アカペラな日々 - "Sakata Coro a Cappella" Since April 9, 2009

合唱団"Sakata Coro a Cappella"で指揮の傍ら作曲・編曲,たまに歌に励むOyaji。の活動&日常

伊藤久男「イヨマンテの夜1975」を視聴..冒頭より尊敬する古関裕而先生の指揮に感動

2013年04月16日 | 音楽系(合唱,作曲・編曲など)
懐かしのメロディ系の再放送番組があり,何となく流していたら,知っているけれど斬新な「イヨマンテの夜」という曲に聴きほれ,ハマッています。

作詞が菊田一夫で作曲が古関裕而,歌は伊藤久男
という明治末生まれの同世代,私の父などからすれば「黄金のトリオ」であろう(偶然にも,3人はそれぞれ1歳ずつ違い。後の世界的ヒットメーカー「六・八・九」ともちょっと違いますが)

「イヨマンテ」とは,アイヌの神に豊穣祈願を捧げる,熊送り(葬送)の火祭り。
イントロの太鼓の音がいきなり郷愁を誘う。
レコードの伊藤久男の声は,もっと若々しく,強さを感じるのだが,この動画には,特に作曲した古関裕而先生の指揮が,今や指揮者となった私の心にしみる。
私が真に音楽に目覚めたのは,幼稚園時,6歳でテレビにかじりついた古関先生の音楽が流れる東京オリンピックに感激していたから。

「イヨマンテの夜」は後に色んな人が「カバー」しているが,伊藤の為に作曲された歌の前で,それらは「模倣」にすぎない。
時代ってのもあるけれど,彼は明治男でもあり,格好良すぎる。
リリック(叙情的)であって,相反するように勇壮だ。
藤山一郎とかもすごかったが,伊藤は帝国音楽学校にも在籍した,生半可でないイタリア式の職業歌手で,どう見ても彼の前にマイクは邪魔だった。

余談だが,仙台在勤時の平成3年に,初めて福島市でのジョイントコンサート(ファンタジーコーラスの夕べ)で東北最大級のオルガンを有する福島市音楽堂を訪れ,併設する「古関裕而記念館」に入館した時は,体が震えるほど感動したのを覚えている(たぶん33歳の頃と思うが)
今でも,あのオリンピックの入場行進,ギリシャから始まり日本選手団が行進した,延々と続く,いつまでも終わらないであろうか,否,終わってほしくなかった古関先生の「オリンピックマーチ」が心に焼き付いている。

以下,Wiki先生による曲紹介の一部です。
>日本全体に向けた壮大な鎮魂歌『長崎の鐘』。
>戦災孤児の救済がテーマのラジオドラマ『鐘の鳴る丘』の主題歌『とんがり帽子』。
>戦後日本の発展の象徴でもある1964年開催の東京オリンピックの開会式に鳴り響いた
>『オリンピック・マーチ』。
>現在も毎年夏の甲子園に流れている高校野球大会歌『栄冠は君に輝く』。
>その他にも『フランチェスカの鐘』、『君の名は』、『高原列車は行く』などの格調高い
>曲を多く創作した。
>クラシックの香り溢れる流行歌や、勇壮で清潔感のあるスポーツ音楽が大衆の心を捉えた。

■伊藤久男 イヨマンテの夜1975..いきなり古関先生の指揮からスタートです


■イヨマンテの夜(ステレオ)...若き伊藤久男の声

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。