東北のある”こけし職人”は、しみじみと語っていました。
「ある日来店した少女がこけしを買ってくれた。その時感じたのです。
《伝統ってこういう事だよな》---そして、 受け継ぐだけでは守れない。
新しい事に挑戦してこそ本物の伝統」と。また「民芸の知識のない小さな子供が「可愛い」と
素朴な気持ちでこけしを手にとる。 此処に伝統工芸の未来があると確信している」と。
「伝統」「継承」------この道を守る事が戦いなのかと思います。
ある方はこんな事を云っています。
「師匠は針で弟子は糸です。例えば裁縫を行なう時、針は先頭を歩み、後に続く糸が
残って使命を果たしていく」と。
大事なことは、自覚して繋げて行く事と思います。