牧場の日記~競走馬生産者の日々~

競走馬の生産牧場の現状と考察

繁殖牝馬のつめ治療

2010年08月26日 | 牧場の生活
繁殖牝馬の裂蹄の治療で、GRU-Ⅱをつけて2週間がたった。

つけたときはすぐに取れてしまうんじゃないかと思ったが、予想に反して2週間もってくれた。

痛みはそれほど治っていないが少しは緩和されている。

つめは改善されているとはいいがたいが、悪くはなっていない。

セリの風景

2010年08月25日 | 牧場の生活
サマーセールが始まった。

うちもサマーセールは参加してきた。

その中で、久しぶりに見る光景に出くわした。

それは、子供が写真を撮ってもらう風景。

なんのことか、と思われるだろうが、以前は馬主さんが馬を競り落としたあと、家族を連れてきて馬と一緒に家族写真を撮ったりしたもんだ。

最近は家族連れの馬主さんはめずらしく、まして買った馬と一緒に写真を撮るなんて、お目にかからない。

でも、生産者としては、このように、喜んで馬を買ってくれるのはとてもうれしい。

今回の写真撮影は、買った馬と写真を撮っていたわけではないけれど、そういえば以前はそうだったなあ、と思い出されるシーンだった。

愛情こめて育ててきた馬。

ただの競走馬だけでない、何かが、今の競馬に欠けているんじゃないかと思う。

繁殖牝馬の蹄の治療

2010年08月11日 | 牧場の生活
繁殖牝馬の前脚がぼろぼろになり、痛みがひどいので削蹄師さんに見てもらった。

結果、GRUーⅡなるものをつけることとなった。

これは1センチくらいのプラスチックのような板を蹄に靴を履かせるように接着するものである。

プラスチックの蹄鉄をはかせたようになる。

鉄を釘で打つのと違い、蹄を穴を開けることはない。

蹄と同じ形に切り取り、蹄の丈夫そうな部分に接着するための部品をつけて、接着剤でつけるものである。

蹄底は蹄叉の形でくりぬいてあるので、蒸れることはないと思われる。

つけてすぐ痛みが完全になくなりはしないが、かなり緩和されたようだ。

夜間放牧や、体重増加、繁殖牝馬のつめは、悪い馬はどんどん悪くなっていく。

砂のぼりなどで、蹄に傷が出来ると伸びてくるまでかなりの時間がかかってしまう。


レポジトリー

2010年08月09日 | 牧場の生活
今日セリの馬のレポジトリーを撮ってきた。

一頭につきレントゲン28枚。

肢一本につき7枚。

腕節3枚、球節4枚。

去年からは診療所へ馬を連れて行って、その場でレントゲンを撮った。

一枚につきカセット一枚で、そのときすぐに現像できるので、撮りなおしもすぐに行えるので、すごいなあと思っていたが、今年はもっと進歩した。

カセットは一枚でよく、撮った瞬間、パソコンで画像が見れる。

なので、次から次へとどんどん撮れて、失敗してもすぐ撮りなおせる。

世の中デジタル化が進んでいるが、こんなところにも科学の進歩が生かされている。

すごいなあ。

熱帯夜

2010年08月06日 | 牧場の生活
今年は暑い。

今日は暑かった。30度はいってたんじゃないだろうか。

今日の天気で周りの牧場でいっせいに牧草が上がった。

トラックにいっぱい牧草ロールを積んで運んでいるトラックに何台もであった。

やっぱり夏はこうでないと。

しかし、いつもと違うのが夜になっても暑い。

扇風機を使うなんて何年ぶりだろう。

馬も、暑くてかなり参ってきている。


浦河町は62.8時間

2010年08月04日 | 牧場の生活
7月の浦河の日照時間は62.8時間だったそうだ。

これは観測史上最小値を更新した。

天気が悪い日が続いていたとは感じていたが、観測史上、最小だ、とは、驚きだ。

去年も7月は雨が多く、牧草作業は苦慮したが、2年連続だと、牧草を収穫すること自体が無駄のように思えてくる。


お天気がよければ、草もいい草が生えるし、いい牧草も取れるし、手間も短縮される。

しかし、天気が悪いと、草も良くないし、手間もかかるし、下手をすると、機械を壊したり、採草地を傷めたり、といった、2重3重に悪くなっていく。

うちも1箇所刈ってない所はすっかり草は立ち枯れ、地面は水溜りがたくさんある。