精華よもやま話   佐々木まさひこ議員のつぶやき

京都・精華町会議員佐々木まさひこのローカル日記

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2010年01月15日 10時01分26秒 | 各地・分野の動向
 新聞紙上で発表された、今春大学を卒業予定の学生の就職率である。高校生は、もっとひどいが、大学生も大変だ。
 長引く不況が原因だが、もっと根っこを探れば、日本の企業のあり方が問われている。安い賃金で労働力を確保できる中国やアジア諸国に生産拠点を移し、日本国内を空洞化させてきた。元々、日本は資源のない国なので、外国から材料を輸入しそれを使って製品を作り、海外にも輸出するというスタイルだったが、その技術やノウハウが集積された「生産」を海外に移転したのでは、国内の労働力が余るだけでなく、「ものづくりの技術」までもが伝承されなくなる。
 また、大企業は400兆円もに上る「内部留保金」を蓄えたまま、不況だからと人員整理をしている。儲かった時は、労働者に配分せず、株主と経営者で分配し残りをため込む。不況になれば、それを使うどころかリストラをする。おかしな存在である。私たちの生活でも、車などの大型の買い物や家族の入院・手術などで支出が収入を上回ることはあるし、その時は蓄えてあったものを供出するのが当然だ。
 資本主義が、好況と不況の循環を伴うものというなら、好況時の蓄えを不況時に活用することは当然ではないか?
 若者に希望を与えることのできない社会こそ、見捨てられるのではないだろうか。
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