Yacht BrisaⅡ 日記

北海道の田舎暮らしで家庭菜園とヨット「BrisaⅡ(Catalina28 Mk2)」を楽しむ爺のぐうたら日記

ケール

2017年03月09日 | 畑のはなし
親しくしている研究者から「ケール」の栽培データーと収穫物が2種類送られてきました。



そもそも「ケール」とは、

別名を「ハゴロモカンラン([英]Kale [学名]Brassica oleracea L. var. acephala DC.)と云います。

ケールは地中海原産とされるアブラナ科の植物で、キャベツの変種、緑葉カンラン、羽衣カンランなどと呼ばれる事もあるそうです。
家庭でも栽培可能な野菜ですが、農作物としては若い葉が「青汁」などに使用されています。
青汁には、ビタミン群、ミネラル類、酵素類、葉緑素、各種フラボノイドを多く含んでおり、ケールの中国語名は「葉牡丹」と云うのだそうです。
健康食品として、「生活習慣病の予防に効果がある」などと云われていますが、ヒトでの有効性・安全性については信頼できるデータが見当たらないと国立健康・栄養研究所(東京都新宿区)のホームページには書いてあります。

健康食品メーカーが「ケールの青汁」とPRした事もあり、健康食品としてのイメージが定着し、生鮮野菜として葉が1枚、80円、キロ換算で、約4000円/kgもする超高級野菜ですが、今まで食べた事はありませんでした。

私の「家庭菜園兼栽培試験圃場」では、アブラナ科の植物を何種か栽培していますが、害虫防除で手間が掛かるイメージが定着していて、積極的に植えたい植物ではありません。
比較的害虫被害が少ない「ルッコラ」は家内が植えて、食べるのが追いつかずジャングル状態にしています。

その他代表的な「アブラナ科」野菜としては、白菜、大根、キャベツ、ブロッコリー、水菜がありますが、最近ではロマネスコも人気があるようです。
しかし、油断をするとコナガ、アブラムシ類、アオムシ、ヨトウムシ類の食害にあって、あっという間にボロボロに食いちぎられてしまいます。
生で食べる機会が多い野菜なので、余り防除もしたくなく、手間が掛かる野菜なのです。

べと病、黒腐病、萎黄病など病害もあります。

今回の研究は、病害虫が活動しない「冬期間」に無農薬で育てることが出来ないかと云うテーマで行われ、良い成果が得られたとの事。

「ホウレンソウ」の寒締め栽培のように、無加温ビニールハウス栽培の可能性について、豪雪・極寒地で試験を実施、-8℃程度まで気温が下がる環境下でも十分な成長が確認されました。
ケールはアブラナ科野菜の原種に近いこともあって、相当強そうです。
収穫された茎葉はBrix糖度で13~14%もあることが確認されました。

この結果から、8月下旬播種、9月下旬定植、11~3月茎葉摘み取り収穫・出荷というサイクルが可能で、冬期間の閑散期に「無加温野菜栽培」という新たな展開が可能なので、早速、北海道大学との共同研究による園芸作物の品種改良(スクリーニング)を行っている種子メーカーの「ペジョー・ジャパン(本社:オランダ、北大ビジネス・スプリング)」に種子提供をお願いしたところ、緑と紫のケール種子を1000粒送ってきました。
そんなに栽培する圃場がないので、数粒で良かったのに...(残りは、冷蔵庫で保管します)。



送られてきた「ケールの茎葉」は家内が一生懸命料理して、その日の夕食は「ケールまつり」となりました。



ケールのシーザーズ・サラダ、こなごのケール・チャーハン、ケールの牛肉炒め(写真から抜けています)、ケールと油揚げの味噌汁、ケールのオリーブオイル・チップス、ケールのスムージー等6品、みんな旨かったけれど、好みだったのは「スムージー」と「ケールのオリーブオイル・チップス」、これはケールの茎葉にオリーブオイルをかけて、オーブンで焼いたもの、塩を振りかけて食べました。
カリカリして美味しく、酒のつまみにも合いそうです。

外の雪の中でキンキンに冷えた、スパークリング・ワインも食卓に色を添えます。



こんな冷やし方が出来るのは、北海道ならではと家内は自己満足の世界に浸っていました。
コメント (2)
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