PRESSな時間

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2013-06-20 21:19:15 | 社会
(写真:原子力資料情報室共同代表 澤井正子さん@生活クラブ生協旭北センター講演会)
6/20「YesとNo」
今日横浜市生活クラブ生協旭北センターでは
原子力資料情報室共同代表 澤井正子さん講演会
「福島の現実をきちんと知ろう 広島、長崎と同じ歴史を繰り返さないために」
と題された講演会があった。
総勢10数人くらいの小さな講演会だったが、
本当に皆が
澤井さんの福島事故の現実を真剣に聞き入っていた。
最初に澤井さんは
双葉町などの警戒区域からの避難された方々の現実と
双葉町の現地取材の様子を話された。
澤井サンは双葉厚生病院の残骸の見学記を話しながら、
「皆さんがそうなったらどうですか?」
と聴衆に投げかけた。
それに対して聴衆は
答えがなく皆一瞬であったが
周囲の空気が凍り付いた様な状況となった。
私も
「またいつもの話」
と思いながらも、
やはり現地取材された方の言葉として
重みを感じざろう得なかった。
更に澤井さんは原爆と原発の違いについて、
また、半減期の解説など色々な角度からの説明をした。
参加者の中からは
医療レントゲンへの不安や
「孫を外で遊ばせても大丈夫だろうか?」と言った、
不安の声も聞かれた。
最近
このような講演会で必ず聞かれる言葉の一つに
「私には何が出来るでしょうカ?」
と言う質問がある。
私は自分自身がかなりの意地悪なので
「そんな事考えてる暇があったらさっさと行動しろ」
と言い放ってしまうのだが,
澤井さんは
「原発反対」と言っても良いんですが、それだとマイナス思考なので
省エネしましようか?ではどうでしょう?」
と提案された。
その時,私は
「さすが澤井さんだっ。ものは良い様で、YESもあれば、NOもあるんだ。」
と感じた。
澤井さんは
せっかく原発について興味を持ったのだから、
そこで逃げられたらもったいないと思ったのだろう。
肯定的で
家族にも理解してもらえるやり方や言い方を
考え抜いた行動をお手本的に私に見せてくれた。
このようの集会では必ず
「家族やママ友などに原発の話をすると拒否される。」
と言う話を聞く。
最近の安倍首相の
「時分の違憲に逆らう人はみんな左翼だ。」
と発言した様に、
マスコミ、その他の思想が、
反原発について拒絶反応を示す様な世論を作り上げ
それが一般社会の通説となってる現実は60年代安保の時代とそう変わってはいない。
しかし、
「明日事故が起こる」
と言う日本の現実を観ると
そうやってゆっくりと
しかし、
確実に仲間を増やすことしか出来ないのが実情なのである。
しかし、
そうやって一人一人が仲間を増やす事が
最も現実性のある方法なのかもしれないと思った。
澤井さんは
時間ギリギリまで私達の話を聞いて下さった。
これからも、
「明るい脱原発伝道師」
澤井さんを応援したいと思っている。

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2013-06-19 19:45:22 | 社会

6/19「復興庁」
今、IWJ他では「復興庁抗議行動」を配信している。
復興庁と言えば
最近話題に上った水野参事官ツイッター事件を思い出す。
参加者の言葉ではないが、
水野氏自身「辞めて良かった」と思ってるかもしれないと思うと、
この問題の根深さは
単なる人事異動で済まされる事ではない。
安倍首相自ら
自分の主張に反する意見を主張する人間を
「左翼」
と決めつけるのだから、
その下で
国民を動かしている役人が
親分と同じ発想でも、
「何ら問題はない」
と心の中で思っているに違いないからだ。
また、今回のツイッタ-事件は
彼が自分自身の思いを思いっきり出してしまった為の
愚行から露出してしまった事だが、
世間は
「役人なぞ、多かれ少なかれそう思ってるさ」
と、
ある面では冷ややかな感情すらもっていると思っている。
しかし、
そこで、
その感情を持ったままで通り過ぎてしまったら
もう
そこでお終いだと思っている。
そうした感情を持ったとたん、
その人は
あっさりと
「B層」と言う階層へと
突き進んでしまうだろう。
それでも良いのなら、
それでも良い。
しかし、
人間として
それが本来の人間の姿なのかどうかと問われた時、
「YES」
と答えたなら
それは問題だと思う。
人間ならば
「これで良いのだろうか」
といつも自分自身に問いを投げかける生き方こそ、
「人間としての復興」
なのではないだろうか?
今、
日本人全体が
この「精神の復興庁」を
渇望してやまないのだろうかと考えている。

