雪が止むことだけが決まっているなら

モラハラの父と認知症の母と…

封印したはずが…2019

2019-02-08 12:16:17 | 日記

封印したはずのここにまた戻って来ることになったので、
とりあえず前の日記を読み返してみた。
なかなか壮絶な日々に我ながら驚く。
記憶なんて、あてにならない。

あれから5年。
私達家族は、お盆や正月も実家に泊まることはなく、
挨拶に寄る程度の生活だった。
数十分お茶を飲んで世間話をする時間は、特に問題もないが、盛り上がりもしない。
私は主に母に話しかけ、夫は極力自分からは喋らない。
(一緒に来てくれるだけでもありがたい。本来は人当たりのいい常識的ないい人なのに
つきあわせて申し訳ない)
こういう時、娘たちがいるのが救いだ。
話題の源だったり、雰囲気が多少は和らぐ。
(でも、心なしか緊張しているのはわかるし、父親がいるお陰で空気が重い。
気づいていないのは本人だけだ)

母とはたまーに映画に行ったりもしていたが、
私もパートを始めたり、正直会うのが億劫で、距離を置いていた。
連絡を数週間とらないことも珍しくなかった。
その間にも例の電話がかかってくることがあった。
お父さんの愚痴だ。

小姑みたいになっているらしく、家事や料理の味付けなどに
いちいちダメ出しをする。(じゃぁ、お前がやれ)
笑ったのは、誰とでも親しく話をする近所のおじさんと母が話しているの見て
お前に気があるんじゃないか…と言ったらしい。(開いた口が塞がらない)
そして、酒が入り機嫌が悪いと、母親を攻撃する。
その度に、うちにおいで…と言っても、今度何かあったらと言って結局来ない。
もう何十回と繰り返してきたことだ。

でも、1年半くらい前だろうか。
電話で話していて、次女が高校何年生だったかと聞いてくるので、
1年生だと答える。そして、しばらく他の話をした後に、
「2年生だったよね」と「さっき言ったし。1年生だよ」
そういう会話を2~3度しただろうか。
おかしいと思ったので、軽い感じで「病院に行って診てもらったら」と言うと、
「周りの友達もこんな感じだ」と言う。
「じゃぁ、友達と一緒に行ってみたら?何もなかったらなかったでいいんだし」と。
で、結局そのままになっていた。

いや、その前後だったか(一昨年の7月)、
一緒に映画「忍びの国」を見に行った時の反応もおかしかった。
ストーリーをちゃんと把握してるのか、今見た映画の記憶もあやふやな感じがした。

そして、去年の春頃だったろうか。
母から、「実は(半年前くらいから?)病院に通っていて、認知症の張り薬を処方してもらっている」という。
でも、認知症とはっきり診断されたわけではないと言う。
確かに喋ってる分には普通というか(元々天然ぽいところはあったし)
でも、やはり多少記憶があやふやなのが気になる。

そして、夏。妹の誕生日が近づいて来た頃に電話がかかってきて、
「〇〇(妹)が帰ってくるって言ってなかったっけ?」と言い出す。
「そんなこと一言も言ってないよ」と。(だいたい断絶状態でしょ)
それがまた翌日も同じことを聞いて来たりして明らかにおかしい。

そして、妹に連絡。
今すぐどうこうというわけではないけどと、現状をざっくり伝える。
できれば、母と連絡を取って欲しいと伝えるが、気が進まないのはわかる。
泣きのスタンプ送られてきては何も言えない。
でも、私一人では抱えきれる問題ではない。(夫がいたとしても)

そして、実家の様子を見るために次女の試合の時(8月)に私だけ泊まった。
夕飯もマメに作っていた母だが、外食して花火大会へ。
次の日は友達と約束があるので、朝早く出ていくと言う母。
私にそのことを伝えたか不安になるらしく、同じことを何度も言ってくる。
でも、家の中はかたづいていて、特におかしな感じはしない。
とにかく記憶があやふや。
約束をしても確認の電話が何回もある。
「カレンダーに書いてって言ったやろ」「ああ、書いてある」
そんな調子だ。

今年の正月は5年ぶりに家族4人実家に泊まることにしたけれど、
その時も何度も確認の電話があった。
私達が来ること自体は覚えているのに、なぜか日にちを一日ずれて覚えている。
とにかく認知症だとすれば、進行を遅らせるためにできることはやっておきたいという
思いでの5年ぶりのちゃんとした里帰り。せめてもの親孝行だ。

今回も夕食は居酒屋で。
まぁ、父親はいつもの通りだ。
自分のペースで話をし、どうでもいいことに難癖をつける。
これだけの値段で、これだけの料理ではおかしいと。
私は、「これだけあれば十分」だと言うが、聞く耳持たない。
同じこと何回も言う。
飲み放題もついていて、何が不満なのか謎だ。
母は母で、やっぱりどことなくぼーっとしているというか、
同じことを聞いてきたりするので、娘たちもやっぱりおかしいと感じている。

そして、実家に帰り、私が風呂に入っている間にまた父が夫に余計なことを言ったらしい。
居酒屋で、残っていた焼き鳥1本を目上の人に勧めるのが常識だと、
なってないと言われたらしい。
どうでもいい!!
食いたかったら、誰も食べないんなら俺がもらうぞと言ってとっとと食べればいい。
俺様感強すぎる。気を使われなかったのが気に食わないらしい。
しかも、私がお風呂に入ってる間にそんなちっちゃいことでいちいち
うちの旦那に説教するな!!
ほんとに器がおちょこみたいで、頭にくる。だから、関わり合いたくない。

一方母は私や娘たちがお風呂に入った後、自分がお風呂に入ってしまった。
夫が入ってないことに気づいてないんだ…と思ったけど、そこは黙っておく。
案の定、夫が風呂に入ろうとしたら、お風呂マットなどが綺麗にかたづけられていたらしい。
そこはちゃんとやるのに、どこか抜けてる。やっぱりちょっとずつおかしくなってる。

でも、テレビに檀ふみが出てきたら、父に「この人のお父さんは作家でしたよね」
「火宅の人の…」とか、そんな正直どうでもいいことは覚えてる。
やっぱり認知症の特徴なんだろう。

そういえば、以前はお正月には必ずぜんざいを作ってくれたけれど、
今年はなかったな。
もう母のぜんざいを食べる日はないかもな…と思うと、ちょっと切ない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする