佐久市 ヤナギダ 趣味の店

長野県佐久市野沢93番地
ヤナギダ☎0267-62-0220

小さな船にふたりで乗っているようで、流されて行く。

2023-08-07 12:59:20 | 日記

初めて届いたLINEは印字して、
折り畳み、いつもカバンの中に
入れていた。

まるでお守りのようにして。
いいえ、それは海辺で拾った、
まっ白な巻貝だった。

あのひとの声が聞きたくなっ
た時、わたしは貝殻を取り
出して、そこに耳を当てれば
よかった。

本気で、飛行機を遅らせよ
うかと。
そうすればよかったかなと、
実はあのあともずっと後悔
している。

何度読んでも、そこまで来る
と、胸がふるえた。
覚えている。泣き出しそうに
なるほど嬉しいのに、それと
同じくらい、どうしようもな
く淋しかったことを。

読めば読むほど、ふたりの
あいだに横たわる、途方も
ない距離を感じて、あのひと
の言葉をなぞればなぞるほど、

わたしはその茫漠とした距離
に圧倒され、押し潰されそうに
なるのだった。

アイシテイル
トオクハナレテイテモ
ワタシタチハ
ツナガッテイル

それはわたしから、わたしへ
のメッセージだった。
宇宙の彼方を彷徨う「エン
キョリレイアイ」という名の
惑星。

そこに棲んでいるもうひとり
のわたしに、地上から、過去
と未来をつなぐ中継地点から、
わたしは来る日も来る日も、
信号を発信し続けた。




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私はあなたと会うといつも淋しい。会ったあとに。今日もそうなった。

2023-08-07 12:57:24 | 日記
過ぎたことにとらわれない。

先のことに取り越し苦労をしない。

何か起きたら直ちに対処して、
そのことについて、いつまでも
煩わさない。


そんな自分でありたい...






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私の中で勝手に始まって終わる恋 

2023-08-07 12:54:09 | 日記

透き通る

君の瞳に見られるとき

 私はこまかき  
   
    水の粒子に還る


////// ◇ //////


透き通ったものはすべて
美しく見えるのは何故?

水も空気も硝子も氷も思い出も。




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たからもの呼ばわりされて何となく違うと思うけど言えない

2023-08-07 12:02:42 | 日記





真っ白な扉―――
その向こうにあった、彼の
部屋。
ドアをあけると、小さな書斎が
あった。書斎には、デスクとラ
ジオが置かれていた。

寝室の奥に、広い部屋がふたつ、
直角に折れ曲がるような形で
つながっていた。

手前の部屋は、アトリエ。その
続きには、彼の作品や画材や
画集がところ狭しと並べられ
ていた。

絵具のにおいがした。
窓の外にも、うちにも、広がって
いた、サムシング・ブルー。

幾度、訪ねたことだろう。はち
切れそうな情熱と、あふれる愛
の言葉を抱えて。

わたしはいつも、大きく広げら
れた彼の腕の中に、飛び込んで
いった。

あの部屋で、交われさた会話、
抱擁、口づけ。流れていた時間、
空気、風、季節。結ばれた約束。
聞かさえれた旅の計画。ふたり
で見つめた、ひとつの未来。

ふたつの心の映った鏡。
それらは今、どこにあるの。
どこへ行ってしまったの?
あなたは、わたしを置いて・・・
今、どこにいる?

どんな空のもとで、誰のこと
を思っている?



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「叶うことなら、抱きしめてあげたい」

2023-08-07 11:58:49 | 日記





そこはかとなく秋の憂いを
滲ませている九月の下旬だ
った。

気持ちがうまく言葉になら
ない。驚きと戸惑い。喜び
も、あっただろか。

彼にもある、わたしにも
ある――傷つき、傷つけ、
傷つけられた過去について、
わたしたちは語り合う必要
はないのだ、と。


わたしは黙って彼の手を取った。
彼はわたしの手に、もう一方の
手を添えた。わたしたちは、
つながった。




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何もいらない、ただあなたに会いたい。

2023-08-07 11:56:44 | 日記

もうじゅうぶん過ぎるほど
酔ってはいるが、シャワー
のあとのビールというのは、
格別だ。

思わず「ぶはーっ」と、自分
の部屋にいるときと同じよう
に、声を出してしまう。
ベットの足元のほうに、小さ
なマガジンラックがあった。

見覚えのある表紙が目に入る。
若い女性に人気のある女優が、
チューリップの花束を抱えて、
笑っている。焼き肉屋の帰り
に寄ったコンビニで、私が見
せた雑誌だ。

あの時立ち読みというか、名
前を見せただけだったから、
後日また買いに行ったのだろう
か。二十代の男の子には、ほと
んど読むところなどないだろう
に。

さて、これから、どうしよう。
このままビールを飲んで待って
いたら、たぶん二人は、どうで
もいようなことを、えんえんと
話つづけるような気がする。

しかし、それは避けたい。私は、
眠い。疲れている。

とりあえず、先にベットにもぐり
こんで、横になってしまおう。
で、それからの後のことは
彼にまかせる。

なんかしたいんなら、すれば
いいし、疲れていて眠りたいん
っだら、それはそれでいいや・・
・・・と、思っているうちに、
すっかり眠ってしまったらしい。

喉の渇きを覚えて目を覚ますと、
部屋の灯りは消えて、枕元の
小さなランプだけが、灯って
いる。

"文庫本を開いて缶のまま
飲むビール

一人暮らしは旅にも似るか“

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言葉が音もなく、舞い落ちる枯れ葉のように、甦る。

2023-08-07 11:54:56 | 日記







『答えが出たからやるのでは
ない。答えが出ないからやって
みるのだ』

人は直感的にバカげた行動をする
けど、それなしに成功しないわ」。
―映画『ボディガード』―

この商品、このサービスは確実に
大ヒットする。そう100%わか
っていれば、みんなが「やらせて
ください」と言うに決まっている。

かつて、それに似た時代があった。
モノが不足していて、つくれば売れ
た時代だ。

また、似た方法もある。人まねをす
るビジネスだ。

しかし、もうそれでは成功はおぼ
つかない。モノはあふれている。
また、ニーズの変化が早く商品寿
命が極端に短いから、まねをした
ころにはブームが去っている。

現代のヒットは意外なところから
生まれ、「こうやれば売れる、成功
する」という法則が読みにくい。

ニーズが見えにくい時代には、行動
第一でトライ・アンド・エラーで
を徹底しなくてはならない。

「ファイアー」は射撃で「撃て」の
意味だ。かつてのようにニーズが
はっきりしていた時代は、そこを
ねらって引き金を引けばよかった。

しかし、ニーズが不透明ないまは、
こちらから新しい市場を創出してい
くことが求められる。

では、新しい市場はどこにあるか。
それを長々と議論しても意味はない。
「だいたいこのあたり」というとこ
ろに、まず打ち込んでみる。

つまり、「ファイヤー」だ。
撃っても「下手な鉄砲」だったとわ
かったらすぐ止める勇気も必要だが、
大切なのは失敗を恐れることなしに、
「まずやってみる」ことである。

考えなしの行動も困るが、考える
だけで行動しない人はもっと困る。



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