・インフルエンザ患者発生の状況です。
・感染状況の経緯と予報
・第36週(9月 6日~12日) ・2010年のインフルエンザ シーズンの開始
・・・・・
・第50週(12月13日~19日)・全国平均が1.0人を超えて流行入り
・・・・・
・第 1週( 1月 3日~ 9日)・全国47都道府県が流行いり。
・第 2週( 1月10日~16日)・26県が注意報発令レベル超え。
・第 3週( 1月17日~23日)・13の県が警報、32の県が注意報レベル到達。
・第 4週( 1月24日~30日)
・第 5週( 1月31日~ 6日) ・・・・今週・・・・
・・・・・
・・・ピーク予報(ピーク到達タイミングは厚生省予測による)・・・
・第 4週~5週 ・全国平均が定点50人程度。
・ウイルス サーベイランス状況
・占有率(2週移動平均)%
50週 51週 52週 1週 2週 3週
A(H1)pdm 58 66 73 82 87 83
A(H3) 40 32 24 17 12 16
B 2 2 3 1 1 1
第3週は新型が減少に転じました。
新型が83%に減少、A香港型は16%に増加です。
B型は今回も1%でねばっています。
前シーズンのような「新型が季節性を駆逐する」パターンの再来かと思われましたが、
なかなかA香港型もがんばっている状況になってきました。
北海道は相変わらずA香港型がほぼ独占状況ですが、新型もぼちぼち出現です。
東北はどうやら新型が優勢になってきたようです。
関東でも新型が優勢になってきましたが、東京、埼玉、群馬ではA香港型が
拮抗しています。
甲信、東海、北陸も新型が優勢ですが、山梨のみA香港型優勢です。
近畿、中国、四国も新型優勢です。
九州は拮抗状態で、福岡は新型、佐賀、鹿児島はA香港型が優勢で、
熊本は新型とA香港型が拮抗しています。
沖縄は新型優勢です。
北海道が新型があまり伸びないのが特徴的ですね。
・定点状況推移(人)
50週 51週 52週 1週 2週 3週
2010年定点データ 1.41 2.06 2.30 5.06 12.09 26.41
・定点確定値です。
定点あたり 定点合計 全国推計
・第48週(11月23日~29日) 39.63人 190801人 189万人
(第48週がピーク)
2009年 ・・・・ 2010年
・第30週( 7月26日~ 1日) 0.02人 112人 (0.12万人)
(定点患者数がボトム)
・・・・・
・第 1週( 1月 3日~ 9日) 5.06人 24841人 37万人
・第 2週( 1月10日~16日) 12.09人 59832人 78万人
・第 3週( 1月17日~23日) 26.41人 130515人 149万人
・患者報告数の予報です。
・第 4週( 1月24日~30日) 50.05人 247350人 282.5万人
・ 4日 5.70人 32.2万人
・ 5日 5.44人 30.8万人
・第 5週( 1月31日~ 6日) 41.70人 206085人 235.4万人
・本日終了時点での累積患者数(全国推計値) 771.4万人
(2010年第36週以降の合計です。)
内、新型インフルエンザの累積患者数 620.3万人
新型インフルエンザの累積患者数
(2009年第28週以降の合計)
本日終了時点 2695.2万人 100人に21.1人
・累積患者数の予報。(2010年36週以降)
・第 5週( 2月 6日) 831.1万人
・入院状況
今シーズン(9月6日以降)
・重症化(合計) 116人( 1月23日現在) 重症化率 0.0058%
・重症化(新型分) 66人( 1月23日現在) 重症化率 0.0044%
・死亡(含む疑い例) 35人( 1月23日現在) 致死率 0.0018%
先シーズン最終報告(ほぼ新型インフルエンザのみの流行)
累積患者数 2079.4万人
・重症化(合計) 1563人( 8月29日現在) 重症化率 0.0075%
・死亡(含む疑い例) 202人( 8月29日現在) 致死率 0.00097%
今回は累積患者数が200万人程度ですので、重症化率、致死率ともに
それなりの信頼性のある値になってきていると思われます。
