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少子高齢化のリアル 20年後の人口が見せる年金と税金

2021-02-20 15:30:00 | 日記

下記の記事は日経ブックコラムからの借用(コピー)です

2040年の日本は老人ばかり
2040年に果たして、年金はいくらくらいもらえるのか、税金はどのくらい払うのか、医療費はどうなるのか。現状をきちんと把握しながら、未来に私たちが何をすべきか考えていくのは、とても大切だ。そもそも、その背景には一体なにがあるのかを知ろう。
日本の財政は破綻すると誰もが聞いたことがあるだろう。
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そのことについて心配している人をよく見かけるが、財政破綻しようがしまいが、これからの日本がますます貧しくなるのは間違いないことを、まず認識しなければならない。
「ますます」と書いたのは、2020年の今、日本はすでに貧しい。こう聞くと違和感を抱くかもしれない。私たちの生活は5年前、10年前と大きく変わっていない点も少なくないからだ。
たとえばあなたが30代ならば、昼に800円のラーメンを食べ、夕飯に500円のコンビニ弁当を食べることが10年前もあったはずだ。変わらない光景がそこにはあるわけだから、貧しくなっていないではないかと思う人もいるだろう。
だが、これは、裏返せば、10年前から物価がほとんど上がっていないということでもある。コロナ禍の前までは海外から観光客が押し寄せていたが、あれは日本の観光キャンペーンがうまいわけでも、日本の自然の風光明媚さが外国人の心をつかんでいるわけでもない。
単純に、自国でモノを買うより日本で買う方が圧倒的に安い国が増え、その国の人たちが押し寄せているのだ。
私たちが変わらない間に、他の国々は所得が増え、リッチになり、自国での物価が上昇し、日本に行ってでも買い物した方が得なのだ。つまり、日本は世界でみると、「安い国」になったということである。
こうした状況は今後も変わらない。
日本は経済成長がこれからほとんど見込めない。GDPの成長率も2030年以降はマイナス成長やほぼゼロとの予測が支配的だ。
これからの日本は食べるものにも困るような悲劇的な状態にはならないだろうが、世界を見渡したときに相対的にどんどん貧しくなる。これは嘆いても解決しない。労働人口は減り、いくら生産現場の自動化やオフィス業務でAIの導入を進めたところで、国全体の生産性の向上や経済成長には限界がある。
当然ながら、成長が望めない国の財政や社会保障の見通しは明るくない。正直、これを書きながらも暗い未来しか想像できず、恐怖を感じずにはいられないが目を背けることはできない。
まず、財政の状況から見てみよう。
財政の健全度を示すといわれるのが、政府の債務残高だ。これは、対GDP比のことで、ゼロに近いほど健全だ。これが2018年時点で237%。IMF(国際通貨基金)の調査国188カ国・地域中188位であった。最下位だ。
なぜ、こうした事態になっているのか。日本の財政を家計に例えると、毎年、収入より支出が多い状態が続いているからだ。慢性的な借金体質なのである。
税収だけでは予算を組めない。消費税や所得税、法人税などの税収では歳出の約6割しか賄うことができていない。そのため、残りは債券(国が発行するので国債。資金を借り入れたときに発行される借用証書)を発行し、それを中央銀行である日銀が実質ほとんど買い上げている。
この状態を解決する方法は、理論的にはとても単純だ。使うお金を減らせばいいのだ。
家計と同じで、入り口が少なければ、出口を減らせば、借金する必要がないのだが、現実的には難しい。
