誠十郎 HOT ひと息。

毎日の中で楽しかった・キツかった・
美味かった・笑ろた…
色々感じた事(ほぼ食べ物ネタ?)を
書いていきますね。

鑑賞授業終了後は、被災地の視察へ。

2019年06月10日 01時28分31秒 | Weblog



午前中に行った場所は、比較的復興も進んできて、さあこれからもっともっと
町に元気をって取り組みに、心血を注ぐタイミング(それでもまだまだ深刻)に
きている場所。

打って変わってここからは、やはりこうなったからには
抱え続けなきゃならない、闇の部分。

国道沿いの左右には、今もバリケードが。
汚染度が高すぎて、帰宅することが許されない場所。
先祖から受け継いだ土地で、自分の家があるのに還ることが不可能な地域。

鉄柵張られて、火事場泥棒を見張るために防護服纏った警備員が立っている、
ここの風景は五年前と変わらない。
いや、建物を覆い尽くすほどの植物の侵食は加速している。

土地と家を手放した人は、国に売って(その額凄い!)そのお金で、
次の場所で新しい生活を送られてとのこと。
そういった家は順番に取り壊し作業が行われていて、着々と次の準備が。

黒い袋に詰められた汚染土を、30年間中間貯蔵する場所に。
中間貯蔵???、順番に土地を国が買い上げてるんだよね。

30年後、大量の汚染土を受け入れる行政などあるわけもなし
汚染土墓場になるの明白だよな。当然みなさんそんなところも
理解されての判断なのでしょう。

今回僕が一番質問したかったこと。

田んぼや畑、建物・敷地や道路の除染は行われて人も少しずつ戻ってきて、
農業も再開された方も多数。

じゃあ、隣接した森や林・丘や山はどうなんですか。
除染作業できるのでしょうか。

帰ってきた答えは想像通りでした。
そこまでは不可能とのこと。そりゃそうでしょう、住居としての敷地面積より
そちらの方が気が遠くなるくらいに広大なんだから。

汚染物質が、時間をかけて分解されていくのを待つしかないってことですよね。
説明をしてくれた行政の方も、辛そうに答えてくれました。

現在福島で作られている農作物は、全て厳正なチェックがなされていて、
問題のなかったものだけが出荷されるシステムになっています。
はっきり安全だと断言できますよ!

でも田んぼや畑を除染したにも関わらず、除染されなかった区域からの
流入汚染物質にやられる可能性を考えるとこれからも、不安を抱えながら
農業を営むみなさんの、心中をお察し申し上げずにいられません。

「風評被害」と「現実問題」はいったいどこからどこまでなのかって考えるには、
やはりこの目でしっかり見つめて確かめて応援し続けたい、
遠く離れた関西で発信し続けたい、そう思いました。

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