(写真)ロムニー氏(左)とライアン氏
米大統領候補のロムニー氏が11月の副大統領候補に保守派のポール・ライアン氏を指名しました。
42才のライアン氏は、彼の故郷ウイスコンシン州の議員で下院の予算委員長です。
BBCの編集者マイク氏は勇気のあるイデオロギーの観点からの選択だと言います。
オバマ陣営は、「ライアン氏は誤った混とんとした経済を繰り返す欠点のある経済政策を行う人物」と評しました。
ロムニー氏は、バージニア州のノーフォークの引退した空母USSウイスコンシンで記者会見した時に公式に発表しました。
ロムニー氏は、口が滑ってライアン氏のことを「アメリカ合衆国の次の大統領」と言ってしまい、あわてて副大統領の意味だったと訂正しました。
ライアン氏は言いました:「 ロムニー氏は優秀なリーダーで歴史上危機的な状態にある、今、国が必要とする経歴と性格を有する人物です。」
「現指導者の失敗の4年間、世界を鼓舞してきた我が国の希望はだんだん萎みつつあります。それを復活させる人物が必要です。ロムニー氏は今の時代が必要とする人です。」
ロムニー氏は、11月の選挙で勝利するために必要な重要な州、バージニアとノースカロライナとフロリダとオハイオでバスでキャンペーンをします。
65才のロムニー氏は、先ず、土曜日の午前中に電話のアプリを通して支持者に発表しました。「ミットが選んだ副大統領候補はポール・ライアンです」と書いてありました。
最近の世論調査では、ロムニー氏とオバマ大統領は接戦で、わずかにオバマ氏がリードしています。
ロムニー氏は、親オバマ派が一連の選挙運動で自分の履歴を批難したことを受けて、自分の選挙運動に勢いを取り戻すことを期待していると分析者は言います。
ライアン氏は、オバマ大統領の2011年と2012年のプランに対して代案として保守的な予算を作ったことでよく知られています。
それは、税金と年金と食糧支援を減らし、政府拠出の保険制度を変えるというものです。
ライアン氏は、その計画は低所得者に被害を及ぼすことはなく、むしろ雇用を増やし非効率を減らすものだと主張しました。
ライアン氏は、共和党主導の下院で予算委員会の委員長をしていて、主要な選挙課題として期待される仕事と経済と財政赤字に関して力強い選挙をすると思われています。
忠実な保守として、彼は伝統的にリベラルなマサチューセッツ州の知事だったロムニー氏の政治的な過去に懐疑的な人達を宥めることができるだろうと分析する人々がいます。
オハイオ州のロブ・ポートマン上議員とミネソタ州のティム・ポーレンティ前知事もロムニー氏の副大統領候補として名前が上がっていました。
2週間後に、ロムニー氏は、フロリダ州のタンパで行われる共和党大会で大統領候補として正式に認められる予定です。
予備選で激しいライバルだったリック・サントラム氏が大会で演説をする予定だと今週初めに発表されました。
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世界がオリンピックに浮かれていた間もアメリカでは選挙戦が行われていたのですね。ロムニーさんが、ようやく副大統領候補を選んだようです。4年前の副大統領候補に選ばれた超保守主義者のサラ・ペイリンさんを思い出しました。