いちばんの理由は、高齢化だ。いくら頑張ろうと、当然、高齢者が増えることは避けられず、たとえば、医療・介護費用などの増大は不可避だ。
医療、介護や年金などの社会保障費はどのくらいまで膨らむだろうか。これには、いろいろな試算があるが、政府は2019年度に124兆円だった社会保障関係の総支出額は2040年度には190兆円に拡大すると予測している。その中でも、医療介護給付費は現行の2倍近い90兆円を超える水準まで跳ね上がる可能性も指摘されている。
もちろん、若年層の人口が増えていれば支えられる。しかし、もう無理だ。ご存じのように人口減少社会に突入している。
支える若者が減り、老人が増えるのだから厳しくなるのは明らかだ。65歳以上を支える現役世代は1950年には12.1人だったが、2040年には1.5人になる。高齢者ひとりを、かつては胴上げできたのが、肩車しかできなくなるようなイメージだ。
老人が増え、それを支える若者が減る
「少子高齢化が進むと大変なことになる」とは、みんな知っているだろう。しかし、リアルにどのようなことが起こるのか、ここでしっかり押さえておこう。
少子高齢化が進んだ2040年の世界は想像するだけでも恐ろしい。団塊世代が90歳、団塊ジュニア世代が65歳になる。そして、団塊ジュニアの4割が集中するのが首都圏だ。膨大な数の都民が高齢化を迎える。見渡す限り老人だ。過疎地ではすでに現実になっている老老介護が現実のものになる。東京都の年少人口(15歳未満)が占める割合は2019年は11%だったが、2040年以降には10%を割り込む。子育て支援に力を入れようとしても、対象となる子どもがいなくなるのに歯止めがかからない皮肉な状態だ。
あたりまえだが、人口は最も読みやすい。2040年の労働人口は確定している。
10年後に出生率が上がったところで、もう食い止められない。現状の延長線上にある未来はこうした世界だ。
国の財源は、私たちの社会保険料からまかなうしかない
働く人の数が増えないとなれば、所得税や法人税が自然に増えることも期待しづらい。そんな中、財政を考えるなら、現実的には歳入を増やすしかない。しかし、財源の確保は困難だ。
歳入を増やすと聞いて考えられるのは、まず消費増税だろうか。2019年10月に8%から10%に引き上げられた。安倍晋三前首相は今後10年程度は再引き上げしない方針を示していたが、有言実行となれば財政状況はさらに悪化するだろう。
有識者からは、消費増税を先延ばしにすれば2030年以降に消費税率を20%以上に倍増せざるをえないとの指摘もある。国際機関のまなざしも厳しく、OECD(経済協力開発機構)は最大26%に、IMFは段階的に15%まで引き上げることを日本に提唱している。
消費増税に踏み切らなければ、社会保険料を引き上げるしかない。そもそも社会保険料はすでに上昇の一途だ。給与明細を見てみよう。賃金上昇を上回るペースで社会保険料の負担が上昇している。
10年前に比べて社会保険料の負担率は、ひとりあたり26%増えているが、賃金は3%しか伸びていない。これでは、勤労意欲を失う人も多いだろう。先進国の中で、ただでさえ低い生産性がさらに下がる可能性がある。負の循環に陥れば経済成長は落ち込み、さらに国の財政は厳しくなる。
2040年はお先真っ暗だと思われた方がほとんどだろう。
×   ×   ×
ここでは、本書のうちの一部分だけを紹介した。書籍では、来るべき未来のために、みなさんの懐を大きく痛めずに、私たち個人は何をすべきなのか、そして国の歳入がどうすれば増えるのかも考えている。興味が沸いたら、ぜひご一読いただきたい。
(日経BP 中野亜海)
成毛真
1955年北海道生まれ。元日本マイクロソフト社長。


