるカロテノイドに起因する可能性があると考えられていました。カロテノイドは、強い抗酸化作用を持っているからです。
これまでにも、カロテノイドの摂取と健康の関係に関する研究は数多く行われてきました。それらの研究は、参加者の血液中に含まれるカロテノイド(血清カロテノイド値)を測定し、その後の特定の病気の発症や、死亡との関係を検討したもので、カロテノイドはがんや心血管疾患などの予防に役立つという結果が既に示されています。
死亡とカロテノイド摂取の関係を調べた研究も複数行われていますが、それらのほとんどは、追跡を開始する時点で1回だけ測定した血清カロテノイド値とその後の病気の発症、または死亡との関係を調べていました。
しかし、食習慣は経時的に変化します。例えば、加齢により食の好みが変わったり、食品の供給状況が変化したり、健康に良い食生活に関する知識を得たりすると、特定の食品の摂取量が増えたり減ったりする可能性があります。
そこで藤田医科大学の藤井亮輔氏らは、日本人の成人の血清カロテノイド値を年1回測定し、そこに反映される摂取量の変化も考慮して、総死亡、がん死亡、心血管疾患死亡のリスクとの関係を検討しました。
40歳以上の日本人3000人余りの22年分のデータを収集
対象となったのは、北海道南部の八雲町の住民です。1990年から1999年までの期間に住民健診を受けた40歳以上の人々を登録し、毎年の健診の際に採取した血液に含まれる血清カロテノイド値を2011年まで測定しました。死亡の有無に関する追跡は2017年12月まで行いました。追跡期間の中央値は22.3年になりました。
分析対象としての条件を満たしたのは3116人(平均年齢54.7歳、60.4%が女性)でした。追跡期間中に762人(24.5%)が死亡しており、このうち253人ががんによる死亡、210人は心血管疾患による死亡でした。
カロテノイドとして測定したのは以下の各項目で、すべてを合わせたものを総カロテノイドとしました:ゼアキサンチンとルテイン、カンタキサンチン、β-クリプトキサンチン、リコペン(リコピン)、α-カロテン、β-カロテン、総カロテン(α-カロテン、β-カロテン、リコペン)、総キサントフィル(ゼアキサンチンとルテイン、カンタキサンチン、β-クリプトキサンチン)、プロビタミンA(β-クリプトキサンチン、α-カロテン、β-カロテン)。
測定値と死亡リスクに影響を及ぼす可能性のある要因として、全般的な健康状態、生活習慣、受診記録、食習慣、喫煙歴、飲酒習慣や、脳卒中、狭心症、糖尿病、がんの診断の有無などに関する情報を収集しました。
総カロテノイド値が25%上昇するごとに、総死亡は15%低下
性別と年齢、喫煙歴、飲酒習慣、血圧、BMI(体格指数)などを考慮して、個々のカロテノイド値と総死亡の関係を分析した結果、上述したカロテノイドのうち、カンタキサンチンを除くすべてと、総カロテン、総キサントフィル、プロビタミンA、そして総カロテノイドの濃度が上昇すると、総死亡リスクが有意に低くなることが明らかになりました。がん死亡、心血管疾患死亡のリスクも同様でした。総カロテノイド値が25%上昇するごとに、総死亡リスクは15%低下し、がん死亡リスクは18%低下し、心血管死亡リスクは14%低下していました。
研究開始時点の測定値のみを用いて分析しても、総カロテノイド値が25%上昇あたりの死亡リスクの低下は、いずれも統計学的に有意になりました。しかし、総死亡リスクは8%、がん死亡リスクは13%、心血管疾患死亡のリスクは7%低下となり、リスク低下幅は小さい傾向が見られました。
複数回測定された血清カロテノイド値が高いことは、おおよそ25年間の追跡期間中の総死亡と、がん死亡、心血管死亡のリスクが低いことに関係していました。著者らによると、幸いなことに、血清カロテノイド値を25%上昇させる緑黄色野菜や果物の摂取は、比較的容易にできそうです(下記参照)。
この研究において、血清カロテノイドの25%上昇あたりのリスクを評価した理由を、著者らは、β-カロテンを例として、以下のように説明しています。
* * *
対象となった人々が研究への参加を決めた時点の血清β-カロテンの中央値は447.75 µg/Lでした。ここから25%上昇したとすると、血清β-カロテン値は、111.94 µg/L 増えて、559.69 µg/Lになります。
皮をむいたニンジンが100gある場合、β-カロテンの含有量は7200 µgです。刻んだ生ニンジンを食べた場合に、β-カロテンが血液中に移行する割合を示す生体利用率は、41.4%と報告されていることから、皮をむいた生ニンジン100gを食べたとすると、血中に移行するβ-カロテンは2981 µgになります。成人の循環血液量は一般に5Lであることから、摂取後に血液検査を行えば、ニンジン由来のβ-カロテンは、596.16 µg/Lという数値になるはずです。
これは、対象となった人々における血清カロテノイドの25%上昇分に相当する111.94 µg/Lと比べると、5倍以上になります。したがって、カロテノイドの摂取を25%増やすことはさほど難しくないと考えられます。
論文は、2021年6月11日付のJAMA Network Open誌電子版に掲載されています(*1)。
*1 Fujii R, et al. JAMA Netw Open. 2021;4(6):e2113369.
大西淳子(おおにしじゅんこ)
医学ジャーナリスト
筑波大学(第二学群・生物学類・医生物学専攻)卒、同大学大学院博士課程(生物科学研究科・生物物理化学専攻)修了。理学博士。公益財団法人エイズ予防財団のリサーチ・レジデントを経てフリーライター、現在に至る。

