ボクシングに於けるセンスというものはどうやった身に付くのか?
勿論最初から高いレベルで備わっている人間もいますが、基本的には普段の練習、それも「反復練習」によって身に付くものといえます。
練習の中でも「基本」が出来ていると仮定した上で、一番センスが身に付くのはやはり「実戦練習」です。
強く、上手くなりたいと思えば「実戦練習」は一番の「近道」と言えます。
「ボクシングをより上達させたい」人や、「強くなりたい」人であれば、実戦を行うことをお勧めします。
また特別な人のみが行えるものではなく、基本的には誰でも行う事は可能です。
例えば自動車教習所で言うと、教習所内で運転にも自信が付いたら、「路上」にも出てみる事が大事です。
路上に出るとまた違った緊張感や、突発的なこともあり、教習所内の運転とは「まったくの別物」と言えるでしょう。
ボクシングにおける実戦練習(主にスパーリング)は、基本を身に付け、基礎トレーニングを積んだ希望者に関しては、実際に経験してみる事で、「大きな能力」が身に付きます。
必ずといって良い程、「反省点」や、「課題」も見つかり、強くなる上では最も有効な練習方法です。
ボクシングに於ける完成形というものは「一発も打たれずに自分だけが当てる」というシンプルな事に集約されますが、実際にはそんなことは実現不可能な事で(偶然として起こりうる事はありますが)、必ずどこかに「反省点」や、「改善点」が出てきます。(これを見つける能力もセンスといえるでしょう)
「完成しないものを完成に近づくように努力を積み重ねる」
その「終わりなき追求」こそが「スポーツ」であり、「ボクシング」でもあります。
どんどん、できるだけ「早く」に「失敗」し、「失敗」を次に「活かそう」とする「工夫」こそが、実は「一番大事な事」だと考えます。
逆に「一番駄目」なのは「失敗を恐れて辞めてしまう、諦めてしまう」事や、「何もしない」事、思ってもいないのに自分に嘘を付いて「そこで満足してしまう」事といえるでしょう。
つまり自分自身に「言い訳」をしない事こそが、「そこから成長する為の一番大切な要素」と考えています。
人にはいろいろな「癖」があるといいます。例えば「手を動かす動作」だけでも、肩の関節、肘の関節、指先の関節、それらの関節と筋肉を連動させています。
肩から指先の動きだけを見ても、その人の心理状態まで映し出します。
そして緊張したり、何かを隠そうといった心理作用も、その動きを「乱す」ことになります。
自分では普通にしているつもりでもどこかに「違和感」のある動きが生じるという事です。
ボクシングも、パンチ自体を見ているだけ、相手のパンチが来てから避けるのでは基本的に遅く、動きの「癖」、打つ前のちょっとした「予備動作」や相手の「リズム」を読むことが重要です。
ボクシングでは動体視力が重要といいますが、個人的にはそれも勿論の事、それ以上に先の動きを読む眼、全体を捉える眼、イメージ、嗅覚というものの方が重要と考えます。
相手の心理状態を見抜く事も重要です。
それには一点ばかりを見ていてはその部分だけに囚われてしまうので、全体をぼんやり見つつ、過去の経験や、動きの残像と照らし合わせ、感覚的に捉える眼、、危機察知能力ともいうべき動物的な勘といった能力が必要になってきます。
【KSBC】神戸スポーツボクシングクラブ
神戸スポーツボクシングクラブ URL → http://www.kobe-boxing.com/