退院当日、書類を取りにケアマネさんに来てもらったが、その続き。
実は担当のケアマネさんが代わっていて、この日が私は初対面。年齢的には私より少し上かな。前任の方もだったけど、とにかく明るく、父が耳が遠いせいかはきはきと話されるのが印象的。そして、ちょっとしたことでも褒めたりポジティブに話を持って行ったりとその場の雰囲気をよくしようとされているのがありがたいし、お見事としか言いようがない。父の話の聞き方や話しかけ方ひとつでうちの家庭も少しは明るくなるのかもしれないが、私は父のことが嫌い過ぎて、平常心で対応するのが精いっぱい。ほんとにありがとうございます。
で、本題。ケアマネさんから、父と話をしてヘルパーさんを頼んでみようという話になっていると。(父からも、掃除のことでそういう話になってるみたいなことを聞いていたけど、実は心配な部分が)といっても、介護者が同居しているので、家事をやってもらうというより一緒にやる、お手伝いをするという形になると。少しでも進行を遅らせるためのサポート(介護の一環)ということらしい。
しかし、ここが父にはよくわかっていないだろうなと思っていたが、案の定。
父はリビングの掃除だけでいいと言う。ケアマネさんが、1時間あるので、掃除+料理で何か一品作ってみてはどうかと。そして、週1来ることになると。すると、父が「掃除は月1回でいい」と。するとケアマネさんが、「掃除のために来られるんではなくて、奥さんと一緒に掃除や料理をすることで、少しでも進行を遅らせようということなんです」と。そもそもの目的がずれている。
前回父に会った時、掃除機をかけようとした私に「それじゃ汚れは取れん、床が油でべとべとだ」(そもそも私が掃除機をかける目的はそこじゃない)「ケアマネジャーとも話して、掃除を頼もうと思っている」と言っていたが、本気で床の油汚れを落としてもらうなら、ヘルパーではなく専門業者にお金出してやってもらうしかない。そもそもの時点で間違っている。
実際問題掃除については、私が月2回ほどのペースで掃除機、台所、トイレ、玄関、風呂(月1だったり)の掃除はやっているので、特に問題はないかと(父がそれを認識しているかどうかは知らないが)
あるとすれば、洗濯か。普段は下着やタオルは洗濯しているようだが。でも、タオルもトイレやキッチンにかかっているタオルは、私が替えないとずっと同じものがかかっているし。そういえば、シーツや枕カバーも全然洗濯していないんじゃ?洋服も同じものばかり着ていたりして、気が付くと染みがついていたりする。母に洗濯した方がいいよと言い、明日すると言われ。その明日に私がいなければ洗濯しないままだろう。
本当は父がやってくれればいいんだけど、家事は一切やる気がないみたいだ。
おっと、ヘルパーの話だった。
そして、料理をするなら、買い物は事前にしておいた方がいいということか?と父。買い物はできますよね?とヘルパーさん。なんだかんだ言いながら、2人で行けば大丈夫だろうと父。そこはなんとかやってくれ。
とりあえず週1でヘルパーさんを頼むことに。(父がヘルパーさんに余計なことを言ったりしなければいいが…)
さて、肝心の母だが、ケアマネさんが来ても話を聞いているのかいないのか、ぼーっとしている。話しかければ反応はするけれど。自分の状況がなかなかつかめないのだろうから、仕方ないか。
退院の帰りの車の中でもすでに入院していたことを覚えていなかったし。記憶力がもうだめ…とか頭がぼーっとしていると言っていた。父は「もっと嬉しそうな顔をするかと思った」って言うけれど、本人はそもそも覚えてないんだから。それをまた何回も言うし、言われる度に私は入院していた記憶がないのに…と落ち込むだけだろう。
帰って来てからは、入院前の落ち着いていた頃の母と特に変わりはない。入院中は電話で「今、宿にいる」とか「長崎に行く」とか言っていたけれど(妄想というよりせん妄か)入院したことはすっかり忘れているので、ある意味いつもの日常。
「今日泊まっていくよね?」「ううん、明日仕事だから」
「今日の夕飯どうしよう」「冷蔵庫に買って来た総菜があるよ」
と同じ会話を何度も繰り返す。これも日常。
一緒に漢字のパズルをしたが、漢字はほんとよく覚えている。
食欲もあるとは言い難いが、少しは食べていたので、大丈夫かな。それより横から「食べろ食べろ、血が作られん」とプレッシャーかけられ続ける方が心配。
父の薬に対する思い込みに関しては、帰って来てからネットで調べて、プリントアウトして郵送。思い込んだことを意地でも曲げようとしないあの感覚が異常にも感じられるけれど、とにかくなるべく病院には一緒に行って正確な情報を得て、サポートするしかないな。