童謡詩人”金子みすず”は、36歳でこの世を去る。
その短い人生の中で500もの詩を綴った。みすずの生涯は波乱の連続。
親に決められた夫との不仲、その夫から制作活動も制限。そして離婚。
彼女は人生を受け止められず自ら命を絶つ。しかし、作品は時代を超えて
人々に愛され続けている。
代表作に「こだまでしょうか」---『遊ぼう』と言うと『遊ぼう』という。
『ごめんね』と言うと『ごめんね』と。こだまでしょうか・いいえ、誰でも」
この詩は響きあう人間の心を詠んだのでしょう。こだまの様に同じ言葉を
繰り返すのはありのまま受け止めますと言う事。相手を受け止める作業です。
みすずの心に立ち止まる事も、今の私達には必要な事かも知れません。