Der Anfang vom Ende

so ist es eben

ヨーロッパの風景

オーストリア国立自然史博物館 その一

2010-10-07 | オーストリア・ウィーン
相変わらず風邪は治りません。
咳もひどいので、今日もラントレはお休み・・・・・


さて、今回は私がウィーンの中の博物館&美術館の中で大好きな、自然史博物館を紹介します。

ウィーンのリングをはさんで王宮(Hofburg)の向かいに、同じ建物が向かい合わせで建っています。
向かって左が美術史博物館、右が自然史博物館になります。




自然史博物館は、その名のとおり自然史または自然(生き物など)に関するものを、よくまあこれだけ集められたものだ、と感心するほどたくさん展示してあります。

今回は建物の内部だけ紹介します・・・・・・・というのも、建物の中身を見るだけで、それだけで価値があると思わせられるほどとても綺麗な建物で、まるで宮殿のようです。




このときはダーウィン特別展も併設されてあったので、入り口には巨大亀に乗ったダーウィンさんが観光客に挨拶をしておられました。(ちなみに彼のバイト料は不明)


正面入り口すぐ真向かいに、綺麗な階段があります。



ハプスブルク家にゆかりの人物の肖像画が、これでもか!とばかりにたくさん飾ってありました。
階段の踊り場のところには、女帝マリア・テレジアの愛犬(種類はパピヨンっぽい)の、なんと、剥製が展示してありました

ペットの剥製ってね・・・・なんだか

このパピヨンちゃんは、次回のブログに載せます。


天井もすごく高く吹き抜けになっています。
以前、オーストリア&ドイツで人気テレビ番組だった、『Komissar Rex』という警察犬のシェパードが活躍する番組で、ここが舞台になったことがありまして、3階(といっても一階の高さが普通の家の2階くらいあるのでかなり高い)の踊り場から下のフロアーまで被害者が一気に転落する、という場面がありましたが、あのTVの影響かどうか、今では金網が張ってあって、落ちないようになってます




博物館なのに、宮殿のように豪華です





展示室も宮殿の一室のようです。
この部屋は入ってすぐ右にある、鉱物等を展示してある部屋です。
無機化学者さんや地質学者さんたちにはもう、タマラナイ部屋だと思います。



私が行ったときはまだ午前早かったので、お掃除のオバちゃんたちが一生懸命お掃除をしていました。

では、その数々の展示品については次回のブログで。




ベートーヴェンの家@ウィーン1区

2010-10-06 | 芸術
シューベルトに続きウィーンゆかりの作曲家、今回はベートーヴェンの家を紹介いたします。

ベートーヴェンが引っ越し魔だったのは有名ですが、現存するウィーン市内のアパートは1区のMölkerbasteiにある家(通称、Pasquaratihaus)になります。


同名の男爵によって建てられたこのアパートに、1804から1815年にかけて何度も住んでいました。



入り口左には小さなお土産やさんがありますが、店主のおじいさんは隣接する印刷屋のご主人のようです。
中に入っても、なかなかお店に出てきません(笑)。
「も~しもし」と言うと、奥からノソノソ~~と出てきました。
それはさておいて。

この家はシューベルトの家と比べるとさすがに綺麗です。
周囲の雰囲気もよく、先ほどみすぼらしいシューベルトの家から来たばっかりなので、ちょっと悲しいような気がしなくもないです

入り口にはおじさんが2名が大きな声でウィーンなまりのドイツ語を炸裂させていました。

「質問があったら何でも聞いてくれ~」

と愛想よく言ってくれましたが、この家もけっこうガランドウ
ちなみにここも入場料は2ユーロです。


ベートーヴェンの時代のStreicher社製のピアノ




残念ながらベートーヴェンがこれを使用していた、とは書いてません




この家で作曲された曲のなかで、多分一番有名な曲は『エリーゼのために』だと思います。

ピアノ習った人なら誰でも弾いたことあるはずでは???

