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「どんな子でも引っかかる」女性を騙して7300万円を荒稼ぎした男たちの“悪質な手口”の実態

2021-02-24 15:30:00 | 日記

下記の記事は文春オンラインからの借用(コピー)です

 恋愛関係にあると信じ込ませた女性を会員制バーに誘い込み、高額な酒をツケで注文させ、借金を背負わせる……。のべ262人の女性を騙していた男たちは、借金返済のために女性を風俗店へと斡旋することで約7300万円もの金を得ていた。2019年1月に逮捕された「スパイラル」というグループが起こした事件である。
 そんな卑劣な犯罪を行っていた「スパイラル」の一員との接触に、NHKスペシャル取材班が成功した。彼らはいったいどのようにして女性たちを“負のスパイラル”に陥れていたのか。二度とこのような事件が起きぬよう、そして事件は決して他人ごとではないことを知ってもらうために『半グレ ―反社会勢力の実像―』から一部を引用し、その悪質な手口を紹介する。
◇◇◇
“お金の教育”から負のスパイラルへ
「“お金の教育”っていうのをやるんです。『お金を持ってみたら価値観も変わるし、人生が豊かになるよ』ということを、毎日のように話して常識を覆していく。そして、夜の店に紹介するんです。そのころには、女の子たちは洗脳されて正しい判断ができなくなっています。『借金の返済もあるし、1回くらいなら』って」
 さらに、風俗店での勤務を女性たちに決心させるまでの順序があるという。
「紹介する夜の仕事は、最初は水商売とか、ハードルの低い稼げない種類の店から始めます。そのあと、風俗店のように、どんどんステージを上げていって、『俺のためにもっと良い店で働いてほしい』とか、『本当はこんな店で働いてほしくないけど、○○万円稼ぐまで頑張ろう」と言って“管理”するんですよ」
 女性たちの稼ぎは、当初の予定どおり借金の返済に充てさせるが、さらにバーに来るよう誘い出し、また高額な酒を注文させた。メンバーの誕生日には200万円のシャンパンを入れさせ、グループの後輩の誕生日に「先輩の俺の顔を立ててほしい」と50万円ほどの酒を入れさせていた。女性たちは際限なく借金を重ね、風俗店の仕事から抜け出せなくなる。
 底なしのらせんに落ちていく様子から、バーの名前は、「Spiral(らせん)」と名付けられていた。バーでの女性の飲食代の約40パーセント(バーバック)と、女性の風俗店での売り上げの約10パーセント(スカウトバック)が、スカウトの儲けになる。女性が落ちれば落ちるほど、メンバーたちが得る報酬は増え、月に200万円を稼ぐ学生もいた。
「女性を“モノ”として見ていました。どんな子でも引っかかるし、風俗で稼ぐ金額の目標を設定したら、それだけ自分にも入ってくる。稼いでいるスカウトは常に4、5人の“色カノ”を回していましたね」
「どんな子でも引っかかる」――そうは言うものの、女性が風俗店で仕事を始めるのは、やはりハードルが高いのではないか。彼の話を聞きながら感覚的に思った。
 しかし、その後の取材で、さらにグループの緻密で組織的な手口が見えてきた。
女性に考えを“埋め込む”マニュアル
 グループには、女性を斡旋するための手口を記した、数種類のマニュアルが存在していた。
 今回、取材でいくつかを入手することができた。全部で約140ページにもなり、元メンバーAが語った、女性への声かけ方法や“お金の教育”、風俗店への誘導方法などが書かれていた。「覚えることで誰でも一定のレベルまでいく」とまであり、いかに女性を取り込んでいくか自信満々の筆致で書かれていた。
マニュアルに書かれた内容とは……
 まず、女性との距離を近づける方法が解説されていた。目についたのは、「ストックスピール」という言葉。調べてみると、「誰にでも当てはまることを、相手のことをあたかも言い当てたかのように提示する技術」のことで、「コールドリーディング」の一種のようだった。相手の信頼を短時間で得る話術とされていて、詐欺師の手口にもなっているといわれる。
