米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(kkR)と楽天 は16日,九州で59店,全国で326店舗を展開するスーパーの西友に出資すると発表した。西友の親会社の米小売り大手ウォルマートから西友株を米投資ファンドのKKRが65%,楽天は新たに設立する子会社の楽天DX ソリューション(仮)を通じて20%を取得する。ウォルマートは引き続き西友株15%を保有する。株式の売却に当たって西友の企業価値を1,725億円(約16億米ドル)と見積もった。
提携を通じて新型コロナウイルス禍で消費行動が変わる中,ネットとリアル店舗の融合をはかり,西友のデジタルトランスフォーメーション(DX)を進める。具体的には以下の施策が考えられている。
・デジタル・チャネル投資の加速化による,アプリを利用した買い物,決済,配達の実現
・現金を使わないキャッシュレス決済の導入
・オンラインとオフライン(実店舗)を融合させたサービス体験の向上
・消費者のニーズを先取りしたエブリデー・ロー・プライス(毎日低価格)商品群の拡充
楽天とウォルマートは2018年に提携。西友の店舗や楽天の物流センターから,利用者の自宅に食料品や日用品を配送する「楽天西友ネットスーパー」 を事業化している。
西友は,九州では59店(福岡県59店,佐賀県1店,長崎県2店,熊本3店,大分1店)していることから,その動向は九州の流通業界にも少なからぬ影響を及ぼす。
▼楽天プレスリリース 11/16
⇒⇒⇒ KKRと楽天,ウォルマートから西友株式を取得
https://corp.rakuten.co.jp/news/press/2020/1116_01.html?year=2020&month=11&category=corp%20ec
・KKRは西友の過半数株式を取得,楽天は新たに設立する子会社を通じて西友の少数株式を取得
・ウォルマートは西友株式の15%を継続保有しながらKKRおよび楽天と協業,西友のデジタル・トランスフォーメーション(DX)を加速化
・グローバルベースでEコマースやデジタルマーケティングのプラットフォーム成長を推進してきた楽天とKKRは両社の強みを生かして西友が革新的で日本を代表するリテーラーとなることを支援
・西友はオンラインとオフラインを融合した国内有数のOMOリテーラー,かつ地域に密着した革新的なバリュー・リテーラーとなることを目指す
・ウォルマートは「地域の特性に応じた最適なパートナーと最適な形で連携することで地域に根差した強いビジネスを構築する」という戦略を具現化
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