久しぶりに、義姉のホームを訪れた。
チョコレートが大好きで、持っていくと、手を叩いて喜ぶ。
が、今の季節は、チョコは融けてしまうだろう…。
小さな羊羹ならどうだ…?
と言うことで、虎屋の一口羊羹を手土産に。
ホームで、一番親しくしてるNさんにも、同じものを買っていこう…。
スタッフにも、休憩時に、摘まめるものが良いだろう…。
以前のホーム長さんは、差し入れは拒否なさったが、今は、そんなこともなさそうだ。
気持ちよく受け取っていただいて、まずは一安心。
今月、95歳の誕生日を迎えた義姉。
よく眠れる…と、機嫌もよさそうだった。
早速持参した羊羹をぺろりと…。
弟である主人の甲斐甲斐しさには、目を見張る。
たった一人の肉親である義姉。
主人にとっては、かけがえのない人なんだろう…。
隣室のNさんもお元気そう…。
義姉より、5~6歳は年少と伺っていたが、きれいにレイアウトされた部屋で、優雅にくつろいでおられた。
義姉の部屋と広さは同じなのか…。
とても、同じとは思えない。
が、ベッドの位置で、その謎は解けた。
介護の必要のある姉のベッドは部屋の中央に。
Nさんのベッドは、壁側に。
お母様の形見だと言う、古い舟ダンスの存在感がすごい♬
明治の初めのころの箪笥だと言うが、重厚な黒い金飾りが素晴らしい。
花柄の可愛い小さなカーペットと、壁にかかった絵画の数々。
ベッドには、折柄地のカバーが掛けられ、まるで、サロンだ。
終の棲家だから、居心地よいように…と、にこやかに笑っておられた。
介護用品に囲まれた、義姉の寒々とした部屋と比べて、何たる違いだ。
せっかくの飛騨高山から取り寄せたテーブルも椅子も、衣服の物置に。
せめて、明るい洋服でも…と、義姉に黄色い小花のブラウスを着せた。
それ一つで、部屋中が華やかに見えて、やっと、ささくれだった私の心も落ち着いた。
やれやれ…。( ^^) _U~~