筋肉増やして若返り 筋トレ、食事のポイント一気読み

2021-02-20 13:30:00 | 日記

下記の記事は日経グッディからの借用(コピー)です  記事はテキストに変換していますから画像は出ません

コロナ禍による在宅勤務や運動不足により、筋肉の減少や全身の健康リスクが高まっている。筋肉減少に歯止めをかけるには、筋肉の材料となる「たんぱく質」の摂取、そして「筋トレ」が不可欠だ。筋肉量が増えるとボディーラインが見違え、顔の印象も若返るという。ここでは効率的なたんぱく質の摂取方法と、無理なく筋トレを継続するヒントをまとめた。
(1)たった2週間の運動不足で筋肉量が減少
あまり活動しなくなると筋力が落ちていく? (C) mklrnt-123RF
コロナ禍での「不活動」や在宅勤務によるリモート生活で、運動不足を実感している人も多いだろう。この傾向は、世界中で起こった。医学雑誌「Nutrients」による報告では、激しい運動、中等度の運動、ウオーキングの時間、いずれも30%程度減った一方、座り時間が30%ほど増えていた(データ:Nutrients. 2020 Jun; 12(6): 1583.)。
同時に行われた食生活調査では、ステイホーム期間は不健康な食品を摂取する頻度が高まり、食べる量をコントロールできなくなり、間食や深夜の軽食の頻度が高くなる、という傾向が見られた。
立命館大学スポーツ健康科学部の藤田聡教授は、コロナ禍による日常生活の活動量の減少による体への影響を危惧する。藤田教授が問題視するのは、活動量不足による筋肉量の減少だ。
「歩数を普段の3割ほどに減らすという研究では、たった2週間で筋肉量が約4%減少しました」(下グラフ)。
歩数を減らすと筋肉量が減った
10人の健康な高齢者男女(平均年齢72歳)に、活動量を減らすよう指示。毎日の歩数を2週間にわたって減らし、その前後でインスリン感受性や筋力、身体機能、体組成を測定した。平均歩数は5962歩から1413歩と約76%減少。その結果、脚の骨格筋量は約3.9%有意に減少した。インスリン抵抗性が増加、インスリン感受性が減少、炎症物質が増加、また、筋肉合成速度が約26%減少した(J Clin Endocrinol Metab. 2013 Jun;98(6):2604-12.)。
「たった4%」と侮ってはいけない。「筋トレを3カ月間一生懸命頑張っても、増える量は3~4%ほど。それだけの筋肉量が、活動量の減少によって一気に減るということが示されたのです」(藤田教授)。通常に生活していても、筋肉は30歳代以降1年に1%ずつ減っていくといわれる。少し運動不足が続くだけでも、短期間のうちに、まさに老化の凝縮ともいえる現象が進行するのだ。
筋肉の減少は、全身の健康に悪影響をもたらすことが近年、続々とわかってきている。韓国で筋肉量と2型糖尿病の発症の関連を調べた前向きコホート研究がある。この研究では、筋肉量が少ない人は2型糖尿病リスクが高くなった。BMIで分けたところ、非肥満の人で11.9%、肥満で19.7%、リスクが増加した(Diabetologia. 2017 May;60(5):865-872.)。
(2)朝食でたんぱく質が不足していると筋肉量が減る
筋肉維持には、やはりたんぱく質が必要(c)fotomircea-123RF
筋肉を作る材料として忘れてはならないのが、たんぱく質だ。
藤田聡教授は、「筋肉減少に歯止めをかけるには、筋肉の材料となる朝のたんぱく質摂取から見直す必要があります」と指摘する。
たんぱく質は、筋肉や血管、内臓や皮膚、ホルモンや酵素といった全身の組織の材料となる。その総重量は体重の30~40%にも及ぶ。「特に、筋肉においては、水分以外の約80%がたんぱく質によって構成されています」(藤田教授)。筋肉量の維持のためには、材料となるたんぱく質を食事から補うことが欠かせない。
さらに、近年の研究からわかってきたことがある。「一日に取る合計量よりも、朝・昼・夜の3食で均等に、十分な量のたんぱく質を取ることが筋肉合成のカギを握ります」(藤田教授)。
では、筋肉の合成のために私たちはどのくらいのたんぱく質を取るべきなのか。
藤田教授は、「厳密に言えば、必要なたんぱく質量は、身体活動レベルや体の大きさによって人それぞれ異なります。主にデスクワークで時々軽い運動を行う人の場合、1日に必要なたんぱく質の量は体重1kgあたり約0.9g。体重60キロの人なら、1日54gが目安となります」(藤田教授)。
藤田教授が、若者を対象に、3食のたんぱく質摂取配分と筋肉量との関係を調べた研究がある。その結果、「3食の食事すべてでたんぱく質摂取の基準量を達成していた群では、筋肉量(除脂肪量)が有意に高くなりました」(藤田教授)。また、同じく若者を対象にした研究で、「朝食を抜いている群は、筋肉量が少ないことも確認しました」(藤田教授)。
朝ごはんのときに卵やヨーグルトを取っているから、たんぱく質は不足していないだろう、と思うかもしれない。しかし、「トーストとコーヒー、卵料理」や「ごはんと味噌汁、納豆」といったシンプルな朝食で取れるたんぱく質は、10~12gほど。「効率よく筋肉を合成するには、1食あたり20gのたんぱく質摂取を目指したいところ。一般的な朝食の10~12gでは、約10g足りないことになります」(藤田教授)。
