黒沢永紀オフィシャルブログ(旧・廃墟徒然草)

産業遺産と建築、廃墟、時空旅行、都市のほころびや不思議な景観、ノスタルジックな街角など、歴史的“感考”地を読み解く

イタリア旅行記 #20 ヴェッキオ宮殿

2011-04-28 00:40:19 | イタリア旅行記
2010の暮れに行ったイタリアの旅行記です。
今回はヴェッキオ宮殿@フィレンツェです。

ヴェッキオ宮殿
ヴェッキオ宮殿(画像はクリックで拡大します)

前回の記事で触れたサヴォナローラ火刑の場所が、
フィレンツェの中心的な広場、シニョリーア広場ですが、
その前に建つのがヴェッキオ宮殿です。
映画『ハンニバル』で、
レクター博士がジャンニーニ演ずるパッツィ刑事を殺害し、
窓から吊るす舞台となった建物ですね。





ヴェッキオ宮殿
ヴェッキオ宮殿(画像はクリックで拡大します)

1300年初頭、フィレンツェの市庁舎として建てられ、
現在でも市庁舎として使われています。驚きです。
一時期はメディチ家が住んだ事もあるそうです。
フィレンツェと言えば、大概の場所で、
メディチが登場しますね。





ヴェッキオ宮殿
ヴェッキオ宮殿(画像はクリックで拡大します)

中庭に面した窓。
様々な大きさや形があって、
見ていて飽きません。





ヴェッキオ宮殿
ヴェッキオ宮殿(画像はクリックで拡大します)

500人大広間。
左右を飾る巨大な壁画の裏には、
ダ・ヴィンチの壁画が眠っているそうでうです。





ヴェッキオ宮殿
ヴェッキオ宮殿

この日、
たまたま画像に写る看板が立っていたので、
見てみる事にしました。





ダミアン・ハースト『フォー・ザ・ラヴ・オブ・ゴッド』
ダミアン・ハースト『フォー・ザ・ラヴ・オブ・ゴッド』(画像はクリックで拡大します)

現代美術の作家ダミアン・ハーストによる
『フォー・ザ・ラヴ・オブ・ゴッド』です。
通称「ダイヤモンド・スカル」と呼ばれるこの作品は、
実際の人骨をプラチナで包み、
その上に8601個のダイヤモンドで埋め尽くした、
おバカな作品です。
制作費1400万ポンドというから、約20億でしょうか。
「アーティストとして私は人々が信じることができ、
関係を感じ、体験できるものを作り出そうと試みました。」
と本人は言っているそうですが、
人が関係を感じるのには、20億も必要ということか…。

500人大広間の横にある小さなスペースに暗幕を張り、
真っ暗な空間にスポットライトを浴びて、
スカルだけが浮かび上がる劇的な演出、
しかしスカルを収納した一重のガラスの周囲には、
特に柵やロープがあるわけでもなく、
目の前まで近寄って見る事ができました。


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