黒沢永紀オフィシャルブログ(旧・廃墟徒然草)

産業遺産と建築、廃墟、時空旅行、都市のほころびや不思議な景観、ノスタルジックな街角など、歴史的“感考”地を読み解く

廃線:東京都港湾局専用線 #09

2005-06-28 04:39:25 | ・埠頭散策-晴海線
東京の下町に残る東京都の貨物専用線。
今日はこの特集の最初の頃に取り上げた、最も形ある遺構として残存する晴海橋です。
この辺で少し歴史的な話など。
昭和28年(1953)に、昨日取り上げた豊洲線の石炭埠頭線が開通、
昭和34年(1959)に、豊洲線の第二路線である物揚場線、そして、
昭和32年(1957)に、この晴海橋がある晴海線、がそれぞれ開通。
かつては埠頭に荷揚げされる様々な貨物を内陸へ運搬する、
最初のスタート地点を担った各路線は、
やがて埠頭工場の移転やモータリゼーションの波に押され、
上から昭和60年(1985)、昭和61年(1986)、平成元年(1989)に
それぞれ廃線になりました。



廃線後15年以上経った今も、殆ど損傷がなく残存する晴海橋。
この運河は水路として主要な役割を果たしているため、
ひっきりなしに土砂運搬船や屋形船が往来しています。







晴海橋を晴海埠頭側の運河岸から眺めたところです。
さすがに海のすぐ近くなので、鉄橋自体はかなり錆び付いていますが、
鉄橋の両側に延びるコンクリの橋梁は、画像のように現在もとても綺麗です。







鉄橋の下から眺めた光景です。
鉄橋上部のデザインがとても綺麗に見えます。





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