 マニュアルの原文を、一部誤字を修正した上で紹介する。
「例 過去に男関係で、けっこう酷い裏切り方されたことあるんちゃうかな。それもあって、男の人と付き合うのに臆病になってるんちゃうかな」
「例 ○○ちゃんって、しっかりしてるから、周りにだけじゃなくて自分に対しても厳しいとこあるよね」
 広い意味でとらえると、誰にでも心当たりのあることを、さも言い当てているかのように質問を投げかける手法だ。
 例えば2つ目の例文では、「自分に対して厳しい」と指摘されたことに、女性が「自分には甘い」と否定した場合、それ自体が自分に厳しいということにもなる。「ほら、厳しいやん」という流れにもっていき、言い当てたように思わせるのである。
実際にマニュアルに記されていたさまざまな「テクニック」
 マニュアルには、ほかにも例文と解説が記されていて、このテクニックを駆使し、「自分のことをわかってくれている人だ」と女性に思わせる「ヒット」を重ねることで、信用させていくとあった。
 参考にしながら、何も知らない後輩記者に試してみると、あっさりと「よくわかりましたね」という反応を示した。事情を説明すると怒られてしまったが、時に人を疑うことが仕事の記者でも、容易に引っかかることに驚いた。
 そして、“努力”や“成長”といった耳あたりの良い言葉をちりばめながら、メンバーにとって都合の良い関係を築いていった。
「努力する俺を見ていて」
「『ビジネスにおいて成功するには、お客さんにとってNo.1になることを常に考えて努力しろ』って上司に言われてるねんよ。上司や先輩は俺よりイケメンで能力のある人ばかりいるかもしれないけど、全部の女の子が上司たちにとられるわけじゃない。
 俺を頼ってくれる人も絶対いる。それは、その子の中で俺がNo.1ってことやし、(俺は)No.1であり続けるために努力して頑張り続けるねんよ。そうやって、ひとりひとりのNo.1になっていったら、京都中でトップになれると思うねん。これは恋愛においても言えると俺は思う。要は彼女がいたら、その彼女の中でのNo.1の彼氏になればいいわけだよね。俺はお前の周りにどれだけいろんな男がいても、ただひたすら一生懸命頑張ってお前の中でNo.1であり続けるよう努力するから、ただ見ていてほしいな」
メンバー同士の連携プレーで女性を騙す
■「一緒に努力するって素敵だよね」
「彼氏彼女がお互い束縛すると、成長が止まる。俺は基本的に彼女を束縛しないんだよね。だから、彼女がほかの男に奪われないか不安やねんよ。でもここで、相手を縛り付けずに、その子にとって理想の男になるために何かしら努力するねんよ。何かしらの努力をしたら、その人なりに成長するよね。そしたら、相手も『最近彼氏がなんかいい男になってきたし、私もフラれないように頑張ろう』って努力していくと思うんだよね。束縛しあうカップルって、時間だけ流れて成長が止まる。そのあと別れても、次に新しくできる恋人はレベルが一緒か、それ以下の人しか寄ってこないと思うねんよ。お互い成長できる恋愛の方がいいと思うし、相手のことを想って努力して成長できるって素敵なことやと思うな」
 マニュアルには、女性が「メンバーの顔を立てる」に至るやり取りも、数ページにわたって具体的に書かれていた。ターゲットの“色カノ”と、担当のメンバー、そして別のメンバーが登場する想定である。印象的だったのは、絶妙な連携プレーが“型”として決められている点だった。
■「ケンカ」
「俺の感情だけで仕事放棄するわけにいかないのは分かるでしょ?彼女でもない人ですら、バーでお金使ってくれたり、仕事頑張ってくれてるのに、彼女であるお前は俺の仕事の批判しかしないっていうのは、彼女だからどうこう言う前に人としてどうなの?せめてお前が仕事で頑張ってくれたり、売り上げ面で支えてくれるなら言われても仕方がないし、上司にも相談できるけど、今の状態じゃ、話すらできん。言いたいことも気持ちもわかるけど」
