昨日、京田辺市に「府南部難聴幼児サポートセンター」がオープンし、その事業開始記念講演に参加した。
これまでは、府南部には難聴児に対する療育環境が乏しく、京都市のうさぎ園という児童相談所か御室仁和寺の近くにある府立ろう学校くらいしかなかった。どちらも京田辺や相楽からは通学時間にかなりを要し、特に幼児と父母にとって負担だった。少し昔には、近鉄筒井駅近くの奈良県立ろう学校に「越境」していたが、今は許されていない。
講演はね高田英一さんと医師の安野友博さんというその分野では超有名人。短時間だったが、分かりやすい話だった。
年間に難聴児が生まれるのは、府下で恐らく30人程度だと思われる。地域によっては全く生まれない年もあるわけで、そのことが地域および教育委員会の理解を困難にしている。
このサポートセンターが、早期に経験と実践を積んで、府南部の拠点として発展されることを願うものである。
昨年、一年間通いました。
最初は運転に自信がなく、電車で通っていました。
子供が小さいので荷物が多く、帰りは寝てしまうので、抱っこで移動するのは大変でした。
途中から思い切って、車で通うことにしましたが、片道1時間半という道のりは子供にとっても苦痛で、車の中で、泣き続けていることもありました。
自分も、事故だけは起こさないようにと必死でした。
もっと近かったらといつも思っていました。
往復3時間車に乗っている。
3時間もあったら、自転車に乗ったり、公園へ行ったり、もっと色々な楽しいことをさせてあげられるのに…。
それでも、ほとんど休まず通うことが出来たのは、うさぎ園が、子供にとっても、親にとっても必要な存在であると気づいたからです。
子供同士の関わりや、先生方との関わりの中で、様々なことを学び、目を見張るくらいのスピードで成長しました。
言葉だけでなく、精神面での成長もとても大きかったように思います。
私自身も、同じ心情を持つ親同士の交流を通して、また、先生方から、様々なことを学び、成長することができました。
親の成長は、また、子の成長に結びついているのだと思います。
難聴児は、早期発見、早期療育が大事だと聞いていましたが、その通りだと思います。
現在、この南部には、なんらかの理由で、うさぎ園に通えない子供たちもきっといらっしゃるでしょう。
大事なこの時期を逃してしまうことは、その後の人生を左右するくらい、大きな問題になってしまうのではないでしょうか?
これからも、通うことが出来ない、あるいは、大変な思いをしてうさぎ園に通う方たちが、続いていくのかと思うと、何とかならないのかという思いでいっぱいになります。
南部サポートセンターが開設されたことは、大変嬉しく思います。
少しでも早く、療育施設へと発展し、南部の難聴児と、保護者の方を救って欲しいと、強く願います。
実現に近づくためには、親たちの声が必要かと思います。
うさぎ園に通っている親として、思った事を書かせていただきました。