精華よもやま話   佐々木まさひこ議員のつぶやき

京都・精華町会議員佐々木まさひこのローカル日記

どういう大阪にするのか

2011年11月26日 12時09分06秒 | 議会・地方自治

 昨日の記事にコメントをいただきました。
 「推進派です」という内容です。

 恐らく「改革推進」という意味だと思いますが・・・・
 一般的に、ものごとが行き詰まっている時に「改革」と言えば、聞こえはいいし期待もされる。
 もちろん、私も改革が必要な分野は多々あると考えている。
 ただ、「改革します」って中身は何?ということです。

 例えば、今たたかわれている大阪の選挙で、維新の会側は無駄の象徴として「体育館」をあげている。大阪府立と大阪市立の2つがあるから無駄という理屈である。聞くと、一瞬「そうかな」という気分になるが、それは極めて表面的な幼稚な議論である。
 なぜなら、中身を検証していないからだ。
 府立と市立があり、どちらも稼働率が低く、要するに利用する人が少なく、維持管理経費だけがかさんでいるならそのような議論も当然だ。維新の会の理屈では、府立か市立かに統一すればいいということになる。
 しかし、大阪の現状を聞くと、府立体育館も市立体育館も利用率は高く、府民・市民のスポーツ振興や健康増進に貢献しているということ。どちらかの体育館が廃止されれば、健常者のスポーツ=オリンピックや国体に向けた強化方法が優先されることにより、障害者団体は、障害者スポーツの拠点が失われるという危惧を持っている。

 都構想についても維新の会の資料に目を通したが、何をしたいのか分からないし、そのことで今の大規模都市問題が解決するとも思えない(もちろんものごとには長短あるので、改善される面も少しはあると思うが、短所の方が大きい)。

 マスコミは、良い政策しか伝えていないが、維新の会府政になって、後退した分野も多い。特に、教育・福祉など生活密着分野のダメージが大きい。

 要するに、何の目的で何を改革するのかが問われるのだ。
 選挙の論戦は、そのことをしっかりと有権者に伝える必要があるし、有権者も表面的な言葉に惑わされず、中身をしっかり見極める必要がある。


 なお、前知事のことを「独裁的」と言っているのは、前知事本人が自分自身の発言として、要するに自分の考え方として「独裁が必要」と言われているのだから、こんなにも確かなことはない。

 ポイントは、民主主義の日本で、
 短時間で方向性は決まるかもしれないが北朝鮮のような独裁的な政治を作るのか
 手間はかかるかもしれないが多数の方の意見を反映させた政治を作るのかが問われているということ。


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