 ケンカをしているメンバーと“色カノ”。そこに別のメンバーが、第三者のように寄り添ってくる。
■「一緒に彼を応援しよう」
「(『明智光秀の奥さんは、自らが恥をかいてでも旦那の顔を立てていて、当時、一夫多妻制の文化の中でも、光秀はその妻だけを愛して、側室を取らなかった』というエピソードを語ったあと)俺、この話すごくいいなと思ってて、要は『女は男に尽くして、男は女への感謝を忘れない』それだけで恋愛関係はうまくいくと思うんだよね。いろいろと思うところはあるかもしれないけど、考えたらキリないし、まずはオーソドックスに男の顔を立てるとこから始めたらどうかな。その気持ちを女性が忘れたらあかんと思うし頑張ろうよ。男って案外、情にもろいから、それだけ尽くしてくれる子を捨てられないからね。いろいろ悩んだら俺に相談して。俺もあいつがかっこいい男になるようサポートするし、一緒に彼を応援しよう」
「今、頑張って幸せになろう」
「(学生時代の)今から稼いでいる男は、普通のサラリーマンが一生かけて2億稼ぐところを、10億は超えてくる人もいる。この先、2人が一緒にいてたら、旦那は何億と出してくれるでしょ。それを考えたら、○○ちゃんがバーで何万使っても怒る金額にならないんじゃないかな。今、頑張れるのなら、○○ちゃんが支えてもいいんじゃないかな。恋愛ではみんな、相手にどうしたら好きになってもらえるか考えるよね?それが人として成長になると思う」
 ケンカという“危機”をわざとつくり出し、別のメンバーがアドバイスを与えるふりをして、金を使うように仕向けていく連携プレー。紹介したのは一部で、マニュアルには様々な場面を想定したやり取りが記してあった。
悩みの解決を手伝うフリをして進められる“お金の教育”
 こうして女性の心理を巧みに揺さぶりながら、距離を詰めていったあと、金の必要性を刷り込む“お金の教育”を始めていく。それは、悩みの解決を手伝うフリをしながら進められる。
 マニュアルによれば、女性の悩みは「人間関係」、「お金」、「夢(目標)」、「健康」の4つに分けられるという。
 例えば「人間関係」。異性の関係で悩んでいる女性には「相手に振り向いてもらうためには自分磨きが大事」と解決策を提示し、そのために、「お金を使おう」、「お金を稼ごう」とアドバイスをする。ほかの3つの項目についても同様に、解決の方向性を示したうえで、「そのためにはお金が必要」とつなげる。悩みの相談に乗り、こうした“解決策”を繰り返し提示することで、金に対する価値観を変えていくというのである。
歪んだ価値観
 そして、“お金の教育”とセットなのが、風俗への斡旋である。マニュアルには「風俗契約編」があり、「今は大学生で風俗やっている子も多い」「みんなやっている」とあり、まず、風俗という仕事に対する心理的ハードルを下げていた。
 次に“メリット”を説いていく。「1日働くだけで、普通のバイトの1か月分になる。最近では、体の関係を抜きに、食事だけ行って水商売より稼ぐことも珍しくはない仕事になってきた」
「何十年もかけて奨学金を返すことはしんどいけど、(ナイトワークなら)学生のうちに半年働くだけで十分貯まるし、目標まで稼いだら、すぐやめる人はたくさんいる」
「若いうちにお金の感覚は身に着けておいたほうがいい」
 悩みの解決のために金が必要と“教育”された女性たちに、風俗で働けば高額の収入が得られ、将来の不安も解消されると説得していく。
 そして最後には、「今しかない」と強調する。
「年齢を重ねてから、働きたいと言っても、その頃には「レート』が落ちて単価が安くなる。どうせならレートの高い今のうちに」
「レート」や「単価」という言葉に、元メンバーAが「女性がモノにしか見えなかった」という感覚に至った理由や、メンバーたちの歪んだ価値観が表れていた。マニュアルには、風俗店の様々な業態が、得られる収入とともにまとめられ、女性たちを組織的に“負のスパイラル”に陥れていく、悪質な手口が伝わってきた。