「ウコンを飲み始めて3カ月で死亡」ネットで流行の健康サプリを飲んではいけない

2022-01-22 15:30:00 | 日記
下記の記事はプレジデントオンライン様のホームページからお借りして紹介します。(コピー)です。

2020年(1~12月)、プレジデントオンラインで反響の大きかった記事ベスト5をお届けします。健康部門の第1位は――。(初公開日:2020年12月9日)
ネットでは美容や健康、若返りなどさまざまな効果をうたうサプリメントが販売されている。飲んでも大丈夫なのだろうか。内科医の名取宏氏は「医療では補えない不安を解消したい人がサプリメントを買うのだろう。だがサプリメントはどんなに高価でも効果があるとは限らない」という——。

写真=iStock.com/erdre
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効果があいまいなサプリメント
みなさん、水素水のことを覚えておいででしょうか。
コンビニなどで一度は見かけたことがあると思います。水素分子が有害な活性酸素と反応し中和することでさまざまな効果を発揮すると称されていますが、健康な人が水素水を飲用して健康にプラスがあるかどうかは、当時はもちろん、いまでも証明されていません。
ですが、効果があるかどうかわからなくてもブームになれば売れます。多くの業者がブームに乗っかって水素水を販売しました。医薬品と違って健康食品やサプリメントは効果を証明する必要がありません。
そのため、効果があやふやなまま多くの商品が販売されています。現在の流行りは「NMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)」です。
抗老化成分が含まれた「若返りサプリ」としてイケダハヤト氏などのインフルエンサーが販売していますが、現在のところ、動物実験レベルのデータはあるものの、実際に人間が服用して効果があるかどうかはわかっていません。
NMNが糖尿病をはじめとしたさまざまな疾患に効果があるかのように言われることもありますが、臨床試験で証明されたわけではありません。効果効能をうたってNMNを販売すれば「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」いわゆる薬機法に違反します。
NMNに限らず、さまざまな健康食品やサプリメントが売られていますが、どれぐらい効果があるのでしょうか。
健康食品による体調不良は「医師の盲点」
病気の予防や、より健康になることを期待してサプリメントを服用している方には申し訳ありませんが、少数の例外を除いて、サプリメントの効果は検証されていないか、されていてもごく小規模の質の低い研究しかなされていません。
下手に研究を行って「効果がない」という結果が出れば、商品として成り立たなくなってしまいます。市場競争下では、サプリメントの製造・販売業者はサプリメントの効果を検証する努力をするのではなく、消費者に効果があるかのように誤認させる宣伝方法を洗練する動機が働きます。
効果がないだけならまだしも、サプリメントが害をおよぼす事例もあります。
私は肝臓を専門にしているため、原因がよくわからない肝障害の患者さんについて他の医師から相談を受けるのですが、患者さんによくよくお話を聞いてみると摂取していたサプリメントが原因であることもあります。
肝臓を専門としていない医師でもウイルス性肝炎や処方薬による薬剤性肝障害はそうそう見落としたりはしませんが、健康食品やサプリメントによる肝障害は盲点になってしまうのです。

写真=iStock.com/takasuu
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効果は実証されておらず副作用は未知数
サプリメントによる肝障害は、多くの場合はサプリメント摂取を中止すれば自然に治るものの、まれに重症化することもあり油断はできません。肝機能に余力がある健康な人なら回復も期待できますが、肝臓が弱っている方はサプリメントの摂取を避けたほうが無難です。
また、死亡例の報告も複数あります。
一例として、それまでは症状が安定していた肝硬変の60歳台女性がデパートで購入した粉末ウコンを毎日スプーン一杯飲み始めたところ、約2週間後に症状が悪化し入院するも腹水が溜まり、約3カ月後に多臓器不全で死亡したという事例が2004年に報告されています(※1)。
ウコンは肝臓によいとされていますので、この患者さんも良かれと思って摂取したと思われます。私が受け持っている重度の肝障害を持つ患者さんにはサプリメントは控えていただいていますが、「健康食品は健康な人のための食品なので、病気の人はやめておいてください」とご説明しています。
サプリメントによる健康被害は肝障害だけではなく、ほかにも下痢、嘔吐、発疹、間質性肺炎、腎障害、血小板減少症、光線過敏症などが知られています。これは薬の副作用とほぼ同様のものです。
考えてみれば、健康にプラスの作用だけあって副作用がまったくないなんて都合のよいものがそうそうあるはずがありません。医薬品とサプリメントの違いは、医薬品は有益な作用があることが証明されているのに対し、サプリメントは効果が実証されておらず副作用もあることです。
また、医薬品は開発・認可の過程でどのような副作用がどれぐらいの頻度で起こるのか調べられていますが、ほとんどのサプリメントではそのような調査はなされていません。
※1 内藤裕史『健康食品 中毒百科』(丸善株式会社)
「がん予防サプリ」で肺がんが増加
例外的に、定量的に害の程度がわかったサプリメントもあります。
βカロテンを豊富に含む果物や野菜をたくさん摂取する人にがんが少なく、またβカロテンに抗酸化作用があることから、がん予防に役立つのではないかと期待されていました。
βカロテンのサプリメントは、いわば抗酸化成分が含まれた「がん予防サプリ」というわけです。しかし、実際に人間が服用して効果があるかどうかは、試してみないとわかりません。
そこで、肺がんのリスクの高い喫煙者男性およそ3万人を対象に、βカロテンのサプリメントを与える群と、βカロテンが含まれていないが外見上は見分けがつかないプラセボ(偽薬)を与える群にランダムに分ける臨床試験が行われました(※2)。
先入観による偏りを避けるため、参加者や医師もβカロテン群なのかプラセボ群なのかわからないようにした、二重盲検ランダム化プラセボ対照比較試験という質の高い研究です。
結果は、がん予防どころか、βカロテン群では対照群と比べて肺がんが18%増加しました。他の研究でも同様の結果が得られ、喫煙者に対する高用量βカロテンサプリメントの単独投与が有害であることは確かです。
※2 Alpha-Tocopherol, Beta Carotene Cancer Prevention Study Group, The effect of vitamin E and beta carotene on the incidence of lung cancer and other cancers in male smokers, N Engl J Med 1994 Apr 14;330(15):1029-35.


成分の多さを売りにする商品は危険

写真=iStock.com/wildpixel
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この研究から得られる教訓はいくつもありますが、もっとも大事なのは、理論上いかにも有益な効果がありそうでも、細胞や実験動物の研究でどんなに期待が持てそうでも、実際に試してみないことには効果があるかどうかはわからない、という点です。
ヒトの体は複雑なので、βカロテンだけを摂取しても有益な効果があるとは限りません。果物や野菜だって、βカロテン以外にも多くの栄養素を含み、何が有効なのかはわかりません。おそらくは単独の栄養素ではなく複数の栄養素が複雑に影響し合っているのでしょう。
安全性についても、ふだん食べている食べ物に含まれている成分だから安全とは言えないことがわかります。
食品に含まれる量では無害でも、特定の成分が高濃度に濃縮されたサプリメントを長期間にわたって摂取するのは有害かもしれません。広告ではよく「○倍濃縮」と有効成分がたくさん含まれていることをうたっていますが、私から見るとむしろ不安になります。
通常の食品から摂取できる量であれば安全でしょうが、であればわざわざサプリメントからではなく、食品から摂取すればいいだけです。肺がんになりたくなければ、サプリメントに頼るのではなく、果物や野菜が多い健康的な食事を摂るのがいいでしょう。
βカロテンに限らず、偏食をせずバランスのよい食事を摂取していれば通常は特定の栄養素が不足することはなく、ほとんどのサプリメントは不要です。
それでもサプリメントが売れる理由
サプリメントの害ばかりを書きましたが例外的に有用な場合もあります。
たとえば、妊娠初期はビタミンB群の一種である葉酸のサプリメントが推奨されています。妊娠初期の胎児に必要な栄養素ですが、通常の食事では不足しがちだからです。他にも、アスリートが効率的に蛋白質を摂取するためのサプリメント、菜食主義など特別な食事を摂っている人にビタミンB12などがあります。
このように一部のものにしかメリットがないサプリメントですが、それでも多くの消費者が買い求める気持ちはよくわかります。
現在健康で将来の不安もない、という方はほとんどいらっしゃらないと思います。身体のどこかに不調があったり、いまはなくても将来病気になる不安があったりするのは普通です。
現代医学は進歩し、治せる病気も増えましたが、漠然とした不調や不安にはあまり対応できていないのが実情です。最近疲れがちだ、めまいがする、腰が痛いといった症状で病院に受診し、採血やCTやレントゲンの検査を受けても異常がなかったというご経験のある方も多いと思います。
「嘘も方便」が通用していた昔は、プラセボ効果を期待してビタミン剤を処方したり、食塩水を点滴していましたが、いまではそんな治療はできません。
十分に時間をかけて患者さんの訴えに耳を傾け、丁寧にご説明し、対症療法を行えばある程度は改善しますが、待合室では次の患者さんが待っているのです。すべての患者さんにご満足いただける医療を提供するのは正直難しいです。

当たり前の努力が健康をつくる
社会制度の面からも、科学的な観点からも、現代医学には限界があります。
そんな中、「一日数粒摂取するだけでアンチエイジング!」などと宣伝されれば、患者さんがそちらに流れるのも無理はないです。ビジネスとして宣伝手法を洗練させてきた業界には勝てません。
ただ、サプリメントはどんなに高価でも効果があるとは限らず、害すらある可能性もあり、費用対効果はあまりよくないことは覚えておいてください。
健康になりたいのならサプリメントには頼らず、バランスのよい食事、適正体重の維持、適度な運動、お酒を飲み過ぎない、たばこを吸っているなら禁煙といった当たり前の対策を無理なく行える方向にコストをかけることを、個人的にはおすすめします。