「朝は軽く取り、昼もパンや麺類などの糖質中心、夜だけがっつり肉を食べる、という食べ方は、筋肉を合成モードに持っていけない残念な食べ方といえるでしょう」(藤田教授)。
筋肉に合成スイッチを入れる目安は、1食あたり20gのたんぱく質。この量を取る目安として、下図を参照してほしい。調理されたりカットされたりしている肉や魚の場合は、手のひらと同じサイズを目安にしよう。「肉や魚の場合、たんぱく質の含有量は、総重量の20%ほどになる。手のひらと同じサイズなら重量は約100g、含まれるたんぱく質は20gほどになる」(藤田教授)。いつもの朝食に、乳製品や大豆製品をプラス。サラダにツナやサバ缶を加えたり、間食に高たんぱくのギリシャヨーグルトやチーズ、プロテインバーなどを取ったりするのもいい。
肉や魚は手のひらで量ると簡単
一般的な食品のたんぱく質含有量の目安(オレンジ色の文字がたんぱく質の分量)。朝食なら、いつもの食事に卵や納豆、牛乳やヨーグルト、チーズ、豆乳などをプラスして、1食20gを目指そう。(データ:日本食品標準成分表2015年版(七訂)の値をもとに算出)
(3)筋肉が増えるとボディーラインも顔も若返る!
筋トレといえば、やはりスクワット(c)Diana Eller-123RF
筋肉量を増やすためには、筋肉に負荷をかける「筋トレ」が欠かせない、というのは、運動生理学の世界ではもはや常識の話。筋肉は、運動することによって刺激され、筋肉を構成するたんぱく質を新しく作り替えるプロセスが刺激される。このときに筋繊維が太くなり、筋肉量が増える。
たんぱく質を取ることによって実現するのはあくまでも「筋肉量の維持」。筋肉を増やすには、筋トレが必要だ。でも、筋トレは楽しくないし、きついからやりたくない……というのが本音だろう。藤田教授は、筋肉を増やすメリットを「見た目のアンチエイジング」という側面から解説する。
まず、スタイルの変化。「標準体重なのにスタイルがいまいち、とか、数年前から体重は変わっていないのに最近体のラインにメリハリがなくなってきた、というときには、明らかに筋肉量の減少が影響しています。引き締まったボディーラインや正しい姿勢の維持には、筋肉が不可欠です」(藤田教授)
食事制限だけで運動をしない、さらにはたんぱく質が不足するようなダイエットをすると、肌が荒れたり、しわが増えたり、髪が細くなるなど、「老け込む痩せ方」になるケースが多い。頑張ったのに老けてしまうなんて、残念すぎる。
「必要なたんぱく質を補いながら筋肉を増やしていけば、今よりもっと若々しくなることができます」(藤田教授)
藤田教授は、ポーラ化成工業との共同研究で、「筋トレが肌の若返りをもたらす」ことを確認したという。40~50歳の女性に、一方はエアロバイクによる有酸素運動、もう一方は筋トレをする群に分かれてもらい、それぞれ週2回、4カ月間行った。その結果、いずれの群でも皮膚の弾力と真皮の構造が改善したという。「さらに、筋トレ群では、真皮の厚みの増加が確認されました。これは、筋トレによって“バイグリカン”という真皮を構成する成分が増加したためと推測しています。真皮が厚い人は顔のシミやシワ、たるみが少なく、若々しく見えることもわかっています。見た目のアンチエイジングのためにも、ぜひ筋トレに挑戦しましょう」(藤田教授)
では、筋トレはどうすれば継続できるのだろう。
「新しい習慣を作るには、今、すでに習慣となっていることにくっつけるのが効果的だという考え方が注目されています。これは、“Habit stacking”(ハビット・スタッキング)という方法です」と藤田教授。「ハビット」は習慣、「スタック」は、「積み重ねる」という意味だ。
・朝起きて、コーヒーを入れるとき(お湯が沸くまでの間)
・歯磨きしながら
・お風呂に入る前
・トイレから出たら
このような、「決まった習慣と筋トレをセットにする」のが、ハビット・スタッキングだ。
藤田教授のお薦め筋トレは、定番の「スクワット」(下イラスト)。「下半身には、体の3分の2相当の筋肉が集まっています。スクワットでは、この下半身の筋肉を集中的に鍛えるので、効率的に筋肉量を増やすことができます」(藤田教授)。
下半身に負荷を感じながら、ゆっくりと動作を繰り返す。上がる動作よりも、下がる動作に時間をかけよう。「10回×3セット」を目指したいが、「慣れるまでは、1日5回からのスタートでも大丈夫です」(藤田教授)。
【スクワット】
両脚を肩幅程度に開いて立ち、両腕を前方に伸ばす。イスに座るイメージで、お尻を後ろに突き出しながら腰をゆっくりと落とす。太ももが地面と平行になったらストップし、元の姿勢に戻る。イラスト=斎藤ひろこ(ヒロヒロスタジオ)
筋トレは必ずしも毎日行わなくてもいい。「筋トレを行うと、その後、筋肉の合成モードは2日間は続きます。月・水・金、あるいは火・木など、週2~3回のペースでも筋トレ効果は得られることを確認しています」と、藤田教授。筋肉痛が起こったら翌日は休み、無理なく続けていこう。そして、筋トレとたんぱく質の摂取をセットで行うことも忘れないようにしよう。


