Some may have concerns about Fukushima. Let me assure you,
the situation is under control.
It has never done and will never do any damage to Tokyo.
(首相官邸HPより)
核燃料、5月にも装填 川内1号6−7月に再稼働へ
西日本新聞経済電子版 2015/03/18 03時00分 http://qbiz.jp/article/58163/1/
九州電力が、川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働に向けた設備の「使用前検査」を19日に原子力規制委員会に申請する方向で最終調整に入ったことが17日、分かった。規制委は再稼働の前提となる審査に必要な「工事計画」を18日に認可する方針を固めており、川内1号機は再稼働に向けた最終関門に入る。関係者によると、九電は検査を受けながら5月中に核燃料を装填(そうてん)したい考えで、6~7月ごろの再稼働を想定しているもようだ。
規制委は九電の申請を受け、検査の具体的な準備を進める。今後の状況次第では、核燃料装填時期などの工程が遅れる可能性があり、電力需要がピークを迎える盛夏に再稼働が間に合うかはなお微妙だ。
使用前検査は、規制委が設備の作動状況などを確認する作業で、3カ月程度かかる見込み。順調に進めば、検査の過程で核燃料装填、原子炉起動、電力系統への接続と工程が進み、川内原発1号機は実質的に再稼働する。一般的には核燃料を装填してから、原子炉起動までは3週間程度、系統接続までは1カ月程度かかるとされる。
川内原発1、2号機は、規制委が昨年9月に基本的な安全対策などが新規制基準に適合していると認める「審査書」を決定。1号機の再稼働には一部設備を共用する2号機の工事計画の認可も必要で、九電は2号機の工事計画の修正書類を今年4月中旬に規制委に提出する方針。2号機の再稼働は1号機より1カ月程度遅れる見通しだ。
>>>独メルケル首相:「脱原発の理由,福島事故を目にして…」
毎日新聞電子版 2015年03月09日 20時09分 http://mainichi.jp/select/news/20150310k0000m030052000c.html
◇講演で「原発には予想できないリスク生じることを認識」も
来日中のドイツのメルケル首相は9日,東京都内で講演し,ドイツが2011年3月の東日本大震災直後に,エネルギー政策を転換して脱原発を決定した理由について「極めて高度な科学技術を持つ国で福島のような事故が起きたのを目の当たりにし,(原発には)予想できないリスクが生じることを認識した」と述べた。
福島第1原発事故を受け,メルケル政権は22年までに原発を段階的に停止し,再生可能エネルギーを拡充する政策へと転換した。メルケル氏は「(脱原発は)長年原子力の平和利用を支持してきた人間による,政治的な判断だった」と述べ,自らが物理学者として抱いていた原発の安全性に対する考えが揺らいだことを明かした。
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<「政府は嘘を言っている」小泉元首相が福島で吠える。>
“脱原発”を唱える小泉元首相。3・11当日,震災による原発事故が起きた“その地”福島で,吠えた。
小泉元首相は,11日,福島県喜多方市を訪れ,約50分の講演。そこで原発再稼働に突き進む安倍政権を,「嘘つき」「呆れた」と切り捨て,再生可能エネルギー拡大で原発ゼロ社会の実現を目指そうと呼びかけた。
「政治が原発ゼロにかじを切るべき」とし,「安全で夢のある原発ゼロ社会を実現しよう」と訴えた。
そして,「総理在任中は,推進派の<原発は安全で安くてクリーン>という説明を真に受けてしまったが,本を読んだり、専門家に聞くと,すべて嘘と分かった。今でも政府はよく嘘を言っていると思う。嘘が分かっても,頬かむりをして寝ていればいいのか」と,問題提起した。
■「汚染水は全然コントロールされていない」
再稼働の動きについては,原子力規制委員会の(田中俊一)委員長が「(川内原発は)新しい審査基準に合格したが,安全とは言えない」と話していることを紹介した上で, 「政府は<原発は安全><日本の安全審査基準は世界で一番厳しい>と言いだしている」「アメリカやフランスなどに比べて,どこが厳しいのか説明していない」とも指摘した。
「原発テロが日本で起きたら,福島どころでは済まない」としたうえで,「<汚染水はコントロールされている>と,誰か(安倍首相)が言っていたが,全然、コントロールされていない。よくもあんなマヤカシが言えるな」とも。
「政治が原発ゼロにかじを切れば、必ず自然エネルギーで経済成長ができる国になる。夢のある壮大な事業だけれども,原発ゼロの社会は今より必ずいい社会になる。政治が決めればできる」。
< 「アンダーコントロール」のマヤカシ>
Some may have concerns about Fukushima. Let me assure you,
the situation is under control.
It has never done and will never do any damage to Tokyo.
(首相官邸HPより)
【フクシマについて,お案じの向きには,私から保証をいたします。状況は、統御されています。東京には、いかなる悪影響にしろ,これまで及ぼしたことはなく,今後とも,及ぼすことはありません。】
2013年9月7日,国 際オリンピック委員会(IOC)総会で安倍首相が東京への五輪招致演説をした際,福島原発に言及。「フクシマについて,お案じの向きには、私から保証をい たします。状況は,統御されています。東京には, いかなる悪影響にしろ,これまで及ぼしたことはなく,今後とも,及ぼすことはありません。……」。
え? 立ち並ぶタンクからの汚染水漏洩は止まらない。 地下水は山側から容赦なく流れ込み,それが汚染されて港湾に流れ出る事態となっている。汚染水はまさに,「アウト・オブ・コントロール(制御不能)」の状態にある。
前作,『原発ホワイトアウト』を凌ぐディテールと迫力。 「原発再稼働」が既定路線のように進む日本……しかし,その裏には真っ黒な陰謀が渦巻いていた! いったん「原発再稼働」を認めれば,「発送電分離」は不可能となる……そのカラクリを暴いていくと驚愕の真実にぶち当たった……そう,「原発再稼働」で殺 されるのは,大都市の住民なのである。 自分の家族の命と財産を守るため,必読の書!
