精華よもやま話   佐々木まさひこ議員のつぶやき

京都・精華町会議員佐々木まさひこのローカル日記

歸國

2010年08月15日 10時59分23秒 | 平和・憲法9条
 昨夜放送されたドラマを録画で見た。ビートたけしや小栗旬などの熱演ものだ。ドラマは、65年前の戦争で戦死した旧日本兵が、わずかな時間だけ今の日本を見て回るというものだ。設定が深夜なので終始月明かりでの照明しかなくリアル感を演出している。
 もちろんドラマなので、フィクションではあるが、一部現実のものとオーバーラップする。ドラマ前半で出てくる「絵は、信州・上田にある」というのは、実際に上田の山の麓にある「無言館」という美術館のことだ。戦没美術学生の作品が展示されている。こじんまりした建物だが迫力がある所だ。私も行ったことがあるが、機会があればぜひ訪れて欲しい。
 「日本の南端にある任地」というのは、鹿児島・知覧基地のこと。現在は合併して南九州市となっているが、元知覧町。特攻隊の出撃基地があったところで、ここからたくさんの若者が片道分の燃料だけで敵の艦隊に突っ込んで行った。基地の跡地付近には「特攻平和会館」という展示館が建てられている。私が訪問したのは、30年ほど前のリニューアル以前の平和館だが、出撃した方たちの遺品・千人針などを鮮明に覚えている。現在はリニューアルされて大きくなっている。鹿児島中央駅からバスで70~80分のところにある。来春には九州新幹線が全通して大阪から鹿児島まで4時間程度に短縮されるので、ここもぜひ訪れて欲しいところだ。
 議論や理解は、事実の確認から始まる。海外にも類似の展示施設はたくさんあるが、まず国内であった事実から直視してほしい。
 今日は、終戦記念日である。
コメント
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