眞子さまの結婚問題「紀子さまを責めるのはおやめください」 同世代の娘の母親が寄せる同情

2021-02-20 11:00:00 | 日記

下記の記事はAERAdotからの借用(コピー)です


秋篠宮家の長女、眞子さまの結婚問題。皇嗣殿下は「(小室圭さんとの結婚を)認める」と発言されたものの、世間の反発は続いている。事態の推移を、紀子さまと同世代の女性、特に年頃の娘がいる母親はどのような気持ちで見守っているのだろうか。家族問題の評論家に話を聞いた。

*  *  *
≪紀子様を責めるのはおやめください。母親としての気持ちがきっとわかるときがきますから≫

 紀子さまの近況を報じる記事に対して、こんなコメントの書き込みがあった。ネットの匿名の書き込みにすぎないが、昨年11月の眞子さまのお気持ち発表から、秋篠宮家に対する世間の反応は批判の嵐ともいえる中で、どうしても言いたいことだったのだろう。文面から娘を持つ女性で、紀子さまと同世代と思われた。批判の中にも、この問題にはさまざまな見方があるようだ。

 そこで今回は眞子さまの結婚問題を、紀子さまへ注がれる同世代の女性の視線に着目して、読み解いてみたい。冒頭の書き込みについて、夫婦・家族問題評論家の池内ひろ美さんは次のように推測する。池内さんは、紀子さまとほぼ同じ世代、かつ娘を持つ母親でもある。

「紀子さまが皇室に入られて、努力して積み上げてきた過程をリアルタイムで見てきている世代です。そして、自分も含めて誰もが子育てに100%の完璧はあり得ないことは身に染みてわかっています。眞子さまの結婚問題で、世間から紀子さまが責められるのを見聞きすると、同じ母親としては耐えられない気持ちになるのです」

 池内さんは、かねてから紀子さまが置かれている苦しい状況を察してきたという。

 眞子さまと小室さんの結婚問題について、紀子さまはどのようなお考えがあったのだろうか。まずは過去のご発言や経緯をふりかえってみよう。

 眞子さまと小室さんの婚約内定の会見が開かれたのは2017年9月。同じ年の11月、秋篠宮さまのお誕生日の会見で、記者は、眞子さまのお相手である小室さんの印象について質問した。紀子さまは次のように回答された。

「初めの印象についてですが、初めてお会いし、話をしましたときに、丁寧で穏やかな印象を受けました。そして今も、同じような印象を持っております。先日になりますが、小室さんのピアノを聴きたいと話をしましたところ、快く応じてくださり、小室さんの優しいピアノの音色を聴きながら、私たちは心和むひとときを過ごしました」

 ここで注目したいのは、小室さんのピアノの音色を褒めているところ。池内さんは、紀子さまは言葉を慎重に選ばれていると感じたという。

「私たちの世代は、自分よりも年下の男性に対しても娘が選んだ人ならば尊敬し、受け入れたいと考えます。相手のいいところを何とか探したいというのが親心というもの。紀子さまのご発言にも、そういった思いがにじみ出ている気がしました」

 その後、週刊誌で小室さん親子の金銭トラブルが報じられ、2018年2月、眞子さまの結婚に関する儀式は正式に延期になった。さらに国民が驚いたのは、小室さんが留学のために単身米国へ渡ったことだ。いわば“宙ぶらりん”の状態で、結婚する相手を残していったということ。

 池内さんは紀子さまのお気持ちを推察する。

「私たちの世代は20代で結婚、出産をしている女性が多いので、本人よりも母親の方が娘の年齢を非常に気にします。日本に帰ってきたときに娘は何歳になっているのだろうと、心配なされたのではないでしょうか。30歳を前にして3年間いなくなるなど、一般の家庭の母親ならば相手に詰め寄って問いただしてもいいくらいのことです」