死が迫ったとき、「信仰」は本当に恐怖を和らげているのか

2021-02-24 13:30:00 | 日記

下記の記事は日刊ゲンダイデジタルからの借用(コピー)です


M先生は、出身高校も大学も同じ先輩でした。私が病院に勤めてから初めてお会いし、勤務する科は違いましたが、同じ病院で30年以上たくさんご指導いただき、言い尽くせないほどお世話になりました。

 あるとき、私は仕事がうまくいかずに病院を辞めたいと思って、M先生の部長室を訪ねたことがありました。私が話を切り出す前に、M先生は明るい顔でこんなお話をされました。

「CT画像と原体照射、国際学会でゴールドメダルをいただくことになったよ」

「今、これからのがん治療で、こんな夢を持っているんだ」

 先輩がこれほど頑張っているのに……私は暗に励まされ、何も言い出せないまま、すごすごとM先生の部屋を後にしたことを思い出します。

 M先生は、定年退職された後にステージ3の肺がんを患われ、手術を受けた後、ご自身が専門とされていた放射線治療を受けました。治療後5年が経過して肺がんからは完治されましたが、それから3年ほどで亡くなられました。

■寄稿文の掲載誌が送られてきた

 M先生は生前に、ある宗教の機関誌に次のような文章を寄稿されていました。

「1年に2回、CTなどの画像診断と血液検査を受けた。検査の結果がはっきりするまで、心が揺れ動き、特に手術後1年目、2年目は不安で頭がいっぱいであった。(中略)……発病以来を振り返り、肺がんの告知と手術を冷静に受け止め、さらに手術後の膿胸の苦しみに耐えられたのは真宗信心の支えがあったからである。がんの再発の不安と死の恐怖が去来するなか、『いつも如来さまと一緒』の思想が心が安らぐのである。真宗信者に届く心の響きである。(中略)……がんの治療法が進んでも、がん患者に特有の心の悩みと死の恐怖は簡単には救えないであろう。心の安らぎとその立脚地としての信心の大切さが求められる」

 お通夜に参列した際、私はM先生が宗教を信仰されていることを初めて知りました。長く、親しくお付き合いさせていただいていても、一度も宗教の話をされたことがなかったのです。

 しかし亡くなる直前になって、ご自身が寄稿された文章が掲載された小冊子を出版元から私に送ってこられました。M先生は、病の苦しみを、ご自身のがん経験を吐露し、私に伝えたかったことがあったのでしょう。ただ少なくとも、私に信仰を勧めているわけではないと思いました。

 ご自身で書かれているように、M先生は苦しいときは「いつも如来さまと一緒」と思われていたのだろうか……とも考えました。

 仏教学者の鈴木大拙氏の「妙好人」という講演があります。船大工からゲタ職人になった浅原才市という方のお話で、ゲタを削るときに自分が削っているのか、南無阿弥陀仏が削っているのか分からなくなる。自分が南無阿弥陀仏そのものになっていると話される……と紹介しています。

 M先生の言われた「いつも如来さまと一緒」も同様で、本当の真の仏教の信仰というのは、そういうものなのではないか。私はそう思いました。

宗教は永遠の命を主張し、だから「死は怖くない」と言い続けてきました。上智大学で長らく死生学の教壇に立ち、神父だったアルフォンス・デーケン先生が、「キューブラー・ロスの死の5段階の後には、神の下に行ける『希望』があるのです」と話されていたのを思い出します。

 お寺、神社、教会などは、宗教を真に信じていなくとも、ひとつの安らぎになっているのは確かなようにも思います。しかし死の直前になったとき、本当に恐怖を和らげているのか。信仰のない私には、それ以上は分かりません。

 日本人のアンケート調査では、多くの方が「仏教的無宗教」と回答しています。日本の文化として信仰のあつい方が少ない現状で、宗教なしで死の恐怖を乗り越える術を探す――。そんな探求を私はまだ続けています。

