Sing Listen Travel 〜歌って、聴いて、旅をして〜

リタイアしてから鬱憤を晴らすようにできなかったことをやってきた。でもマンネリ化してる。まだやり残してることをやろう。

今夜は神尾真由子さんのチャイコフスキー

2021-08-30 23:18:00 | 神尾真由子
今夜は、小林研一郎80歳(傘寿)記念&チャイコフスキー生誕180周年記念 チャイコフスキー交響曲全曲チクルス、でサントリーホール。
チケットを買ったのは神尾真由子さんのコンチェルトを聴くため。
その他のプログラムはオネーギンのポロネーズ、弦楽セレナーデ ハ長調、祝典序曲1812年。

神尾さんは6回目のコンサートだが、演奏がはじまるや身じろぎも出来ぬほど集中して聴いてしまうのは毎回のこと。
今日もすごかった。
チャイコは2019年にも聴いている。神業のような指さばき弓さばきに衝撃を受けたことは覚えているが、どの部分をどんな音色を弾いたのかは思い出せない。
でも今日の、第1楽章の悲鳴のような音や第2楽章の様々な感情を表現するような独奏部分。第3楽章の躍動を始めるあの音色や激情のエンディングなどは、しばらくは忘れないかな。
チャイコ、バーバー、ブラームス、プロコフィエフ、室内楽、で再びのチャイコと聴いてきた。次は何を聴けるかな。
”聴かずに死ねるか“ってひとだ、神尾さんは。

さてマエストロと日フィルの方は。
オネーギンもセレナーデも好きな作品なんだけど、正直あまり心が動かなかった。
最後の1812年は神尾さんとの共演で火がついたか、熱のこもった演奏になったけど。
マエストロはこの冠企画の最終だったから、感極まって長い挨拶や1812の一部をアンコールでやって。観客の多くはマエストロと日フィルの会員らしく、スタンディングオベーションが終わりそうになく、ぼくは失礼した。

先日の坂入さんと名フィルのグラズノフとチャイコ4番にはあれほど感激したのに。何が違ってたのだろう。
マエストロと楽団員は長くやっているから、お互いの中に、驚きや発見のようなものがないからか。
あの日名フィル楽団員の瞳はすごく輝いてたけど、今日の日フィル楽団員は...。
そんなことをちょっと思った夜でした。

























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