ただし、流行しているウイルス君がA香港型優位から新型優位に
移ってきていますので話はその分複雑になりますが。
重症化率(%) 51週 52週 1週 2週 3週
0.0043 0.0035 0.0045 0.0065 0.0058
致死率(%) 51週 52週 1週 2週 3週
0.0043 0.0023 0.0025 0.0020 0.0018
第2週、第3週では重症化率が先シーズン並みまで上昇してきました。
致死率は患者数の増加に従って下降傾向を示しています。
それから、今回の新型のみによる重症化率も先シーズンよりは高いとはいえず、
重症化を引き起こす遺伝子変化があった形跡はないようです。
英国では新型インフルエンザの流行でICUの患者が爆発したようですが、
日本では今のところはそんなことはなさそうです。
・予報精度経緯
予報 確定値 予報誤差
・第 1週(12月 3日~ 9日) 4.24人 5.06人 -18.0%
・第 2週(12月10日~16日) 8.40人 12.09人 -32.6%
・第 3週(12月17日~23日) 24.91人 26.41人 -8.3%
今回の定点合計報告数は130515人で、当ブログ予報は119664人でした。
今回予報誤差はー8.3%になり、予報誤差範囲内でした。
ちなみに、09年の第34週から今までの平均予報誤差は±20.5%です。
・コメント
感染力を持っている、いわゆる「ホット」な患者数は256万人程で、
8割強が新型と思われます。
報告されているウイルス状況は季節性(A香港型とB型)が2割弱で、
新型が8割強の「混合感染状況」は引き続き継続中のようです。
A香港型は16%、B型は1%の占有率です。
新型インフルの昨年の流行からの累積患者数は2695.2万人で、
これまでに100人に21.1人が感染したことになります。
そのうち未成年者は1895万人で、100人に77.9人が感染したことになります。
成人は798万人で、100人に7.7人が感染したことになります。
・沖縄の現状(2010年第36週からのインフルエンザ累積患者数)
1週 2週 3週
1月 9日 1月16日 1月23日
定点あたり 25.9人 55.26人 63.17人
沖縄推計値 1.47万人 3.13万人 3.58万人
累積患者数 3.0万人 6.1万人 9.7万人
内、新型累積患者数 1.8万人 3.7万人 5.9万人
・2009年からの新型インフルエンザ累積患者数
累積患者数 48.3万人 50.2万人 52.4万人
100人に 34.9人 36.3人 37.8人
内、未成年者の感染は100人に100人になりました。
計算上はもうほとんどすべての未成年者に感染終了です。
他方、成人にはまだかなりの未感染者が残っています。
患者数は前の週からわずかに増加で、63.17人で、上限を更新しました。
このあたりが多分ピークかと思われ、次回からは下降に転ずるものと思われます。
新型は累積で66件、A香港型が42件の検出です。
(ウイルス サーベイ ランク A 1.31現)
PS
今まで鳥インフルエンザのウイルス君が確認された場所(ホット スポット)
・現状・・・14県23カ所からH5N1検出、
北海道(稚内、浜中町)、島根(養鶏場、野鳥)、富山、鳥取、福島、
鹿児島(ツル公園、養鶏場)、宮崎(7カ所の養鶏場)、兵庫(野鳥)
愛知(養鶏場)、高知(野鳥)、長野(野鳥)、長崎(野鳥)、高知(野鳥)
大分(養鶏場)、鳥取(野鳥2件目)
今回、大分の養鶏場と鳥取の野鳥からH5N1が検出されました。
完全に最悪シナリオの第1ステップを登りました。
日本の野鳥環境の中に鳥インフル君が住み着いた模様です。
野鳥の死骸を食べる食肉動物にも感染は広がっているのでしょうね、多分。
日本の自然環境そのものがウイルス君に侵入されてきているということですか。
半径5Km、10Kmの移動制限をかけてますが、これは「外側は清浄だ」という
仮定で行われているものです。
「感染源を閉じ込める」という考え方ですね。
外側が内側同様に「汚染されていた」ら、この閉じ込めは有効でしょうか?
