まだ屠蘇気分が抜けていないので、少し面食らっている。
しかし本気で考えてみると、今年は大震災の後始末のもっとも重大な一年になると考えられる。(この震災は、関東大震災と同じく、戦後世代にとって歴史の基軸になるであろう。)これ以後この国をどちらの方向に持ってゆくかが決まるのがこの一年であると思われる。つまり、脱原発に象徴されるような、人間の福祉を基本にする、金儲け主義でない世界構築を目指すか、いままでどうりの金儲け主義の、日産のゴーン社長の主張するような経営者と株主優待の、そこに働く人間を無視した露骨な資本主義を発展とみなして、その路線での復興ブームを取るかが決まるのがこの一年だと思う。そして、今の野田内閣の方向を見ていると、この後者の方向を目指しながら、それを糊塗することに懸命のように思われる。
その最近のひどい例が、四十年先の原発廃炉説である。これは一見廃炉を目指す振りをしながら、四十年先という野田の生存さえありえない先に原発問題を先送りして、その間中現在の原発を維持しようとするもので、四十年後に誰がその責任を取ってこの約束を守るつもりなのか。
こういった現政権の対米盲従、沖縄問題、原発問題への姿勢をどうやって変えさせられるかが、この一年の最大の課題であろう。
これは、現在の状況、すなわち野田日和見内閣に対する方法は、すでに行われた六万人デモのような示威行為を、脱原発、普天間基地反対で激しく盛り上げることであろう。六万人デモが二十万人にまでふくれあがれば、日和見野田は少しは動揺するだろうし、マスメディアも少しは方向転換せざるを得ないだろう。
これ以上の根本問題の解決は、現在のひどい選挙制度を変えること、そして国民がもう少し賢明になることであろうか。その問題を論ずるのは次の機会に譲ることにする。
「護憲+コラム」より
鈴木建三
しかし本気で考えてみると、今年は大震災の後始末のもっとも重大な一年になると考えられる。(この震災は、関東大震災と同じく、戦後世代にとって歴史の基軸になるであろう。)これ以後この国をどちらの方向に持ってゆくかが決まるのがこの一年であると思われる。つまり、脱原発に象徴されるような、人間の福祉を基本にする、金儲け主義でない世界構築を目指すか、いままでどうりの金儲け主義の、日産のゴーン社長の主張するような経営者と株主優待の、そこに働く人間を無視した露骨な資本主義を発展とみなして、その路線での復興ブームを取るかが決まるのがこの一年だと思う。そして、今の野田内閣の方向を見ていると、この後者の方向を目指しながら、それを糊塗することに懸命のように思われる。
その最近のひどい例が、四十年先の原発廃炉説である。これは一見廃炉を目指す振りをしながら、四十年先という野田の生存さえありえない先に原発問題を先送りして、その間中現在の原発を維持しようとするもので、四十年後に誰がその責任を取ってこの約束を守るつもりなのか。
こういった現政権の対米盲従、沖縄問題、原発問題への姿勢をどうやって変えさせられるかが、この一年の最大の課題であろう。
これは、現在の状況、すなわち野田日和見内閣に対する方法は、すでに行われた六万人デモのような示威行為を、脱原発、普天間基地反対で激しく盛り上げることであろう。六万人デモが二十万人にまでふくれあがれば、日和見野田は少しは動揺するだろうし、マスメディアも少しは方向転換せざるを得ないだろう。
これ以上の根本問題の解決は、現在のひどい選挙制度を変えること、そして国民がもう少し賢明になることであろうか。その問題を論ずるのは次の機会に譲ることにする。
「護憲+コラム」より
鈴木建三

http://fujifujinovember.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/post-35b3.html
> 世界の市民の命・生活・経済を破壊している真のテロリストは米国ウォール街の金融資本であるということに私達日本人も
>知る必要があります。米国の市民も彼らの被害者なのですね。
> ウォール街は軍産複合体を支配し、そして、もちろん、原発も彼らが支配してやっていることです。世界中で起きていることは、
>私達に関係しています。関心を持って見ていこうではありませんか。無関心はダメです。
全く同感です。そしてこちらも。
[ショック・ドクトリン、1997~1998アジア通貨危機の場合、]いかりや爆氏の毒独日記さま
http://blog.goo.ne.jp/ikariyax/e/4c9dcac5fa9310468d6caaf329e7c2e8
>その前に、シカゴ学派がしかける金融資本主義の暴発で、アメリカ自身が自滅するかもしれない。(いかりや爆氏)
>帝国の終焉 (トッペイ)2012-01-09 22:51:41イランの革命裁判所が、CIAのスパイ容疑でイラン系米国人に死刑判決を下しました。
>米側もホルムズ海峡閉鎖は断固許さないということで緊張が高まっています。・・・たとえ、イラン戦争をアメリカが引き起こして
>一時的に経済が浮揚したとしてもアメリカ帝国の滅亡への一里塚となるでしょう。
もしアメリカが自滅するなら、座視していないで止めてやるのが本当の友達であり、君子の行う親身親切である。
直ちに地位協定を破棄して米軍への兵站をすべて止め、双頭の鷲の一方の頭米軍の世界に対するテロ攻撃暴走にブレーキをかけてやろう。
アメリカの将来ある若い人たちを軍産複合体が自ら策謀して作り出した戦場の死地に送り込むという愚かな米軍の血と金に飢えた狂乱のテロ犯罪に、平和不戦の憲法を戴く日本人は決して手を貸してはならない。
これが日本の「テロとの戦い」である。
闘争には、大和魂が有効であるということであろうか。大和魂とは、負けじ魂のことなのか。大和魂を発揮して頑張れば、その結果は沖縄戦のようになるというものであろうか。
悪くないものを悪いと言わせようとする恣意がある。これも、腹芸か、大和魂か。
その恣意が政治問題を何十年も膠着させている。
普天間基地の環境がどうしても我が国民に許しがたいものであるならば、政府は福島の第一原発のように「長期帰還困難区域」に直ちに指定すればよい。
この国の政治には、恣意の人でなく、意思の人が必要である。
さすれば、腹案ではなく、成案をもって問題は決着できる。
問題を解決する能力はないが、事態を台無しにする (ちゃぶ台をひっくり返す)力は持っている。
だから無能力の我々は、常に耐え難きを耐え、忍び難きを忍んで、もって万世のために太平を開かんと欲しなくてはならない。
和をもって尊しとなす。過ちは、繰り返しませぬから。
これは単なる感傷ではなく、我々自らの叡智をもって裏付ける行動に出なくてはならない。
日本人には意思 (will) がない。
意思は未来時制 (future tense) の内容である。
日本語には時制がない。
日本人には意思がない。
英米人の子供には意思がない。
この点で日本人のようなものである。
思春期を迎え、言語能力が発達すると、意思を表すことができるようになる。
英米流の高等教育 (大人の教育) が可能になる。これは、さらなる英語の教育である。
日本語脳の持ち主には、大人の教育の意味は理解できない。
日本人は英米流の大学教育を高く評価もしないし、効果も上がらない。
子どもには意思がない。
だから、子供には保護者 (chaperon) がついてきて、それを代行する。
日本政府にも、意思決定が難しい。
だから、アメリカ政府が意思決定を助けてくれる。
日本人の誰もが指摘する通り、我が国の政府は、アメリカ政府のポチである。
日本人は、自力でこの道を脱却できるか。
http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/terasima/diary/200812