  • 名取 宏(なとり・ひろむ)
  • 内科医
  • 医学部を卒業後、大学病院勤務、大学院などを経て、現在は福岡県の市中病院に勤務。診療のかたわら、インターネット上で医療・健康情報の見極め方を発信している。


医師が警告「オミクロンで見落とされていること」

2022-01-22 13:30:00 | 日記
下記の記事は東洋経済様のホームページからお借り紹介します。(コピー)です。

国内でも猛威を振るいはじめた新型コロナウイルスのオミクロン変異株。毎日、毎週、倍々で更新される新規感染者数に驚くが、そんななかでわれわれはどう向き合えばいいのだろうか。
現場の医師が危惧すること
埼玉医科大学総合医療センター(川越市)総合診療内科教授の岡秀昭医師は、感染症の専門家として日々、コロナ対応にあたる。「当院にはコロナ病床が40床ほどありますが、今(1月15日現在)入院している患者さんは、オミクロン株の方がほとんどで6人です。それでも5波を思い返せばまだゆとりはあります」と現状を伝える。
背景にあるのは、国が打ち出した感染者対応の棲み分けだ。軽症患者は地域の病院、あるいは自宅療養で対応し、重症患者はECMO(エクモ)などの装備が整う大学病院のようなところが診る。
現在、同院では中等症の患者を中心に紹介が来て受け入れているが、人工呼吸器を使う重症患者はまだいない。岡医師は「(周辺地域で)当院のほかにコロナ患者さんをも診る病院が増えてきたおかげで、役割分担が進んできていると思います」という。
その一方で、岡医師が危惧しているのは、院内クラスターだ。
医療従事者が感染したり、濃厚接触者となったりすることで、患者を診られない状況に陥る可能性が、オミクロン株では現実味を帯びている。実際、沖縄ではそれが医療逼迫をもたらすとして大きな問題になっているが、今後は全国どこで起こってもおかしくない。
振り返ると、第5波では急増した重症患者を受け持つ医療従事者や病床の数が足りなくなったために、入院できずに自宅待機になり、死亡するケースが問題となった。
「第6波はそれとは違う医療逼迫が起こりかねない。今後は、周囲に感染している方が身近にたくさんいる状況になるでしょう。私たち医療従事者もいつどこで感染するかわからない状況を考えると、コロナ病床にいくら空床があっても、病院が機能しなくなるおそれがあります」
しかし、だ。
国内でコロナの感染者が確認されてから2年あまり。未知のウイルスだった当初とは違い、今、病院では根拠に基づいた感染対策を行っている。そうした万全を期した対策をしてもなお、オミクロン株では院内クラスターが起こってしまう。それはなぜなのか。
「院内感染には、“しかるべき対処をとってもむずかしいもの“と、“しかるべき対処をとれば予防できるもの“とにわかれます。オミクロン株の感染性の強さを考えると、100%完璧に院内感染を防ぐことは理論的に不可能だと思います。ですので、院内感染は起こらないだろうではなく、万が一起こったときのことを想定して、院内感染を早期探知し、被害を最小限にできるようわれわれも対策をとる必要があります」
そのうえで、岡医師はこう訴える。
「皆さんには、“院内クラスターを起こした病院=悪”だと決めつけないでほしいのです。世間がそういう風潮になれば、現場も萎縮してしまい、患者さんの受け入れに二の足を踏む状況になってしまいかねません」
新型コロナウイルスの従来の特徴として、感染していても症状がない無症候性のケースが多いことが挙げられる。さらにワクチンによるマスキング効果も加わっている。
いずれにせよ、無症状では感染しているかどうかわからないし、症状があってもオミクロン株の場合は、発熱、咳、喉の痛みなどの軽い症状でとどまることが多く、インフルエンザや風邪と見分けることが難しい。知らない間に感染し、症状がない(あるいは軽い)状態で病院を受診した結果、病気を持ち、免疫力が落ちている患者たちに感染を広めてしまう――。そういう事象が院内クラスターのきっかけになりかねない。
実際、同院では流行状況が悪化してくると入院前にPCR検査を行っているが、別の病気で来院した人に感染が見つかるケースが、幾度かあったという。
入院予定のある人はとくに注意を
感染がわかった場合、当然ながらコロナ治療が優先され、本来の病気の治療は先延ばしになってしまう。自分にとっても、他人にとってもリスクが大きいからこそ、岡医師は入院の予定がある人に対しては、節度ある行動を呼びかける。
「少なくとも入院予定がある患者さんは、入院10日前以降は大勢の会食など、感染リスクが高まるようなことは控えてほしい。病院の食事はおいしくないから、入院前に好きなものを食べておきたいという気持ちはよくわかります。でも、今はがまんするか、家族など少人数での会食にとどめてください」
これは、外来で治療を受けている患者も同様だが、一方で自己判断による受診控えは避けなければならない。
「通院が不安なのはわかりますが、必要な通院はそのまま継続してください。気になる方は主治医にしっかり相談することです」
なお、入院、通院にかかわらず、病院にかかっている患者は、打てない事情がある人以外はコロナワクチンを接種しておいたほうがいいという。
