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週刊ダイヤモンド 9月10日号 汚れるコメ  

2011-09-14 20:08:24 | 書房

 9月は新米の季節。日本各地の田んぼでは収穫を待つばかりとなった稲穂が、頭を垂れています。ただ、気がかりなのは,東京電力福島第一原子力発電所の事故による、コメの放射性セシウム汚染の心配です。

 国は福島,宮城,茨城委,千葉など原発近隣の17の都県でコメを出荷前に放射能検査を行ない、汚染したコメが流通するのを食い止めようとしています。全国で第5番目の生産地宮城,6番目のコメ生産地・福島を始め、東北地方のコメどころでは、まさに9月上旬からこの検査が始まる予定です。

 震災直後に買い占めなどでスーパー店頭からコメが消えるというパニック寸前の異変がありました。この事態は,流通網の混乱や不安とともに放射能汚染が影響していると思われます。この出来事以来,コメ卸の間では2010年産のコメの争奪戦が起きています。

 これから本格化する放射能のセシウム検査の結果次第では,コメの供給に混乱が生じる恐れがあります。こうした直近の問題とともに,長期的により深刻なのが,今回の震災・原発事故で追い打ちをかける農家の紙幣です。米どころのみならず,高齢化が進み,専業農家の減少は著しいものがあります。

 こうした時期に「週刊ダイヤモンド 2011年9月10日号」,週刊東洋経済 2011年9月10日号」の両誌のコメ特集は,タイムリーな企画であり,問題提起でもあります。両誌の記事に共通する点は,政府のコメ供給に関する認識の甘さの危惧です。もう一点は農家の受けるダメージの大きさとそれによる日本農業崩壊の危険性,さらに米流通の不安です。

 変わり、揺れる日本のコメ。今日本のコメに何が起きているのか。放射能不安のみならず、コメ,そして農政に関わる多くの情報を,「週刊ダイヤモンド」と「週刊東洋経済」から知ることができます。特に,「週刊ダイヤモンド」“汚れるコメ 放射能検査の不安と杜撰全”は,おすすめの記事です。


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・‥…━━━★もくじ

◆週刊ダイヤモンド  2011年9月10日号  690円

・汚れるコメ   食卓に迫る危機の正体

第1章 汚れるコメ 放射能検査の不安と杜撰
汚染問題に大揺れの産地
Data 最新セシウム検査情報
コメColumn 農家から直接購入で究極のリスク低減

Diagram 放射性物質がコメと体内に入るまで

Column 福島県避難農家の苦悩と覚悟

週刊 ダイヤモンド 2011年 9/10号 [雑誌]
クリエーター情報なし
ダイヤモンド社

・‥…━━━★もくじ

◆週刊東洋経済  2011年9月10日号   690円

・「コメが足りない 」 セシウム検査問題から流通、政策まで、日本の主食の全貌に迫る
 実りの秋、11年産米の出荷はこれからピークを迎える。だが例年の高揚感は現場にはない。難問山積のコメの世界。

[総論] 本当にコメは足りるのか?5つの疑問
底知れない風評被害、政府試算に重大疑義
被災地のコメ検査は今後本格化
COLUMN│ 検査と除染の理想と現実

徹底図解
(1) 知られざるコメの世界 ─生産・流通・消費の実態─
【生産】主なコメどころは東日本に集中 【流通】多様化進む経路
【消費】スーパー特売が主流に
(2) 右肩下がりのコメ業界 ─止まらぬ負のスパイラル─
個人消費激減!/生産も縮小の一途/農家の高齢化、就業人口減/課題は
大規模化での生産性向上だが…/ねじれ国会で政策の先行きにも暗雲

週刊 東洋経済 2011年 9/10号 [雑誌]
クリエーター情報なし
東洋経済新報社

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