精華よもやま話   佐々木まさひこ議員のつぶやき

京都・精華町会議員佐々木まさひこのローカル日記

近鉄 100周年

2010年09月17日 08時24分59秒 | 交通・旅
 近所を走っている近鉄が16日に開業100周年を迎えた。関西では、京阪も今年100周年である。
 鉄道の歴史は、さほど古くはない。ただ、その短い歴史の中でも、車社会にさらされている。大都市圏の鉄道は健在だが、地方では廃止・短縮などが相次いでいる。
 その一方、設備や車両を近代化して、利用者増に努力している地方都市も多い。
 東京圏や大阪圏は、すぐにどうなるということはないと思うが、団塊世代の大量退職で、定期券利用者が激減するなど影響は出始めている。
 今年になって、近鉄もここ数年の間に「抜本的な見直し」をするとアナウンスしている。特急・急行などの種別を整理したり、15分間隔を20分間隔に延ばしたりということが、業界ではささやかれている。
 確かに、人口減の中、大量輸送という使命には蔭りが出てくるだろう。
 ただ、他方では、高齢化社会が急速に進むので、今の大手鉄道とは逆の発想が必要となる。
 それは、恐らく「短編成」でも、可能な限り「多くの路線」で「バリアフリー」の足代わりの乗り物である。鉄道がいいのか、バスがいいのかその地域の事情で異なるとは思うが、最近は鉄道も「架線レス」要するに電線を張らなくてもバッテリーで駆動するものが開発されている。
 バスも、エンジンではなく電気駆動のものが開発されつつある。
 電気容量が不足することに備えて、駅やバス停でパンタグラフをあげて短時間で充電し、次の駅やバス停に向かうという方式も研究されている。
 移動には経費がかかるが、高齢化の中、人が移動しさまざまな活動(買い物などの個人的なものや仕事的なもの、ボランティア的なものなどを含む)をすることで、経済も活性化するし、健康保持もでき、税収増や公的支出減にもつながる。
 それを想定すれば、高い料金設定でひきこもりになるより、低料金にしてトータルとして社会的コストを下げる方向が望ましい。
 そのためには、最近特に強調されている「独立採算」という思想は、時には間違いである。
 「風が吹けば桶屋がもうかる」ではないが、広い目で見て考える必要がある。

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