老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

広島市の土砂災害に思う

2014-08-22 06:26:29 | 災害
世界各地から伝えられる、自然現象に起因する災害は、大袈裟に言えば、「枚挙の暇もなし」であろうか。それだけ この「地球という棲み家」は、御しがたいものなのだ。人知が及ばないと知れば、遠ざかる。まあ、触らぬ神に祟りなしが最善の策としたものであろう。

人知をもって挑戦を続け、克服できたの図を得られることを否定するものではないが、それはまさに「蟷螂の斧」の如しであり、注ぎこまれた諸々と得られたものとのバランス勘定は、多分、大幅の赤字と言うことになるのではなかろうか。

痛ましいと言うか、呆然とすると言うか、広島市で起きた土砂災害の状況写真を見て、「まさか」が第一感。「本当なのか、この住宅地」である。かつて、山裾近くまで無秩序に手を伸ばす「宅地造成」。俺の土地、死蔵していて何になる。出来るだけ金に換える。そのターゲットになるのは、なけなしのというよりも これから先の「人生」を引き換えにしてのローンに頼る弱き者たち。

「山」は崩れる。それはなけなしの「財産」にとどまらず「命」まで飲み込む。

「急傾斜地法」でそれに歯止めをかけようとしたのは、もう45年前。その後も様々な法制によって広島市の「あの光景」を作り出さないようにとする努力は続けられて来た筈なのに、である。  

情けないの一語。危険地帯に網をかけようとすると、端的に言えば、「資産価値の下落阻止」を狙った、様々な「力」の競演が始まる。

政令指定都市にどの程度県の力が及ぶかはについては疎いが、あのような「市街地形成」を看過してきた「行政」の責任は、この上なく重いと思うのだが。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
百山

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