3月8日は地元中学校の卒業式でした。
長男はまだ中2ですが、小学校PTA会長として出席してきました。
117名の生徒達が立派に巣立っていきました。
卒業生旅立ちの歌合唱を終え、卒業生退場が始まった瞬間、
担任の若い男性教諭2人が人目をはばからず泣きだしました。
そして巣立ちゆく子供達を見送っていました。
子供達と築いてきた温かい信頼関係がそこに見えた気がして、ジンときました。
廊下に飾られていた、文化祭で3年生女子5名が挑戦した「書道ガールズ」の作品です。
ところで、今回の卒業式の全校生徒合唱で歌われたのが
「旅立ちの日に」という歌。
在校生として歌ってきたうちの長男が、この歌にまつわるエピソードを教えてくれました。
ちょっと紹介したいと思います。
この歌は、1991年に埼玉県秩父市立影森中学校の当時の校長先生が作詞し、音楽の先生が作曲した合唱曲だそうです。
校長先生が、荒れていた学校を矯正するために「歌声響く学校にしよう」と合唱に力をいれ、音楽の先生と協力して粘り強く努力を続け、やがて学校が明るくなっていったそうです。
活動を続けて3年目、「歌声響く学校」の集大成として、「卒業する生徒達のために何か記念になる世界にひとつしかないものを残したい」との思いで、音楽の先生が歌を作ることを考え、校長先生に作詞を依頼したところ、「私にはそんなセンスはない」と断られたそうです。
ところが、一夜明けて音楽の先生が自分の机をみると、そこには、校長先生の書いた詞があがっていました。
その歌詞を見て感動した音楽の先生が作曲にとりかかると、旋律がわき出るように浮かび、15分で作曲を終えたそうです。
この合唱は、3年生を送る会で先生達が生徒達へ歌うサプライズ曲でしたが、翌年からは生徒達が歌うようになり、それがやがて全国へと広がっていったということです。
愛情を持って接している先生方の思いが強く伝わってきます。
以下に歌詞を紹介します。
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白い光の中に 山並みは萌えて
はるかな空の果てまでも 君は飛び立つ
限りなく青い空に 心ふるわせ
自由をかける鳥よ 振り返ることもせず
勇気を翼に込めて 希望の風に乗り
この広い大空に 夢を託して
懐かしい友の声 ふとよみがえる
意味もないいさかいに 泣いたあの時
心通った嬉しさに 抱き合った日よ
みんな過ぎたけれど 思い出強くだいて
勇気を翼に込めて 希望の風に乗り
この広い大空に 夢を託して
今 別れの時 飛び立とう 未来信じて
はずむ 若い力 信じて
この広い この広い 大空に
今 別れの時 飛び立とう 未来信じて
はずむ 若い力 信じて
この広い この広い 大空に
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この先生方は、深い愛情をもって子供達に真剣に向き合っていたんだなあと感じます。
3月22日は、今度は小学校の卒業式です。
泣かずに祝辞しゃべれるかなあ・・・
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