出産した次の日、子宮穿孔で手術したので、仔馬はお母さんが手術入院している間ミルクを飲ますことになった。
産まれてすぐだったので哺乳瓶でミルクを飲むことはすぐに覚えた。
10時に手術が決まったので、うちを出るのは9時。お母さんと離す前に哺乳瓶で飲む練習をしようと思い、8時半に100cc飲ませた。
その時はお母さんのおっぱいもあまり出ていなかったのか、ぐいぐいと飲んだ。
お母さんだけ馬運車に積んで仔馬を馬房に残した。
仔馬は戸惑っていたが、暴れたりすることもなく、なすすべがない、といった感じであった。
外が全く見られないように、大戸を閉めて監視カメラで見ていた。
落ち着いた頃、9時半に150cc。11時に70cc、12時に200cc。その後、1から2時間おきに200から300cc。
その日はトータルで2760ccになった。
それ以来夜も昼も2時間おきに220cc位飲ませ続けた。
手術の次の日にはお母さんの元へ行ってもいいというのでお母さんが入院している診療所へお昼ごろに連れて行った。
馬運車に生後2日目の当才一頭。一晩ミルクを上げたおかげか、私に寄り添って頼ってくる。
お母さんにご対面して、母親が受け付けるか心配したけれど、母親はうれしそうに仔馬を呼んでいた。
仔馬もすぐにお母さんのおっぱいに飛びついていた。
しかし、術後でおっぱいもあまり出ていないようなので、2時間おきのミルクは続けた。
その日に退院が決まり、親子で帰ることに。
その夜は11時45分までミルクを与え、夜中は母親に任せることにした。
その日のトータルは3450cc。
3日目朝の5時からミルクを始め200cc2時間ごと11時まで。トータル2660。
4日目朝の5時から300cc、次から400cc、2時間ごと、11時まで。トータル5100cc。
5日目400cc2時間ごと5時から11時。トータル5700cc。
6日目500cc2時間ごと、5時から11時。トータル6000cc。
7~15日目500cc、2時間ごと5時から11時。トータル5000cc。
16~20日目500cc、ときどき750cc。2時間ごと時々3時間。トータル5~6000cc。
21日目に放牧地に放牧開始。時々ミルクを飲んでくれず、トータルは3750cc。
22日目飲ました回数6回、うち一回のまず。500~750cc。トータル3000cc。
23日目から朝一、放牧地で午前と午後一回、収牧後、夜飼い時の5回。放牧地では500cc。厩舎では750cc。トータル3250cc。
大体このペース。一か月をすぎた今は一回量1リットル、放牧地は500cc。トータル3500cc。
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やり始めたころは、足りないのではないか、多すぎるのではないか、試行錯誤の連続であった。
すったもんだしてるうちに一か月が過ぎて行った。今、仔馬はとても健康で、元気である。
もういらないかもしれない。とりあえず、2か月くらいまではあげようと思う。ほしがるようであればの話だが。