市民の憩いの場 宮崎県西都市「まちなかギャラリー夢たまご」ブログ

宮崎県西都市小野崎1丁目76番地 電話0983-42-0027 入場無料 月曜休館

舞う人

2012年02月13日 | 日記

ギャラリー夢たまごの「仮面展」は、今週も続きます。
昨日、12日の日曜日はギャラリー界隈で
「食の運動会」が開かれ、たくさんの人出でした。
土曜日の宮崎日日新聞に展覧会の記事が載り、
相乗効果で夢たまごにもたくさんのお客様がお見えになりました

4人の出展者は、丁寧に説明や質問に対応していらっしゃいました。
お面の事には疎い私ですが、
2点ほど、教えていただいた事を書いてみます


赤い顔に鼻ヒゲ・あごヒゲ、そして牙にギョロ目。

このお面は「柴荒神(しばこうじん)」。(22番)
神屋に降臨する神々の中心的な存在。
最も威力を持った神とされているのだとか…

材質は桐。本面は楠で彫られているけど、重いから桐にしたそうです。
色付けはウルシ系のカシュウ+色。
油性なのでこれでOK。

ヒゲは馬のタテガミで、白い毛を業者から手に入れ、
染色して植毛します。
歯・牙・目はシンチュウ板に金箔

作者は本井繁意氏。
上の写真は尾八重(おはえ)神楽で使われるものの摸写ですが、
本井氏の作品には、すでに神楽で使われ、神面となったものもあるとか。
神面となったら、作者でも、もう触れることはできないそうですよ


          
上のお面は「磐石(ばんぜき)」。(17番)
これも本井氏の作品で、尾八重神楽のお面の摸写。女です。
となりは、尾八重神楽の踊り手の元水 均氏です。
パネルの写真は本人。
お面はサイズが決まっているため、自分の顔に合わず
片目で見たりということもあるとか

~尾八重神楽発行「西都市米良山中尾八重神楽」の本より~
天鈿女命(あめのうずめのみこと)の舞。
天照大神が天乃岩戸に籠られた時、舞を奏したとされている。
腰の曲がった老婆が、竹で編んだ大きなかごを背負って演じる。
かご面婆とも言われる。

ゴキ(飯茶碗)・シャモジ・マゴシャクシ・イモを使って
豊作や子孫繁栄を教える口上を述べ、
おもしろおかしい所作をくり返す

途中、神屋に突如進入してくる参拝者(主に子ども)に
背負ったカゴをつかまれて引き倒されたり、
引き倒そうとする参拝者を捕まえたりして、
観ている者の笑いを誘う。
即興的な演技をせざるを得ないため、
芸達者な祝子が舞う……などとあります

身近に観られる神楽に、今年は行ってみようと思いました。
まだ観たことのない方、行ってみませんか。
あなたの地方にもあるのでは…

さあ、夢たまごに行ってみましょう














コメント (1)
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