牧場の日記~競走馬生産者の日々~

競走馬の生産牧場の現状と考察

今年の種付け総括

2017年07月22日 | 繁殖学

今年は空胎馬が多く、繁殖牝馬9頭中5頭が空胎だった。

とまりが悪く種付けには本当に苦労した。

すべての馬の合計で言えば、直検87回、診療所へ行くこと35回、種付け27回、ついでに当て馬86回。

一番苦労した馬で言えば、空胎馬、直検14回、診療所6回、種付け4回。

一番楽だったのは、子付き馬、直検6回、診療所0回、種付け1回。

4月から6月いっぱい獣医さんが毎日のように来た。本当にお世話になりました。

子付きの馬より空胎馬のほうがとまりが悪かった。

5頭中一回でとまったのは一頭だけで、3回行ったのが1頭。4回行ったのが3頭。4回行ったうち一頭はとまらなかった。

子付きは4頭中2頭が1回でとまり、1頭が2回でとまり、もう1頭は5回。5回行った馬は、早期流産してしまい、付け直して2回目でとまった。

反省としては空胎馬は発情がなかなか本物にならなかったこと。

やはり、空胎馬はライトコントロールが必要だと思う。

もう一つは種付け後の治療。

汚れがあるなしにかかわらず、種付けの後は診療所で検査して、必要であれば洗浄、投薬をしたほうが良い。

目視だけではわからない。

結果として8頭とまり、不受胎は1頭だけだった。

 

5月の終わりころ、まだ2頭しかとまってなくて、真っ青になっていた。もうこれ以上何回種付け行っても、もう止まらないんじゃないかと思えてきた。

その時、診療所で一緒になった人に、「去年5回行ってとまった。」、という話を聞き、何とかやる気を奮い立たせることができた。

1.当て馬

2.発情を見せたら直検

3.種付け

4.診療所で治療・・・汚れの検査、必要があれば洗浄、投薬、陰部縫合

5.排卵確認の直検

6.18日目に受胎確認の直検

受胎してたら5週で受胎確認、してなかったら1.にもどる。

地道にコツコツ。