佐々木常雄
東京都立駒込病院名誉院長


小室圭さん、国民への説明を行わない背景は 眞子さまも“共同作業”で

2021-02-24 11:00:00 | 日記

下記の記事はデイリー新潮オンラインからの借用(コピー)です
すべて“二人三脚”
 なかなか進展しない秋篠宮家の長女・眞子さまと小室圭さんとの結婚問題。入籍の前には「国民への説明」というハードルが立ちふさがるが、なぜ、いつまでも説明は果たされないのか――。
 ***
 もっとも、愛の虜となられた眞子さまが、目をお覚ましになる気配はまるでない。宮内庁関係者が言う。
「世間では、小室さんが眞子さまを言葉巧みに繋ぎ止めているかのように捉えられているふしがありますが、どちらが主導権を、という話ではなく、すべての道のりは“二人三脚”でした。2019年の1月に、母親の金銭問題を『解決済みと理解していた』という趣旨の文書を小室さんが発表したのも、また昨年11月の『お気持ち』で眞子さまが結婚について『生きていくために必要な選択』と言い切られたのも、すべて“共同作業”に他なりません」
 そうした二人の思いが発露したのが“月の歌”だった。17年9月の婚約内定会見で小室さんから「月」と喩えられた眞子さまは、昨年1月、歌会始において小室さんを想起させる歌を詠まれたわけだが、
「この歌は19年末には作り終えていました。それはちょうど、小室さんの母親に400万円の返還を求めていた元婚約者の男性が、事態がいっこうに進展しないことに疲れ果て、代理人に『今後は一切、返済を求めない』と告げていた時期と重なります」(同)
国民への説明が遅れている原因は
 その後、互いのやり取りがかみ合わずに男性と小室さん側との話し合いは膠着状態となったわけだが、この男性が“ギブアップ”したという情報は直ちに小室さんにも伝わり、さらに眞子さまのお耳にも入ったという。
「眞子さまは、その時点で金銭トラブルが解決したと認識されており、そうした安堵感とともに月の歌を作られ、歌会始で披瀝なさったのです」(同)
 国民への説明が遅れている要因は、ひとえに小室さん側の不作為にあると見られているが、その実、眞子さまとの“合作”が引き起こした事態であったというのだ。
愛情と伝統の板挟み
 こうした状況下、秋篠宮さまと眞子さまの“距離”は縮まるどころか、隔たるばかりである。
「小室さんの問題が発覚して以降、殿下は眞子さまの幸せを絶えず願ってこられました。ですが、一方で殿下は皇嗣という重要なお立場にあられ、次代を担っていかねばなりません。両陛下をお支えする令和皇室の“かなめ”といえるその公のお立場に則れば、定められた儀式を経ずに入籍して皇籍離脱なさるような形は、皇族の結婚とは認められない。これは娘への愛情とは全く別の話で、小室さんを想う気持ちは最大限尊重するものの、現状では到底、正式な儀式へは進めない。それでも一緒になりたいのなら、“世間一般の結婚”をして出ていくしかない――。愛情と伝統との板挟みにあって、殿下はそのような結論をお出しになったのです」(秋篠宮家の事情を知る関係者)
 皇位継承者ならではの重い苦悩に、いまも秋篠宮さまは苛まれておられるのだ。


免疫力を強くするには、どんな生活習慣を心掛けるといい?