そういう事が現状の九州で起こっている事のようにも見えます。
「行動計画がこうだから、、、。」という固定した考え方の限界は先シーズンの新型
インフルエンザの「初動のミス」でお勉強したはずなのですがねえ。
やっぱり「なにも変わっていない」ということの「証明」ですか。
次の段階は、家畜の中に鳥インフル君が侵入してくることですね。
養鶏場にはすでに11か所、侵入しています。
恐ろしいのが、養豚場です。
ここに侵入して、H1N1と遺伝子の交雑をおこすとやっかいな事になります。
その意味では、農水省は養豚業会と連携して豚さんのウイルス サーベイランスを
そろそろ始めるタイミングでしょうか。
「鳥インフルエンザが人には感染しない」という当局の発表とNHKのニュースは
正確ではありません。
動物の死骸やら糞などには触らないことが基本です。
山歩き、河原あそび、緑地公園、野鳥公園、動物園などでは
注意レベルをひとつあげる必要があります。
政府がやっている「熱さえ通せば何でも安全」キャンペーンには疑問が残ります。
鳥インフル・ウイルス君が混入している疑いのあるものは、「食用」には適しません。
廃棄処分とするのが妥当なところでしょうか。
・感染状況の経緯と予報
・第36週(9月 6日~12日) ・2010年のインフルエンザ シーズンの開始
・・・・・
・第50週(12月13日~19日)・全国平均が1.0人を超えて流行入り
・・・・・
・第 1週( 1月 3日~ 9日)・全国47都道府県が流行いり。
・第 2週( 1月10日~16日)・26県が注意報発令レベル超え。
・第 3週( 1月17日~23日)・13の県が警報、32の県が注意報レベル到達。
・第 4週( 1月24日~30日)
・第 5週( 1月31日~ 6日) ・・・・今週・・・・
・・・・・
・・・ピーク予報(ピーク到達タイミングは厚生省予測による)・・・
・第 4週~5週 ・全国平均が定点50人程度。
・ウイルス サーベイランス状況
・占有率(2週移動平均)%
50週 51週 52週 1週 2週 3週
A(H1)pdm 58 66 73 82 87 83
A(H3) 40 32 24 17 12 16
B 2 2 3 1 1 1
第3週は新型が減少に転じました。
新型が83%に減少、A香港型は16%に増加です。
B型は今回も1%でねばっています。
前シーズンのような「新型が季節性を駆逐する」パターンの再来かと思われましたが、
なかなかA香港型もがんばっている状況になってきました。
北海道は相変わらずA香港型がほぼ独占状況ですが、新型もぼちぼち出現です。
東北はどうやら新型が優勢になってきたようです。
関東でも新型が優勢になってきましたが、東京、埼玉、群馬ではA香港型が
拮抗しています。
甲信、東海、北陸も新型が優勢ですが、山梨のみA香港型優勢です。
近畿、中国、四国も新型優勢です。
九州は拮抗状態で、福岡は新型、佐賀、鹿児島はA香港型が優勢で、
熊本は新型とA香港型が拮抗しています。
沖縄は新型優勢です。
北海道が新型があまり伸びないのが特徴的ですね。
・定点状況推移(人)
50週 51週 52週 1週 2週 3週
2010年定点データ 1.41 2.06 2.30 5.06 12.09 26.41
・定点確定値です。
定点あたり 定点合計 全国推計
・第48週(11月23日~29日) 39.63人 190801人 189万人
(第48週がピーク)
2009年 ・・・・ 2010年
・第30週( 7月26日~ 1日) 0.02人 112人 (0.12万人)
(定点患者数がボトム)
・・・・・
・第 1週( 1月 3日~ 9日) 5.06人 24841人 37万人
・第 2週( 1月10日~16日) 12.09人 59832人 78万人
・第 3週( 1月17日~23日) 26.41人 130515人 149万人
・患者報告数の予報です。
・第 4週( 1月24日~30日) 50.05人 247350人 282.5万人
・ 4日 5.70人 32.2万人
・ 5日 5.44人 30.8万人
・第 5週( 1月31日~ 6日) 41.70人 206085人 235.4万人
・本日終了時点での累積患者数(全国推計値) 771.4万人
(2010年第36週以降の合計です。)
内、新型インフルエンザの累積患者数 620.3万人
新型インフルエンザの累積患者数
(2009年第28週以降の合計)
本日終了時点 2695.2万人 100人に21.1人
・累積患者数の予報。(2010年36週以降)
・第 5週( 2月 6日) 831.1万人
・入院状況
今シーズン(9月6日以降)
・重症化(合計) 116人( 1月23日現在) 重症化率 0.0058%
・重症化(新型分) 66人( 1月23日現在) 重症化率 0.0044%
・死亡(含む疑い例) 35人( 1月23日現在) 致死率 0.0018%
先シーズン最終報告(ほぼ新型インフルエンザのみの流行)
累積患者数 2079.4万人
・重症化(合計) 1563人( 8月29日現在) 重症化率 0.0075%
・死亡(含む疑い例) 202人( 8月29日現在) 致死率 0.00097%
今回は累積患者数が200万人程度ですので、重症化率、致死率ともに
それなりの信頼性のある値になってきていると思われます。