さて、世の中では「オミクロン株は、もはやふつうの風邪と変わらない」と話す人たちも出てきているが、岡医師はそこに危機感を募らせる。
「まず、感染性の強さが違います。オミクロン株は水痘(水ぼうそう)のような空気感染を起こすウイルスと同じレベルの感染力を持っています。一方、重症化しにくいというのはあくまでもデルタ株との比較であって、従来株とあまり変わりません。重症化率が4割減ったとしても、感染者数が倍になれば重症者数は1.2倍になります」
その証拠に、冒頭で同院には6人のオミクロン株の感染患者が入院していると紹介したが、2人の患者では酸素吸入が必要な肺炎を起こしていて、このような患者が次第に増えてきている。
さらに、この2年間の経験から、コロナウイルスでは新規感染者と重症者数の増え方には、タイムラグがあることがわかっている。今は軽症が多くても今後どのようになるかは、わからないのだ。
現在、倍々で増えている新規感染者数。これを止めるために期待されているのが、ワクチンの3回目接種、いわゆるブースター接種だ。埼玉医科大学ではすでに医療従事者への3回目接種が進み、岡医師も昨年末に接種を終えている。
「高齢者や病気などで免疫が弱い方へのブースター接種は、加速したほうがいい。今回は、全体的に国の進め方が遅い気がします。もっとスピードを上げないと」
改めて押さえたいワクチンの有効性
ここでワクチンの有効性について、改めて整理しておきたい。
現在流通しているファイザー社、モデルナ社のmRNAワクチンは、もともとは従来株に対して作られたもので、2回接種を終えればその予防効果は9割ほどあった。この予防効果というのは、「感染を予防する効果」と「重症化を予防する効果」の両方だ。つまりは、人にうつすリスクも下げ、重症化させない効果もあったわけだ。
ところが、重症化しやすいデルタ株になると、感染を予防する効果より、重症化を予防する効果で意味合いが大きくなった。その背景にあるのはデルタ株の性質もあるが、それよりむしろ大きいのはワクチン自体の問題、接種からの時間経過によって抗体値が下がってきたという事実だ。岡医師が説明する。
「さらにオミクロン株に関して言うと、ワクチンを2回接種してから半年以上過ぎた人では、感染予防効果は2~3割程度に落ちてしまうことがわかっています。一方で、重症化を予防する効果は7割ほど保たれていました」
この状態でブースター接種をすると、一時的だが感染予防効果が7割程度まで回復する。感染性が高いオミクロン株の流行を抑える有力な要素になる可能性があるのだ。ちなみに重症化予防効果も9割ほどに戻る。4回目以降のことはわからないが、少なくともブースター接種の必要性は、オミクロン株が主流となった現時点でかなり大きいといえる。
「このワクチンは局所の痛みなどの副反応が強めなのがネック。私も軽い副反応が出ました。イスラエルはすでに4回目の接種を始めていますが、これを打ち続けるのかと思うと、正直嬉しくないです。そこは製薬企業側に副反応を軽くするなどの進歩を期待したいですね」
オミクロン株に有効な治療薬は?
続いて、治療薬について岡医師に聞いた。
1月14日、ファイザー社が新型コロナウイルスの飲み薬パクスロビドの製造販売承認を厚生労働省に申請した。これが認められれば軽症者に使用できるコロナ専用の治療薬は、ロナプリーブ(中外製薬)、ゼビュディ(グラクソ・スミスクライン)、ラゲブリオ(グラクソ・スミスクライン)、パクスロビドの4種類になる(薬の名前は製品名、製薬企業は製造販売元)。
このうちオミクロン株に有効だとして使われているのはゼビュディ、ラゲブリオ、パクスロビドの3種類だ。前者は点滴投与、後者の2つは経口薬だ。
新しい薬の登場に期待が高まるが、必ずしもゲームチェンジャーになるようなものではない。その理由の1つは、使える人が高齢者など重症リスクのある軽症者で、かつ発症間もない時期に投与するなど、いくつかの決まりがあるためだ。コロナと診断された全員が使える薬ではないのだ。
「加えて、ラゲブリオは有効率が3割程度なので、ゼビュディの7割やパクスロビドの9割に比べて低い。何よりカプセルが大きすぎて、嚥下が厳しい高齢者に飲んでもらうのは厳しいです。実際、フランスではラゲブリオは承認されておらず、アメリカでは3つの薬すべて使えるものの、ラゲブリオは2つの薬が使えない場合に使う、3番手の薬という位置づけです」
パクスロビドは有効性も高く期待が持てる薬だが、ほかの薬との飲み合わせに問題が起きやすいため、薬を多く飲まれている高齢者や持病を持つ方には使いにくい可能性があるそうだ。
最後に。感染状況にせよ、ワクチン接種状況にせよ、新薬にせよ、日々刻々と変わる状況に対し、われわれは何に注目していったらいいのだろうか。岡医師は「新規感染者数、病床使用率などは数字でしかない」としたうえで、こう話す。
「もっとも大事な指標は(医療の)現場です。テレビでも、ネットでも、新聞でもいいですので、現場で働く医療者の声を知ってもらえたら。例えば、病床使用率がいくら低くても、院内クラスターを起こしてしまっていたら、それ以上は患者を受け入れられない。つまりその現場は逼迫した状態なわけです。“ベッドが埋まっていないから大丈夫じゃないか”と、安易に結びつけて考えないでほしいのです」
鈴木 理香子 : フリーライター


