オセロ(白は白く、黒は黒く)

2008-03-02 13:43:00 | カメラ

久し振りに露出のお遊びをしてみた。
最近、カメラ仲間でも露出で悩んでいる人もいるので、12年程前に
露出の勉強をしたことを思い出しながら実験した。
下の写真3枚は、露出の補正をしないで(カメラの出目)撮ったもの。
1枚目は白石のみ、2枚目は黒石のみ、3枚目は白黒交互である。
露出データ(絞り固定でカメラ任せ)も記した。

1枚目はどうだろう。白が灰色がかっているのが分かる。
(ISO100 F10 1/250sec) <測光モードは以下も全て多分割>


2枚目はどうだろう。黒が白っぽく見えるのが分かる。
(ISO100 F10 1/80sec)


3枚目はどうだろう。1枚目、2枚目に比べて白は白、黒は黒となっている。
平均的な反射率が18%グレー値に近いのだろう。
(ISO100 F10 1/200sec)

撮影データを見てこんなに変化するのかとあらためて思う。
反射光式露出計(カメラに内蔵型もこれ)は、世の中の反射率の平均が18%グレーだと決め付けて設計されている。だから、白い物を撮ると灰色に黒いものを撮っても灰色になるのである。
そこで、18%グレーの板で露出を計り、この値で撮ったのが4枚目の写真である。
なんと、露出計の出目は、3枚目の白黒交互と同じであった。(ISO100 F10 1/200sec)
露出計も設計とおりの出来映えだと安心した。



白い花をアップで撮る時、プラス露出補正する必然性があらためて理解できる。
5枚目の写真は18%グレー板。昔、こいつには随分お世話になったが最近は殆ど使っていない。
手抜きが多くなったことと、この原理を理解してから、多少の自信がついたのも事実。

こんな事を教えてくれたのは、会社の大先輩のSさん。最近飲んでいないなぁ。電話してみよう。
あぁ、今日もいい日だった。来週は「河津桜」の花見に行こう。