 小室さんが渡米した後の、2018年11月の秋篠宮さまのお誕生日の会見のご発言をふりかえってみよう。紀子さまはひたすら眞子さまを案じているというのがわかる。

「昨年の夏から、様々なことがありました。そして折々に、私たちは話合いを重ねてきました。そうした中で、昨年の暮れから、だんだん寒くなっていく中で、長女の体調が優れないことが多くなりました。そうした状況が長く続き、長女は大丈夫だろうか、どのような思いで過ごしているだろうかと、私は、大変心配でした」

「家族として非常に難しい状況の中にありますが、私は、長女の眞子がいとおしく、かけがえのない存在として感じられ、これからも、長女への思いは変わることなく、大切に見守りたいと思っております」

 この会見で秋篠宮さまは、「問題をクリアするということ」が必要だと強調され、多くの人が喜んでくれる状況にならなければ、婚約に当たる納采の儀を行うことはできないと明言された。当然、その後の小室さん側の対応に注目が集ったわけだが、2019年1月、マスコミ各社に小室さん側から文書が送られてきた。そこには、次のような一文が書いてあった。

「金銭トラブルは解決済みの事柄であると理解してまいりました」

 多くの国民にとっては想定外の内容で、その姿勢に疑問を感じたことだろう。

 紀子さまのご発言のトーンも少し変化してきたように思われた。2019年9月、皇嗣妃になられた紀子さまはお誕生日に際し、記者の質問に文書でご回答。眞子さまの結婚についてのお気持ちについての質問の回答は、ぜい肉をそぎ落としたように、短くまとめられていた。

「延期のことも含め、現在、長女は、さまざまな思いを抱えていると思います。このような状況で、長女の気持ちを推測するなどして現状や今後についてお伝えすることは、控えたいと思います」

 その一年後の2020年9月のお誕生日に際しての文書でも、多くは語らなかった。

「長女の結婚については、対話を重ねながら、親として娘の気持ちを受け止め、一緒に考えていくことが大切だと考えています。その中では,共感したり意見が違ったりすることもありますが、お互いに必要だと思うことを伝え合いつつ、長女の気持ちをできる限り尊重したいと思っております」

 一見すると眞子さまの気持ちに寄り添い、応援していきたいという内容のようにも読めるが、池内さんは、あることに気がついいたという。

「『尊重したい』に『できる限り』という言葉がついています。もちろん、幸せになってほしいという思いが前提にあると思いますが、この表現が意味するところは何でしょうか。裏を返せば、『限度がある』というようにも読み取れます」