緑茶習慣で「血液サラサラ」! 「認知症予防」にも

2022-01-22 12:00:00 | 日記
下記の記事は日経グッディ様のホームページからお借り紹介します。(コピー)です。

薫り高く、心を落ち着かせてくれる“お茶”(緑茶)。近年、緑茶に秘められた健康パワーが次々と明らかになっている。日本人だからこそあらためて見直したい「緑茶の健康効果」を知るべく、専門家の方々に話を聞いた。
 今回、話を伺ったのは、「血液サラサラ」という言葉の名付け親である、栗原クリニック東京・日本橋院長の栗原毅さん。栗原さんは、健康のためにお茶を活用することを積極的に勧めており、昨年は『緑茶を食べると、なぜ糖尿病や認知症に効くのか』(主婦の友社)という著書も手掛けた。前編では、緑茶の最新研究事情と、日常の食生活への取り入れ方について話を聞いた。
緑茶は血液サラサラ食材の「基本」
緑茶は「食品と健康」という視点で考えたときに基本となる食材。緑茶を多く摂る静岡県は健康寿命が長い(©longtaildog -123rf)
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栗原先生は、「血液サラサラ」という言葉の提唱者です。そんな栗原先生が、数ある食材の中でなぜお茶に着目されたのでしょうか。「血液サラサラ」と緑茶は関係があるのでしょうか。
栗原さん まず、血液サラサラについてご説明しましょう。
今から20年以上前になりますが、1990年ごろに、血液のドロドロやサラサラといった性状や循環性がわかる「MC-FAN(Micro Channel array Flow Analyzer:マイクロチャネル法」という装置が開発されました。人の血管の総延長は約9万キロ、地球を2周以上回ると推測されていますが、そのほとんどを占めるのが毛細血管です。MC-FANでは、採血した血液を、毛細血管と同じような細い管に流してその様子を観察することができるのです。血管の状態は、その人の健康状態と密接に関係しています。つまり、その人の健康状態が“目に見える形で”わかるようになったのです。
では、どうして血液の流動性が大切なのでしょうか。たとえば、体重が60キロの人ではおよそ5リットルの血液が50秒間かけて全身を巡ります。毛細血管は髪の毛の14分の1という大変な細さです。この細い隙間を血液が巡りながら、酸素や二酸化炭素を運んだり、栄養分やホルモンを届けたり、体温調節をするなどの働きを担っています。血液がサラサラと流れた状態でないと、全身でさまざまな問題が生じるわけです。
なるほど、「血液サラサラといえばメタボ」と安直に結びつけて考えていましたが、全身の健康に関わっているのですね。
栗原さん そうなんです。ストレスや過労、喫煙によって白血球の粘着性が高まると、血液は「ベタベタ状態」になってしまいます。糖尿病になると、赤血球が変形しにくくなり、「ネバネバ状態」になります。アルコールや糖分のとりすぎによって血小板の凝集能と粘着能が高まると、血小板が「ザラザラ状態」になってしまいます。
このように血液の流動性が悪くなった状態をMC-FANで調べると、各種の生活習慣病が発病する前段階の“未病”を発見する手がかりとなるのです。
そして、血液をサラサラにするには、血液の材料となる日頃の食事を改善することが極めて大切なのです。
血液サラサラといえば、一時期、タマネギや青魚、納豆などがブームになりましたね。これらの食材を積極的に摂取した方がいいと。
栗原さん それだけではありませんよ。私は、血液の流れを良くする食事として、「オサカナスキヤネ」食を提唱しています(下図)。これは、それぞれの食品を摂ってもらい血液の流れを計測することによって、血液サラサラ効果があると判明した食品の頭文字をとったものです。
血液サラサラ食品「オサカナスキヤネ」とは?
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栗原さん なかでもお茶は、食品と健康、という視点で考えたときに基本中の基本となるとても重要な存在です。手に入りやすく毎日の習慣にしやすいものとして一番最初に持ってきています。
そもそも、お茶は昔から薬として扱われてきたものです。鎌倉時代には禅僧の栄西が『喫茶養生記』の冒頭で『茶は養生の仙薬なり。延齢の妙術なり』、つまりお茶が長寿のための優れた食品であると述べています。
今こそ日本人は、こんなにも長い期間、飲まれ続けてきたお茶に目を向けるべきです。
緑茶摂取が多いほど、がんリスクが下がる
昨年の国立がん研究センターによる発表では、長期にわたる疫学研究によって「緑茶を飲む量が多くなるほど死亡率が下がる」という研究結果が明らかになりました(1回目はこちら)。
栗原さん そうなんです。特に近年、がんに関しては以下のように続々と説得力のある国内の研究報告が積み上がってきています。まさに緑茶パワーにスポットが当てられるようになったのが今なのです。
  • <緑茶の健康効果に関わる最近の研究例>
  • 緑茶を1日5杯以上飲む男性は、1日に1杯未満の男性に比べて進行性の前立腺がんリスクが約50%低い(Am J Epidemiol.;167,71-77.2008 )
  • 緑茶を1日5杯以上飲む女性は、1日に1杯未満の女性に比べて胃がん発症リスクが21%低い(Gut.;58,1323-1332.2009)
  • 緑茶を1日10杯以上飲む人は、3杯未満の人に比べてすべてのがんに対してリスクが約2分の1に減少。がんにかかった人の診断時年齢を比較すると、がん発生が女性では7.3年、男性では3.2年遅延する(J Cancer Prev.;20,1-4.2015)