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2013-06-18 20:56:59 | 社会

6/18「交錯する思い」
今日家に帰ってみると1つの書類が届いていた。
手に取ってみると
「被曝キャンペーン」と印字された茶封筒があった。
この団体は
かなり昔から反原発運動をやってるらしく
「放射能副読本」のキャンペーンも
国内で初めて行なって来た実績がある。
最近私もこの組織にお付き合いをしていなかったので
今回は一寸お邪魔してみようと思っている。
実はおとといだったか
除染に関する方針が変わって
既に除染された所は再除染しないという方針が出された。
住民や作業員を散々被曝させておき、
作業員手帳も交付しないまま,
放り出す国の方針には
全く呆れてしまうし、
残された残土や作業に使用した機材、
作業員の健康調査など
ただ単に
「問題を作っただけ」の除染だった。
更に、
再除染をしないと言う事で放射性物質が消えてなくなると言う訳では全くない。
残された放射性物質は
そのまま半減期を迎えるだけで
永久にゼロになる訳ではないのだ。
これは正に
「福島の棄民政策」
と言うしかないと思ってる。
私達は政府の奴隷ではない。
政府に対して主権者としての主張はしていいのだ。
しかし、
やはりどこかに
「私たちは福島県民ではない」
と言う思いがある。
この、
「交錯した思い」は都会に暮らすおごりなのではないかとふと、
考えてしまう。

RESSな時間

2013-06-17 21:47:22 | 社会

6/17「アナタの隣人とは誰か?」
今日は朝からツイキャスラジオで
「隣人とは誰か」と言うテーマで配信をしている。
自分の隣とは誰か
と言う問いは
キリスト教の世界の話であって
日本では余り語られない。
強いて言うなら、
「隣の芝生は青く見える」
と言って余り良い例えには使用しない。
福島県内においても
「特定避難勧奨地域」などと言う
馬鹿馬鹿しい制度の為に、
隣人同士が憎しみあう結果になってしまった。
日本の様に大家族制の意識が強い所では
「特定避難勧奨地域」などの制度は
最もやってはいけない事だったのだ。
しかし、
東電や国は
賠償を少なくしようとした為にこのような制度を行った。
その為に
嫁姑の関係までおかしくなったと言う被災者もいると聞いている。
このような時
初めて
宗教的文化のある地域は
そのものによって修復が可能になる場合があるが、
日本の様に
地域の中の宗教的繋がりが無くなってる場合は
正にお金の故に分断されてしまうという悲劇が起きる。
今回改めて
「アナタの隣人とは?」
と書いたのは
言い換えるならば、
「アナタの大切なものとは何か?」
と言う事でもある。
福島事故以来少数だが、
「自分にとって最も大切なもの」と言う事を
再考した人々も多い。
その事をじっくりと考えて参院選を迎えたいと思う。

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2013-06-16 20:59:59 | 社会

6/16「亀裂」
今日は早朝から「市民と科学者の内部被曝研究会」の取材だった。
しかし、
開始時間まで少し時間があったため
開場までに色々な方との懇談が出来た。
その中で
福島県双葉町の町役場の方のお話を伺う事が出来た、
その方は自分は騎西高校、
娘はいわき市、
実母は双葉町に住んでおられる、
典型的な避難民である。
その方がつぶやいた最も悲惨な言葉を紹介する。
「双葉町から避難し、避難先でこうインタビューされた。
「原発に反対されていたようですが、原発が爆発していい気味だったでしょう?」
そのインタビューをした放送局は
日本放送協会
と言う
国営放送だと言う事だ。
他にも
「(原発事故が起きて)「ざまあ見ろと思ったでしょう?」
などなど、、、
被害者の感情を逆撫でする様な言動が
次々と発せられたと言う。
私は
その言動が本当ならば、
同じマスコミとはいえ、謝罪では済まされない問題であると思った。
昨日も新聞紙上での過ちを書いたが、
自分がもし,
同じ立場であったらどう考えるのか、
この記事や写真が本当に読者に寄り添ったものなのだろうか?
と言う事を考えながら報道しているのだろうかと思ってしまう。
確かに
「観てほしい」
「聞いてほしい」
と思って報道するのだが、
それが
本当の報道になっているかどうかと言う事を
考えながらやっているのかと言うと、
反省する所もある。
今回のマスコミと被災者の亀裂を通して、
「本当に相手の立場に立った取材とは何か?」
をもう一度考えたいと思った。