2021-02-24 08:30:00 | 日記

下記の記事は日経グッディからの借用(コピー)です

ストレスがたまると免疫細胞を減らすホルモンが作られる
ウイルスを撃退すべく、免疫力を強くするには、どうすればいいのだろうか。
 「ストレスを避けること」が大切なのは、ストレスがたまると「コルチゾール」という副腎皮質ホルモンがたくさん作られるからです。
 「コルチゾールは免疫系に関わるすべての細胞の数を減らしてしまうホルモンで、コルチゾールが増えるとストレス症状が引き起こされることが明らかになっています。ストレスがあると、口唇ヘルペスができたり、風邪をひきやすくなったりするのは、皆さんも経験があるのではないでしょうか」(宮坂さん)
 一方、「血管系やリンパ系の流れを良くすること」が大事なのは、そうすることでリンパ球が全身の隅々までパトロールすることができ、病原体に出会って撃退しやすくなるからです。
 「リンパ球は免疫に関わる細胞で、白血球の1つです。リンパ球は、血管とリンパ管を介して、病原体が侵入するリンパ組織(リンパ節や扁桃など)に出たり入ったりを繰り返し、全身をパトロールしています。ということは、リンパ球が病原体と出会う確率が高くなれば、病原体を撃退しやすくなります。そこで、リンパ球が全身を循環しやすいよう、血液やリンパの流れを良くすればいいわけです」(宮坂さん)
適度な運動は免疫に対してプラスに働くが、やり過ぎは禁物
 では、血液やリンパの流れを良くするにはどうすればいいでしょうか。ポイントとなるのは、「適度な運動をする」「体温を少し上げる」の2つです。
 今さら言うまでもなく、運動が体にいいことは数々の研究によって立証されています。体を動かすと心拍数が増えて血液やリンパの流れが良くなり、免疫に良い影響を及ぼします。それだけでなく、運動をすると、免疫を調節するホルモン、サイトカインが作られます。
 「運動すると、筋肉や骨から免疫を調節する物質が作られます。それがサイトカインという、免疫系をうまく働かせる潤滑油のような役割を持つホルモンです。サイトカインが増え過ぎると、免疫が暴走して体に悪影響を及ぼす現象(サイトカインストームと呼ばれる)が起こりますが、適量であれば自然免疫と獲得免疫の両方がうまく働いてくれます。運動によって筋肉や骨を動かすと、サイトカインが適量作られ、免疫の仕組みが潤滑に機能するのです」(宮坂さん)
 運動といっても、毎日何時間も激しいトレーニングをする必要はありません。体調や年齢によってはジョギングもストレスになるため、ウォーキングのような、ほどよい運動でOKだそうです。ただ歩くのではなく、軽く息が弾むくらいの強度とし、無理のない時間でとどめるといいでしょう。
 なぜなら、せっかくの運動もやり過ぎるとストレスとなるからです。
 「激しい運動を長時間続けるのは、身体的にも心理的にも大きなストレスとなります。運動をやり過ぎた人と、適度に運動した人、運動しなかった人では、適度に運動する人が圧倒的に呼吸器感染症にかかりにくいとされています。反対に、呼吸器感染症に最もかかりやすいのが、運動をやり過ぎた人だと言われています」(宮坂さん)
激しい運動をすると呼吸器感染症のリスクが高くなる
運動の量・強度と上気道感染症にかかるリスクはJ型のカーブを描くことからJカーブモデルと呼ばれる。この説によると、激しい運動をする人は、適度な運動をする人や運動不足の人よりも上気道感染症にかかるリスクが高いとされている。
 その原因と考えられるのが、過剰なストレス下で作られる、副腎皮質ホルモンのコルチゾールです。先ほど話した通り、ストレスによってコルチゾールが増えると、免疫細胞の働きが落ちてしまいます。
「さらに、激しい運動は、自然免疫に関わる細胞の中の1つ、『ナチュラルキラー細胞』を激減させるとも言われています」(宮坂さん)
 ナチュラルキラー細胞は、病原体などの異物を見つけて撃退する役割を持つ細胞。体内に発生したがん細胞をやっつける細胞の1つであるため、過度のストレスでナチュラルキラー細胞が減ると、がん細胞が増えるスピードに追いつかなくなってしまいます。ストレスがあるとがんを招くと言われるのも、このことが一因ではないかとされています。
 「競争性が高く激しいスポーツをする人は、寿命が短いと言われています。何事もやり過ぎないのが一番です」(宮坂さん)
体温を少し上げると、リンパ球の機能が高まる
 宮坂さんによると、体温を上げることにも、血液やリンパの流れを良くする効果があるそうです。
 「試験管の中でリンパ球がサイトカインを作る能力を調べた研究によると、37度より高い温度になるとリンパ球の能力が高まり、さまざまなサイトカインを作ることが分かっています。例えば、風邪をひくと熱が出ますが、それはリンパ球が作るサイトカインが、脳の発熱中枢に作用して発熱を起こすからです。発熱はリンパ球の働きを高めるための防御反応の1つであり、体温が少し上がると免疫の力は全体的に高まると考えられています。体温を少し上げるためには、適度な運動に加えて、入浴もお勧めです」(宮坂さん)
 入浴時に注意しておきたいのは、運動のやり過ぎが良くないのと同様に、体温も上げ過ぎは禁物であること。入浴時の温度は熱過ぎず、ストレスにならない程度にとどめることが肝要です。
 「熱過ぎるお湯に長くつかると体内のたんぱく質が傷つくので、体にとってはストレスになります。でも、人によって好みはまちまちで、42度の高めのお湯が好きな人もいれば、ぬるめの37度がいいという人もいます。『何度が適温』と決めることはできないので、自分が気持ちいいと思う温度がいいでしょう」(宮坂さん)
 このほか、免疫機能を良いバランスで保つためには、体内時計を乱さないよう、規則正しい生活を送ることも大切です。ストレスをできるだけ避け、適度に運動し、規則正しい生活を送る…。今こそ、こうした “当たり前”の生活を大切にして、体を守る免疫の働きを維持していきましょう。
この記事は、「免疫をうまく働かせ、病原体を撃退しやすくする方法」(執筆:田中美香=医学ジャーナリスト)を基に作成しました。