座り時間が長い人」死亡リスク減らす運動時間

2021-02-20 08:30:00 | 日記

下記の記事は東洋経済オンラインからからの借用(コピー)です

1日1時間と言われたが、もっと短くていい
1日に最低でも11分歩けば、何時間も座り続けることによる健康への悪影響を緩和できることが、新たな研究によって示された。この研究は、座っていることと運動の両方が寿命にどう影響するかを調べたもので、数万人の1日の過ごし方についての客観的なデータを使って行われた。
その結果、座ってばかりの人は早くに死亡するリスクが高くなるが、その人たちも立ち上がって歩けば、たとえそれがわずかな時間でも、リスクを大幅に減らせるという。
過去の研究では「1日1時間」が求められた
長時間にわたって座り続けることは、多くの人にとってもはや日常的だ。とくに、新型コロナウイルス関連の制約と、寒くて日照時間の短い冬という2つの条件が重なっている現在では、その傾向が強くなっている。パンデミックが始まって以降の行動を尋ねたアンケートによると、大半の人たちは1年前に比べて運動時間が減り、座っている時間が長くなっているという。
当然のことながら、このように動かないでいると、健康面で長期的な影響が生じる恐れがある。これまでに行われた数々の疫学的研究で、座っていることと死亡率の関連性が示された。それらの研究では、大まかに言うと、ソファーで過ごしがちな人たちは、活動的な人たちと比べると、早く死亡する確率がかなり高くなるという。
しかし、どのくらい活動的であれば、座っていることによるマイナスの影響を減らせるのかについては、あまり明確にされてこなかった。例えば、仕事で8時間座っているとしたら、座りすぎのリスクを解消するためには、夜30分歩けば十分だろうか。1日30分というのは、標準的な運動の指針によく示されている。
過去のいくつかの研究では、その答えは「ノー」だった。例えば、2016年のある研究では、複数の調査から集められた100万人以上のデータを集計し、その結果、座っていることによる悪影響をなくすためには、女性も男性も1日60分から75分程度、適度な運動をする必要があるとした。
しかし、この研究は過去の類似の研究と同様に、被験者にどのくらい運動したか、あるいは座っていたかを尋ね、思い出してもらうものだった。実は、その点が問題となる可能性がある。自分の生活についての私たちの説明は、あまり信頼できるものではなく、運動の時間については長く見積もりすぎ、座っていた時間は短く見積もりすぎてしまうからだ。
大勢がこのように誤った記憶を伝えると、その結果、逆説的な結果が生じる。すなわち、運動が実際よりも効果がないように見えてしまうのだ。なぜなら、「活動的な」人々でも、実際に運動した時間は申告した時間よりも少なく、その少ない時間で効果が出せたのに、申告した多くの時間に基づいて計算することによって、効果を出すにはたくさんの運動が必要であるように見えてしまうからだ。
今回実施された新たな研究は、『ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・スポーツ・メディスン』の特別号に掲載されたもので、この号はWHO(世界保健機関)による身体的活動ガイドラインの改訂と、それに関連する研究を特集している。
2016年の論文の執筆者の多くが、今回も同じ調査方法と分析方法を用いたが、変更した点もあった。それは、運動した時間と座っていた時間を客観的に測定するため、活動量計を装着した人々のデータを用いたということだ。
活動量計で客観的に時間を測った
今回の新たな研究では、この活動量計を装着した男女、合計約5万人のデータが含まれた、9つの調査結果が集計された。研究に参加した被験者は、ヨーロッパかアメリカに住む中年以上の年齢の人たちだった。
その結果わかったのは、多くの被験者がかなり長い時間座っていることで、その時間は平均で10時間近かった。また、ほとんど動かない人も多く、運動は主に歩くことで、運動時間は1日わずか2〜3分という場合もあった。
続いて、研究者たちは死亡記録を調べた。被験者がそれぞれの研究に参加して以降の約10年間の記録を調べ、生活スタイルと寿命を比べた。被験者を、座っている時間および運動している時間に基づいて3分の1ずつのグループに分けて分析したところ、誰もが予想するとおり、座っている時間が極度に長い人が最も危険だった。
座っている時間で最上位のグループに属し、かつ運動している時間では最下位のグループに属する人たちは、最もよく運動し、座る時間が最も短い人たちに比べると、早くに死亡する確率は約260%高かった(研究者らは、喫煙や肥満度を表す指数のBMIなど、結果に影響する可能性があるほかの要因に関しては調整を行った)。
しかし、これ以外の座っている時間と運動している時間の組み合わせでは、あまり恐ろしい結果は見られず、むしろ元気づけられる結果が得られた。運動時間で中間の3分の1のグループに属する人々は、1日の運動時間が11分ほどだったが、その人たちは運動量がそれより少ない人たちに比べて、早く死亡する確率がはるかに低かった。たとえ、その人たちが座っている時間が最も長いグループに属していても、結果は同じだったのだ。
最も効果的なのは35分のきびきびした動き
研究者たちはさらに数字を分析し、運動時間と寿命の関係において最も効果的なのは、1日35分間、きびきびと歩くなどの適度な運動をすることだという結果にたどりついた。座っている時間の長さにかかわらず、この運動時間である場合に、最も寿命を向上させる効果が見られた。
もちろん、この研究はデータの分析に基づくものであり、運動をすることによって寿命が長くなることは証明していない。単に、身体的活動と座っていること、寿命とのあいだに関連があることを示しただけである。
しかし、この研究を率いたウルフ・エケルンドは、この研究結果が示すのは、もし私たちが1日中座って過ごすなら、私たちは意図して立ち上がり、動くべきだということだと言う。
エケルンドはノルウェー・スポーツ科学大学の教授で、疫学と身体的活動を専門としている。「きびきびと歩くことは、中程度の運動としてはとても優れた運動だ」。30分でも、あるいはそれ以下でも、私たちの寿命を延ばす効果があるかもしれないのだ。
(執筆:Gretchen Reynolds、翻訳:東方雅美)
2021 The New York Times Company