静岡県はがん死亡率が低く、健康寿命が長い
栗原さん 厚生労働省が発表する市区町村別の「がん死亡率」によると、がんによる死亡者が少ない自治体には不思議な共通点があるのです。
男性の2位と3位に掛川市と藤枝市、女性の1位と2位にも掛川市と藤枝市が。磐田市や浜松市や所沢市もあります。いずれも緑茶の産地として有名な場所ですよね。やはり、緑茶を飲む習慣ががんを遠ざける、と考えて正解だといえるでしょう。
がんによる死亡率が少ない市区町村ランキング(男女別)
女性男性順位市区町村標準化死亡比順位市区町村標準化死亡比1掛川市77.01国分寺市80.12藤枝市80.32掛川市80.73うるま市81.03藤枝市81.04磐田市82.14飯田市81.55津山市84.05練馬区81.66飯田市84.96三鷹市81.97桑名市85.67浜松市83.88浜松市85.88所沢市84.29成田市86.59仙台市泉区84.610横浜市青葉区87.110横浜市青葉区84.7
人口10万人以上の市区町村の中で、がんでの標準化死亡比を集計した結果。少ないほど、がんによる死亡率が少ない(※厚生労働省 人口動態特殊報告平成15~19年 人口動態保健所・市区町村別統計。標準化死亡比は、年齢構成比の異なる集団と比較するための指標で、100以上だと死亡率が高く、100以下では低いと判断できる)
都道府県別「健康寿命」の男女トップ5
お茶の消費量が日本一の静岡県は健康寿命が長い(2010年のデータ、厚生労働科学研究費補助金「健康寿命における将来予測と生活習慣病対策の費用対効果に関する研究」より)
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健康寿命を都道府県別に出したランキングでも、面白い結果が出ています。女性健康寿命のトップは静岡県、男性の健康寿命でも静岡県は2位となっています。「静岡県の生活習慣」は、健康寿命を延ばすのに役立っていると言えるでしょう。この最大の理由として考えられているのが、緑茶の消費量です。ご存じの通り、緑茶消費量が最も多い件は静岡県で、2位以下を大きく引き離しています。
緑茶摂取で認知機能がアップ! 認知症予防にも
栗原さん 今、私が注目しているのが、認知機能アップ効果です。静岡県立大学で行われた研究によると、1日2~3杯に相当する緑茶粉末を3カ月摂取したところ、認知機能検査における平均点が摂取前よりも上昇したという結果が出ています。
特に、数分前から数日前といった短期記憶の向上効果が高かったのです(下表)。短期記憶は脳の海馬が司っていて、初期の認知症は海馬の衰えから始まります。緑茶を積極的に摂ることが、認知症予防の有効な手段となるのではないかと考えています。
緑茶の継続摂取は認知機能の向上に効果あり
65歳以上の認知機能が低下した12名を対象に、緑茶粉末を1日2g、3カ月摂取してもらった。その結果、投与前よりも投与後の認知機能(MMSEスコア:数値が高いほど認知機能が高いことを意味する)、短期記憶が有意に改善した(Nutrients. ;6,4032-4042.2014)
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緑茶で認知機能がアップするとは、物忘れが気になる世代には朗報ですね。また、認知症は65歳以上ではその罹患率が15%に達すると言われます(認知症有病率推定値、2013年厚生労働省)。高齢化率が年々上昇する中で、誰もが気になる問題ですし、何とか予防したい病気でもあります。これらの効果は、カテキンの作用によるものですか?
栗原さん カテキンの抗酸化、抗炎症作用によるものではないかと注目されています。動物モデルを用いた研究によって、認知症の原因の一つである神経細胞死を抑制することも報告されています。
2014年には、金沢大学の研究によって、緑茶を週に1~6回飲むグループでは、5年後に認知機能が低下するリスクが約2分の1に、毎日1杯以上飲む人はそのリスクが約3分の1になることも見いだされています(PLoS One.;e96013,2014)。
緑茶、コーヒー、紅茶の摂取頻度と、将来の認知機能低下のリスクとの関係
健常者の緑茶、コーヒー、紅茶摂取頻度と、平均4.9年後の認知機能低下(認知症または軽度認知障害発症)のリスクとの関連(PLoS One.;e96013,2014)
緑茶は茶葉を「食べて」有効成分を余さず取り込む!
なるほど、とても興味深いです。静岡県立大学の研究では「緑茶」ではなく「緑茶粉末」が用いられていますね。お茶と粉末の違いはあるのですか?
栗原さん いい質問です。実は、緑茶の葉の健康成分は、通常私たちがお茶として飲んでいる液体には30%ほどしか含まれていません。残り70%が不溶性成分であるため、お湯に溶けずに茶殻に残ってしまうのです。
緑茶を粉末にして、ヨーグルトなどに入れて食べると、緑茶の有効成分を余さず取り込める。抹茶でもいいが、煎茶を粉にした「緑茶粉末」の方がカテキンの量は多い。写真は抹茶のもの(©Sitthipong Inthason -123rf)
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 「なんてもったいない!」と思いますよね。そこで私が提唱しているのが、茶葉をまるごと食べる“食べるお茶”。“市販されている煎茶”を買ってきて、ミルサーやすり鉢などで茶葉を粉末にします。ヨーグルトやバニラアイスにかけると、香りがよくておいしいですよ。お茶の葉の90%以上が水に溶けにくい不溶性繊維なので、お茶の葉を食べれば食物繊維もしっかり摂ることができます。食べるお茶、といえば抹茶もパウダー状でふりかけることができます。
栗原さん カテキンを摂りたいのならば、“煎茶から作った粉末”を摂るほうが優れているでしょう。実は、抹茶はお茶の生育方法から、通常の煎茶とは異なります。抹茶の原料となるお茶は、覆いを掛けて栽培します。日光を遮って栽培することによって、うまみ成分のテアニンを増やすのですが、カテキン量はさほど多くないのです。また、製造工程で葉脈や茎を取り除くために食物繊維量も減ってしまいます。
◇ ◇ ◇
次回は、引き続き栗原さんに話を伺い、栗原さんの専門分野である「肝臓」と緑茶の関係を明らかにしていく。「脂肪肝」が疑われている人は必見です。さらに、風邪予防のための「お茶うがい」などお茶を日常で役立てるためのポイントも聞いていく。
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栗原毅さん
栗原クリニック東京・日本橋院長
昭和26年、新潟県生まれ。北里大学医学部卒業。東京女子医科大学消化器病センター内科、東京女子医科大学教授、慶應義塾大学教授などを経て現職。総務大臣・厚労大臣主催「遠隔地医療の推進方策に関する懇談会」構成員も務める。医学博士。肝臓専門医として肝臓病などの消化器疾患、糖尿病などに対する質の高い医療を実践する。

