工業地帯の景観には、昼も夜も惹かれるものがありますが、
ふと考えてみると、工業地帯が進歩と発展の象徴だった時代は遙か大昔だし、
公害問題でネガティブな象徴だった時代も、これまた随分昔の事で、
IT産業が盛んな今からすれば、工業地帯というもの自体が、
たとえ実際には稼働していたとしても、前世紀の産業景観という意味で、
感覚的には廃墟と同じレベルで捉えてもおかしくないような存在なのかもしれませんね。
ただ少し時代が浅いため、鉱山や炭鉱といった産業とは、
その造りがちょっと違うと言うだけで。
■シリーズ:川崎千鳥町■
・#01 夜の工業地帯
・#03 浅野総一郎の野望
・#04 テクノスケープのデザイン
・#05 光の生き物
・#06 千鳥線
・#07 飛行機からの臨海工業地帯
・#08 ブレードランナーと京浜工業地帯
・#09 夜光町 その由来1
・#10 夜光町 その由来2
メカニックな人工的な生物ではなく。
小さい頃、炭鉱の町に縁があってよく長屋にゆきました。
鉱夫たちは、景気のいいときには朝から刺身を食べました。
記事を読んで、前世紀の産業景観という、広い括りと見れば、
自然から遥かにかけ離れたあれこれが
ひとつになって繋がるような気がしました。
いつも、書かれた文から自分になかった視点に気づいて
はっとさせてもらっています。
「メカニックな人工的な生物ではなく」
その感じはよくわかります。
そのあたりの事を今日のblogにアップしました。
炭鉱の町にお住まいだったのですか?
もしかして<王様の千と線>には
その辺の話もアップされているのでしょうか?
仕事に追われ拝見していません。
時間をつくり、すこしづつ読ませてもらいます。