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原子力ムラの“最深部”を暴露した現役官僚が再び問う、原発再稼働がもたらす「最悪の結末」-
霞 が関で働く現役のキャリア官僚の話題作,『原発ホワイトアウト』の続編が『東京ブラックアウト』。著者の若杉冽(わかすぎ・れつ)氏が描くのは、「某国」 のテロリストが高圧送電線網を破壊したことをきっかけに、深い雪に閉ざされた日本海側の原子力発電所で重大事故が発生。首都・東京をはじめ、日本全体が再 び深刻な危機へとのみ込まれてゆく…というストーリー。
原発推進、再稼働に向けた動きが着々と進み、その一方で事故が起きた際の避難 計 画は穴だらけです。避難計画を策定している官僚自身も、住民に説明する自治体も、当の住民だってそのことをわかっているのに、誰も再稼働への流れを止めら れない。こうした現状に対する「怒り」がこの作品の根底にある。
―原発推進へと進む現状が「変わらないどころか酷くなっている」と指摘されましたが、このままだと4月、5月以降には川内(せんだい)原発(鹿児島県)が再稼働しそうである。
ー川内原発を再稼働した後は,しばらく様子を見つつ,秋以降に向けて粛々とほかの原発の再稼働準備を進めるのではなかろうか・・・。
東京ブラックアウト | |
若杉冽著 |
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(講談社 1600円+税) |
原 子力ムラから政治家へ金が流れる仕組み…。政治、官僚、産業界が一体となってつくり出している「原子力モンスターシステム」の全貌を暴露して話題となった 『原発ホワイトアウト』から約1年半。著者で現役官僚でもある若杉氏が、多くの国民の声を無視して進められようとしている原発再稼働のウラにある欺瞞だら けの避難計画の中身と、懲りない原子力ムラの内情を再び告発する。
**************『原発ホワイトアト』 *******************************
▼(45)
年の瀬は典型的な冬型の気圧配置となった。爆弾低気圧ともいわれる急激な天候の変化が日本列島を襲った。
一 二月二八日の仕事納めから三日連続で激しり降雪が続き、日本海側の山沿いでは、一気に五メートル超の積雪となった。海沿いは積雪量が少ないと一般的には言 われるが、平野部でも積雪は二メートル、海岸線沿いでも積雪は五〇センチメートルを超えた。
仕事納めが終わり、発電所の人員も最小限の態勢となった。大晦日の三一日、昼時は一時暖かくなり、雪が雨に変わったが、夕方に再び冷え込みが厳しくなると、根雪の上に降った雨の水分が雪を凍らせていった。・・・・・・・(略)
『原発ホワイトアウト』 286~ 287ページ
▼ (47)
「関東地方で大規模な停電が発生、原因は調査中」とのテロップがNHKの「ゆく年くる年」の放送の途中に流れたのは、新年を迎える数分前だった。
停電が起きたのは関東地方の50万世帯だったが、停電を食らった世帯ではテレビでテロップを確認することもできず、不意の停電に不吉な予感を覚えてはいた が、多くの人間はそのまま床についた。たいていの場合、大雪のせいによる停電なのだろう、くらいにしか受けとめられていなかった。
翌、元日の早 朝六時から、官房長官の緊急記者会見が官邸で行われた。「昨夜二一時前、関東電力の高圧送電線の鉄塔が倒壊する事故があり、新崎原発が緊急停止いたしました・…・・現在、原子炉を非常用電源で冷却中であります。 ・・・・・・・・・
周辺住民の方々は、冷静に対応願います。この事態によりまして、関東電力の供給区域内で、現在、五〇万世帯に停電が起きておりますが、順次復旧する見込みであります」 。
緊張した両持ちで官房長官がこう述べる。
・・・・・・・・・・・
p295)
新崎原発では、午前七時の段階で、原子炉を冷却中のバッテリー電源の残量がほとんどなくなりかけていた。そのため、非常用のディーゼル発電機を始動させようと、現場の当直の作業員が努力していた。
前日夕方からの冷え込みは非常に厳しく、気温は、氷点下九・五度に達していた。キンキンに冷え込んでいるためか、ディーゼルl・エンジンがかからない。軽 油に含まれる成分が気温の低下によって流動性が低くなり、フィルター部で燃料を詰まらせていたのだ。燃料が詰まると、当然、エンジンには燃料がいかない。
作業員は、エンジンをかけようと焦る。ただ、原子炉についての知識はあるが、ディーゼル・エンジンについての基礎知識は欠落していた。作業員にはディーゼル・エンジンが始動しない理由がわかっていなかった。
新崎原発の所長は、正月休みをとって、東京へ帰省していた。作業員が昨夜から中央制御室に詰めている所長代理に無線電話で連絡を入れる。
「ディーゼル・エンジンがかかりません!」
所長代理が怒鳴る。
「そんなことあるか、馬鹿野郎!」
午前七時半にバッテリー電源が切れたあと原子炉の圧は急速に上昇し始めた。俄然,中央制御室の緊張が、、原子炉の圧の上昇に比例して、ぐんぐんと上り詰めていった。
所長代理は、外部電源車の出動を命じた。
外部電源車は、フクシマの事故の反省から、原子炉のある海岸線から少し離れた高台の車庫棟のなかに格納されていた。作業員が外部電源車の車庫棟に向かおうとするが、そこに行く道は、五〇センチメートル以上の深い根雪に覆われていた……吹雪も強まっていた。
「車では近づけません!」
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『原発ホワイトアウト』 292~ 293ページ