今日は仕事のことでお話します・・・長くなりますので、時間に余裕のある方は読んでいってくださいね。
でもたぶん、愚痴ともとれますので・・・本当に暇つぶしにと思う方だけ読んでみてください。
私の仕事は以前から書いてますが、福祉施設の介護です・・・。
特別養護老人ホームのディサービスですが、月曜日~土曜日までで・・・延べ人数にするとけっこうな数です。
介護度もいろいろですが、一番大変だと思うのは・・・やはり認知症の利用者さんです。
仕事はローテーションで組まれているので毎日違う業務ですが、一番嫌だなぁとおもうのがだいたい週1でまわるリーダーの仕事です。
体を動かす方がずっと楽だと思うのは・・・とにかくリーダーの業務(通称A1と呼ばれています)は精神的にキツイのです。
仕事の流れは主に、朝全員が到着して朝会とでもいうのか・・・皆さんに話をしてから体操(これも大まかに言うと・・・頭・首・肩に上肢・下肢・指・発声など)をして、その後は趣味の制作をされる人とゲームなどに分かれます。このゲームを仕切るのもA1の仕事です。
前の晩から「今日は何の日」かなどをネットで見て、利用者さんの興味の湧く内容を調べたり、ゲームは何にしようか?考えます。
ディサービスを利用される人は、認知症バリバリから肢体は不自由でも頭はクリアな人と様々なので、ゲームの内容も一緒に手伝ってくれるスタッフの人数で出来るものを決めるのです。
高齢者ケアの為のゲームや遊びなど・・・本も購入していろいろ読みあさり、どうやったら安全に体を動かし楽しめるかを考えています。
ゲーム内容も幼稚過ぎるとクリアな人には飽きられるし、少し手の込んだ事をするとわからない人もたくさんいるので・・・このへんも辛いとこですね。
そしてA1の業務は見守りも大事な仕事のひとつなのですが・・・午前と午後のゲームよりも何よりも1日で1番のストレスは、帰りの送りを待ってる30分なのです。
送迎車は利用者さんの人数も多いので、送迎バス3台と軽自動車でコースごとに分かれて1便・2便と2回出ています。
朝の1便で来る人は問題ないのですが・・・問題は帰りの1便が出た後で2便を待つ30~40分です。
これも曜日でたいぶ違うのですが・・・A1業務の曜日がその大変な日にあたると
し
だし
なのです。
(最後の痩せるイメージがわかったでしょうか?・・・実際には全く痩せないけど)
なので、いけない事ですが・・・その手の掛かる利用者さんがお休みだと「やった~
」と心の声が叫んでしまうのです。
・・・と長々説明してきましたが、その恐怖の金曜日に当たってしまった昨日
とにかく、家に帰りたがるのをいろいろと話をして待たせておく技が必要になります。
認知症の3名と時々「行きたいの」(要約すると帰りたいという事です)と私の手を軽くつねる1名を前のテーブルに集め・・・
この時点で私の仕事は、この4名を40分なんとか繋いでおくことで・・・他の利用者さんは残っているスタッフに任せておきます。
家にあった「百人一首」を持ってきて(もうずっと置いてありますが)、坊主めくりをやって帰ることに気持ちがいかないようにしました。
坊主めくりの内容なんていくら説明したってわかるわけもなく・・・とにかく1枚ずつめくらせて、この高さの札が無くなる頃にバスが来るからと無理無理納得させて・・・
それでも途中で歩けないのに立とうとするので聞けば、2階に預けたもの(当人の中では財布らしい)を取りにいくと言う・・・2階など行くわけもなく、持ってきてるのはお風呂用品だけ。
そんな物預けてないと当り前に言っても預けたと言い張るので「○○さんは取りにいけないから、あのおねえさんが持ってきてくれるので待っててね」と言ってその場は凌いでも一時のことで・・・また同じ様に立とうとする。
そこでなんで財布がいるのか聞くと、電車に乗って帰るからだと言います。「バスで送って行くのでお金は要らないから」と言っても素直に納得などしない。
どうも話を聞いてみると、自分が昔勤めていた職場と頭の中で混同しているらしい
そしてああだこうだと言ってるうちに、スタッフがトイレ誘導で連れ出してくれる・・・当人は帰れると思ってかすぐに誘導に従います。
ホッとする一瞬だけど、まだ他の2名がいます。こちらは話をすればすぐに「あぁそーですかー」と納得してくれるが、また同じ事を聞いてくる納得派と「あはは(ゲーム内容が)わからない」と言うので説明すると「あ~そうなの」と言いつつ又一巡すると「難しくてわからない」となる陽気派が残っている。
一番手の掛からない車椅子でほとんど話さないけど、何か集中してやることがあれば帰りたいと言わない・・・頭はクリアな利用者さんはおとなしい。
トイレから戻るとリセットされたようにゲームをやりだすので、時間稼ぎには打って付けです
そしてめくる札も無くなって勝敗がつくころに、2便の添乗スタッフが呼びに来てくれて・・・無事に全員を送り出して安堵からドッと疲れがくる。じゃベリ通しで初めて喉が渇いていることに気が付く状態です。
たぶんこれが自分の親だったら、とっくに切れてるだろうし
同じことを何回も説明するような事出来ないでしょうね。
仕事とはいえ、自分でもかなり本当の私じゃないと思う・・・介護なんてものは偽善者にならなくちゃ務まらない仕事ですよ
でも仕方ない・・・私だけがするわけじゃなし、他のスタッフも同じことをしているのですからね・・・。
次の日は前日のストレスと月曜日を公休にしたので(火~土まで)5勤のせいもあり、一度止めた目覚ましで起きられずに寝坊してしまった
リポビタンD1本を飲んで間に合ったけど、途中お風呂介助で倒れるんじゃないかと思ったが、そんなことで倒れるわけも無く・・・休憩時間に仲間に話をしたら「自分のご飯は食べなくても犬にはちゃんと作ってくるんだ」と言われた。
当り前でしょうが・・・!
そんなこんなでやっと終わった1週間でした~
長々と愚痴とも思える内容を読んでくださってありがとうございました
大変な事ばかり書きましたが、嬉しいと思うこともたくさんありますからね。
大変なのは、こういう利用者さんを抱えるご家族だと思います。時間がきたから・・・って帰す場所はないのですからね。