佳子さま コロナ禍で狂った皇室脱出計画…ダンス厳禁で出会いが激減

2022-01-22 11:00:00 | 日記
下記の記事は女性自身様のホームページからお借り紹介します。(コピー)です。

(C)JMPA
【写真】すべての画像を見る(他2枚)
「眞子さんが小室圭さんと結婚して皇室を離れたことで、皇族数の減少はさらに深刻になりました。内親王は愛子さまと佳子さまのお二方、女王は三笠宮家の彬子さま、瑶子さま、高円宮家の承子さまのお三方だけです。しかも、残された女性皇族の結婚は、さらにハードルが高くなると予想されます」
 
皇室担当記者はため息をつく。昨年12月22日、安定的な皇位継承のあり方を議論する有識者会議は、最終報告者を岸田文雄首相に提出。皇族の養子縁組を可能にする案、そして女性皇族が結婚後も皇室に残る案を提言した。
 
皇室の法制度に詳しい京都産業大学准教授の久禮旦雄さんはこう語る。
 
「内親王や女王が結婚後も皇室に残られるとなれば、お相手の男性にもさらなる覚悟が必要になるでしょう。世間からは眞子さんの結婚のときよりも厳しい視線が、そのお相手の方に向けられることになると思います」
 
そんな中、注目されるのは佳子さまの動向だ。7年前の会見では「一緒にいて落ち着ける方がいい」と理想の男性像を語られていた佳子さまだったが、
 
「姉の眞子さん以上に“皇室脱出願望”が強いといわれており、制度が変わる前に結婚を、とお考えのようです」(宮内庁関係者)
 
しかし、佳子さまにとってコロナ禍が大きな誤算になったという。
 
「佳子さまは大学在学中からダンススクールに通っていて、市民ホールでの発表会にも出演していました。しかし、コロナ禍でダンスは厳禁に。スクールには若い男性講師もいましたし、ダンスを通じて素敵なお相手に出会われる可能性もあったはずですが……。
 
最近も、イギリス・リーズ大学留学中に知り合った男性と交際中ではないかとの報道がありました。その方は帰国後、大学を卒業してベンチャー企業を立ち上げた若手実業家。たしかに結婚相手として佳子さまにたいへんお似合いの男性なのですが、あくまで仲のよい友人の一人だそうです」(皇室担当記者)
 
昨年5月には全日本ろうあ連盟に就職された佳子さまだが、勤務は週3日ほどでほぼテレワーク。仕事を通じて異性と接触する機会はほとんどなさそうだ。佳子さまはコロナ禍で“出会いゼロ”となってしまったといえる。
 
「頼みの綱はニューヨークの小室夫妻かもしれません。法律事務所に勤め、社交的な性格の小室さんは、優秀な日本人ビジネスマンと知り合うことも多いはず。姉夫婦からの紹介で、佳子さまが“リモートお見合い”をすることも考えられるでしょう」(皇室担当記者)
 
眞子さんと小室さんの恋を全力応援されてきた佳子さま。苦境に陥った妹を、今度は姉が救うかもしれないーー。