ただし、流行しているウイルス君がA香港型優位から新型優位に
移ってきていますので話はその分複雑になりますが。
重症化率(%) 51週 52週 1週 2週 3週
0.0043 0.0035 0.0045 0.0065 0.0058
致死率(%) 51週 52週 1週 2週 3週
0.0043 0.0023 0.0025 0.0020 0.0018
第2週、第3週では重症化率が先シーズン並みまで上昇してきました。
致死率は患者数の増加に従って下降傾向を示しています。
それから、今回の新型のみによる重症化率も先シーズンよりは高いとはいえず、
重症化を引き起こす遺伝子変化があった形跡はないようです。
英国では新型インフルエンザの流行でICUの患者が爆発したようですが、
日本では今のところはそんなことはなさそうです。
・予報精度経緯
予報 確定値 予報誤差
・第 1週(12月 3日~ 9日) 4.24人 5.06人 -18.0%
・第 2週(12月10日~16日) 8.40人 12.09人 -32.6%
・第 3週(12月17日~23日) 24.91人 26.41人 -8.3%
今回の定点合計報告数は130515人で、当ブログ予報は119664人でした。
今回予報誤差はー8.3%になり、予報誤差範囲内でした。
ちなみに、09年の第34週から今までの平均予報誤差は±20.5%です。
・コメント
感染力を持っている、いわゆる「ホット」な患者数は256万人程で、
8割強が新型と思われます。
報告されているウイルス状況は季節性(A香港型とB型)が2割弱で、
新型が8割強の「混合感染状況」は引き続き継続中のようです。
A香港型は16%、B型は1%の占有率です。
新型インフルの昨年の流行からの累積患者数は2695.2万人で、
これまでに100人に21.1人が感染したことになります。
そのうち未成年者は1895万人で、100人に77.9人が感染したことになります。
成人は798万人で、100人に7.7人が感染したことになります。
・沖縄の現状(2010年第36週からのインフルエンザ累積患者数)
1週 2週 3週
1月 9日 1月16日 1月23日
定点あたり 25.9人 55.26人 63.17人
沖縄推計値 1.47万人 3.13万人 3.58万人
累積患者数 3.0万人 6.1万人 9.7万人
内、新型累積患者数 1.8万人 3.7万人 5.9万人
・2009年からの新型インフルエンザ累積患者数
累積患者数 48.3万人 50.2万人 52.4万人
100人に 34.9人 36.3人 37.8人
内、未成年者の感染は100人に100人になりました。
計算上はもうほとんどすべての未成年者に感染終了です。
他方、成人にはまだかなりの未感染者が残っています。
患者数は前の週からわずかに増加で、63.17人で、上限を更新しました。
このあたりが多分ピークかと思われ、次回からは下降に転ずるものと思われます。
新型は累積で66件、A香港型が42件の検出です。
(ウイルス サーベイ ランク A 1.31現)
PS
今まで鳥インフルエンザのウイルス君が確認された場所(ホット スポット)
・現状・・・14県23カ所からH5N1検出、
北海道(稚内、浜中町)、島根(養鶏場、野鳥)、富山、鳥取、福島、
鹿児島(ツル公園、養鶏場)、宮崎(7カ所の養鶏場)、兵庫(野鳥)
愛知(養鶏場)、高知(野鳥)、長野(野鳥)、長崎(野鳥)、高知(野鳥)
大分(養鶏場)、鳥取(野鳥2件目)
今回、大分の養鶏場と鳥取の野鳥からH5N1が検出されました。
完全に最悪シナリオの第1ステップを登りました。
日本の野鳥環境の中に鳥インフル君が住み着いた模様です。
野鳥の死骸を食べる食肉動物にも感染は広がっているのでしょうね、多分。
日本の自然環境そのものがウイルス君に侵入されてきているということですか。
半径5Km、10Kmの移動制限をかけてますが、これは「外側は清浄だ」という
仮定で行われているものです。
「感染源を閉じ込める」という考え方ですね。
外側が内側同様に「汚染されていた」ら、この閉じ込めは有効でしょうか?
そういう事が現状の九州で起こっている事のようにも見えます。
「行動計画がこうだから、、、。」という固定した考え方の限界は先シーズンの新型
インフルエンザの「初動のミス」でお勉強したはずなのですがねえ。
やっぱり「なにも変わっていない」ということの「証明」ですか。
次の段階は、家畜の中に鳥インフル君が侵入してくることですね。
養鶏場にはすでに11か所、侵入しています。
恐ろしいのが、養豚場です。
ここに侵入して、H1N1と遺伝子の交雑をおこすとやっかいな事になります。
その意味では、農水省は養豚業会と連携して豚さんのウイルス サーベイランスを
そろそろ始めるタイミングでしょうか。
「鳥インフルエンザが人には感染しない」という当局の発表とNHKのニュースは
正確ではありません。
動物の死骸やら糞などには触らないことが基本です。
山歩き、河原あそび、緑地公園、野鳥公園、動物園などでは
注意レベルをひとつあげる必要があります。
政府がやっている「熱さえ通せば何でも安全」キャンペーンには疑問が残ります。
鳥インフル・ウイルス君が混入している疑いのあるものは、「食用」には適しません。
廃棄処分とするのが妥当なところでしょうか。