1月7日、札幌にある「坂泌尿器科病院」に行って来ました。
昨年7月2日以来、6ヶ月振りの検診です。
前立腺癌全摘除術後、徐々にPSA値が上昇して来てましたが術後5年間を経過し4.0に近づいて来たので、不安感を抱きながら受診しました。
今回は血液検査と尿流率・尿量測定を受けました。
血液検査によるPSA値は0.35NG/MLで4.0目前でした。
4.0になったら癌再発と云う事で新たな治療に入ると担当医から云われていたので、いよいよ目前に迫ってきたようです。
手術後、万一がん細胞が完全に取り除けて無かった場合、残った癌細胞の増殖を抑え、再発をできる限り少なくするのが目的で行われる治療です。
此に用いられるのが「リュープリン」と云う男性ホルモンが作られるのを抑える薬剤です。
「リュープリン」は前立腺全摘除術を行う前後に癌の病巣を小さくしたり、放射線療法を行う前後に病巣を小さくして放射線照射の範囲を狭くする事を目的にして実施されますが、私が前立腺癌全摘除術を受ける際には用いられませんでした。
以前に薬物療法の説明を受けた際は「エストロゲン剤」と言う「女性ホルモン剤」投与の話はありましが、今回の診察では「リュープリン」を勧められました。
次回の診察が4月1日なので、この時点でPSA値が4.00NG/MLを超えたら、「前立腺癌再発」と云う診断が下されます。
当初は「待機療法(PSA監視療法)」を選択しようと考えていましたが、「エストロゲン剤(女性ホルモン)」を投与されると体が女性化し副作用として更年期障害に似た症状を起こすと聞いていたし、「抗アンドロゲン剤」は副腎で作られる男性ホルモン(全体の約5%)をブロックするものなので積極的な内分泌療法は年齢的に避けたいと考えていました。
しかし、「リュープリン」だと僅かに作られる男性ホルモンを抑制する方法なので後遺症として心配される「骨の痛み」、「ホットフラッシュ」、「倦怠感」、「性欲が無くなる」、「勃起力が低下する」等について最後の二つは既に神経を切られており自覚はないだろうと思うので、「リュープリン(4週間製剤、1.88㎎)」を投与してみようと考えています。
これなら自宅で家内から注射して貰えるし3ヶ月毎若しくは6ヶ月毎に札幌の病院に行けば済みますので、楽そうです。
ただ心配なのは男性ホルモンを抑制することによって「血糖値の上昇」が懸念される事です。
術後、血糖値が上昇し此れを改善するため現在糖尿病の治療薬「ジャヌビア錠50㎎」を服用しています。
今年で75歳になる私にとって男子の平均寿命が約82歳であることを考えると投薬によって寿命が5年間延びたとしたら80歳となり、その後は寿命で人生を終えるか、癌で寿命を終えるか混沌となってしまいます。
其れより、この5年間を健康体で過ごし、家内と娘が困らないように身辺整理をして天寿を全うしたいと考えています。
終活の5年間で家族とより多くの思い出を作りたいと考えています。
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