師匠:ム、今日は花散らす雨となってしもうたのぉ。
弟子:そうですね。お花見できなくて残念です。
師匠:いや、しかし花散らす雨とは美しいのぉ。
弟子:そうですか。私は天気のいい時の方が桜があでやかで好きですけど。
師匠:バッカモーンッッ!!
ワシが言っておるのは「花散らす雨」という言葉の方じゃ。
抒情的で美しく、言葉の陰に景色が見えてくるようじゃ。
弟子:はあ、お酒も飲まずに自分に酔ってしまいましたか。
安上がりなお花見ですね。桜もお酒も必要ないなんて!
師匠:バッカモン!詩心が分からん奴に、花見なんぞ必要ないわっ!!