SAKURA ふるきよきうつくしきもの 

包む 結ぶ 遊ぶ いにしえに学ぶ

羽織の結び Ⅲ

2008-02-19 00:11:15 | 







雨水となり 土、潤い起る 候となりました

春はまだ名のみの寒さですが夕暮れが遅くなりました。そろそろ寒さも和らいでほしいものです。

これは叶結びです。
この結びは表が口、裏が十になるので合わせて叶結びです。平紐で結ぶと簡単で綺麗に結べます。何か願事がある時に結びたくなりますね。

辰巳芸者と言われる深川の芸者さんは羽織を着るので羽織芸者とも言われています。○奴、とか○吉など男名前を付けたのも辰巳芸者さんが始まりとか聞きました。男名前の源氏名で男物の羽織を羽織って気風も良かったのですから男装の麗人のような魅力があったのでしょう。

辰巳芸者は粋な姿の代表格ですが縞物など軽い着物を好んで着るので羽織を羽織ってを整えたのでしょう。こんな着物の約束事もだんだん忘れ去られていくようです。

水谷八重子さんや杉村春子、花柳章太郎さんなどは着物姿が素敵でした。着物の事に精通しているので何を着てもそれなりの味わいが出てお芝居も楽しめました。着物の知識が豊富な役者さんが減っているのは淋しいです。またお芝居の話になりました~