無人島のふたり読了。
著者が、すい臓がんで余命宣告されてから亡くなるまでの日記を本にしたもの。
とても良かったです。
死ぬまでの覚悟とか準備、未来のない未来への思いなどが参考になりました。
現状をエヴァンゲリオンで表現したり、飼っていた猫が亡くなる直前に使われたステロイドを自分に投与されたはなしは、ああ、この人はここまで来ても小説家なんだなと感心する。
しがらみがないからか村上春樹から心が離れたことなど言わなくていいことを告白しているのは面白かった。
逆にこのタイミングで著者が面白いと言った小説などは本当に面白いのかもしれない。
最後の方はギリギリ感が凄かったので、読んでいて少し辛かったです。
だけどもし私ががん宣告されたら、再びこの本を手に取ると思う。