
匂いの口づけを
白きワインで洗い流せり
言葉を捨てることにより、
明瞭な答えを
得られることもある。
あなたは言葉によってこの世界を
体験している。あなたに向かって
発せられた言葉や、あなたが発した
言葉で喜んだり悲しんだり怒ったり、
ジェットコースターのように想いが
上下する毎日を過ごしているのでは
ないだろうか。
内的な言葉であっても、声に出した
言葉であっても、書いた言葉であっ
ても、あなたはつねにこの現実を
言葉によって構成した体験している
のだ。
でも、とても大切なことをひとつだ
けを覚えてほしい。それは、あなた
が本当は言葉を介さなくてもこの
世界を直接感じ取ることができる
ということを。
本当に大切なフイーリングは言葉
に置き換える必要などないという。
そう、沈黙は場を制す。
”人は愛するたびに誤ちをおかし
ているのかも知れない。それでも
愛さなかったより、愛する幸福を
一度でも知った方がより深い人生
を生きたことになる”
余談だが、
北鎌倉の駅から鎌倉よりに、東慶寺
という静かな尼寺がある。
江戸時代から有名な「かけこみ寺」
である。
封建時代には、女は結婚の自由は
もちろん、離婚の自由さえなかった。
親や兄弟の利益のため政略結婚に
利用され、どんなに横暴で非道な
虐待をうけても、女は一たん嫁(か)
した以上は、死ぬまでそこで辛抱を
強いられた。
そのくせ、女は夫の都合によって、
いつでも勝手に離婚されることが
あった。
妻が夫と別れたい時は、死ぬしか
道がなかった。
ただ一つ北鎌倉の東慶寺まで逃げ
のび、一歩この寺へたどりつけば、
法律の届かない世界になっている。
今でも昔のままに残っている東慶
寺の石段の下までたどりつくと、追
手に追われた女は、必死になって、
履物を寺の境内にむかって投げ
こんだ。それが片方でも境内に
とどきさえすれば有効で、体は
捕らえられても女の逃走は認め
られるというきまりがあった。
・・・・・・・。
好きな人ができたら、まず
利き腕をチェック。
左利きの人と隣り合わせに
座るときなど、
さりげなく注意して気配り
上手を演出してこそデキる女。
名店といわれる店へ、なりゆきで
連れていかれたときなどは、
そこそこ体裁よく、その場をこ
なしたいと思う。
理想はうまそうに見えること。
一箸一口一啜り、が基本だろう。
ソバをたぐるという。ソーメンや
うどんではあまりいわない。
ラーメンではまったく聞かない。
手繰る。手を繰って、目的のもの
を自分の方へ引き寄せる動作。
適量の麺をつまんだ箸を持ち上げ
て、麺の尻尾を確認して一旦降ろし、
その尻尾をたぐって再度持ち上げ
れば、見事なひと口の完成。
好みの長さと分量になるまで、
ソバは何度たぐり直しても、非礼
にはあたらない。
ていねいにたぐり、せいぜい小粋
に食べよう。