ちなみにこの私は弾いてません
当時師事してた先生は、なぜか私には誰も知らないような地味でマイナーな曲ばっかり弾かせていたので・・・・・



ベートーヴェンが実際に使用していたと言われる譜面台



エピソードとしてですが、よくオケとのリハーサルのときにベートーヴェンが興奮したあまり、燭台をもって横に立っていた少年をなぎ倒した、とかいう話ありますけど、そのときに使ってた譜面台、これだったりして・・・・・


見晴らしのいい窓からは、お向かいにウィーン大学が見えています。

シューベルトの家から見える景色とは大違い・・・・・・・。




この近くにベートーヴェンが死んだ家、Schwarzspanierhausがあるんですが、そこは行ってみたものの普通に住まわれてるアパートで、記念館にはなっていませんでした。
入り口に、ベートーヴェンが死んだ家、という案内のプレートが立っているだけです。



ベートーヴェンのデスマスク





ちなみに、モーツァルトの死んだ家は今はデパートになっています。
そのデパート、以前はけっこうひなびたデパートでそこの上の階には、ちょっとした記念広場(?)のようなコーナーがあったと記憶しているのですが、今回たずねてみたときはあのぼろデパートは綺麗に改装されて、どの階にも記念する何かは見つけられませんでした。
入り口にこれまたプレートが貼られていますが、誰も目にとめてません。
お土産のモーツァルトクーゲルン(チョコレート)を買うほうが大事、ということでしょうか

モーツァルトも自分が死んだ家が後には、デパートになってしまうとは思いもよらなかったことなんでは・・・・などと思いながら、香水の臭いでむせかえるそのデパートを後にしました。



シューベルトの亡くなった家

2010-10-04 | 芸術
前回はシューベルトが生まれた家を紹介しましたので、今回は亡くなった家を紹介いたします。

この家、ウィーンは4区のKettenbrückengasseにあります。
地下鉄U4か市バスの59Aが最寄の駅になりますが、以前私が住んでたアパートからはそんなに遠くないんですね。
なのにウィーンに住んでた当時、一度も行ったことなかった家・・・
まあ、ともかく今回やっと訪問いたしました。

地下鉄U4で同名の駅で降りて歩くこと数分。
見えてきました、シューベルトの亡くなった家。
でも、ウィーンならどこにでもあるようなアパートで、目印の旗がついてなければ絶対に気づかない・・・・・・・。




ウィーンは歴史的に意味のある建物には、このようにウィーン市の旗をたてて、そしてプレートを打ってくれているので、私みたいなうっかり者には便利です。
この場合は、『シューベルトの亡くなった家』と書いてあります。




さて、建物の中に入ることにします・・・・・・が、御覧のとおり、汚い。
こういっちゃなんだけど、私が住んでたアパートのほうが綺麗かも。




前回の記事で書きましたが、貧乏に生まれ貧乏に育ち、貧乏に亡くなったシューベルトには、ほかの作曲家と比べてその生活もかなり粗末なものでした。
このアパートは彼の兄弟のアパートの部屋で、完成間もないそのアパートの一室を彼は間借りすることになります。


アパートの部屋の前の廊下。





そこから中庭を見下ろしてみました。この景色を彼はこの窓を通して眺めていたことでしょう。




その部屋は博物館になっていて、一人2ユーロの入場料を払います。
この2ユーロの入場料って、ほかの作曲家の家と同じです(例外はモーツァルトのフィガロハウス←けっこう高い入場料)。
ウィーンカードなるものを持っていれば、少し割引されます。でも少しだけ・・・・・。


中では無愛想なオジサンがヒマそうに、受付をぶっきらぼうにやっていました。

シューベルトって死因は腸チフス、と私は音楽史で習いましたが、実はその腸チフスにかかってなくなる数年前から彼は、性病に罹っていたんですね。

直接の死因はこの腸チフスであると言われており、そしてこのアパート、完成して間もないアパートに壁の塗料も乾かぬうちに入居したので、それが余計に彼の死を早めた、とも言われてますが、この数年間かかってた性病ですでにかなり、体力を消耗していたようです。

シューベルトと性病・・・・・・・・

想像つきますかね???

彼は実らない恋ばっかりをしていた人、と言われてますがやはり若い男性、その・・・・・なんというか、まあ若いから仕方がないというか、なんというか・・・・・・・・その、性病に罹ってしまったと。

コロンブス一行がキューバからヨーロッパに持ってかえってきたお土産、梅毒です。

まあ、そういうことはおいておいて。

あまり大きくないその部屋には、シューベルトの兄弟のIgnaz所有と書かれてある当時のピアノが、シューベルトの銅像の前に置かれてありました。

  




私は他の作曲家の家も訪ねてみたんですが、一番質素で貧乏だったのが、このシューベルトの家でした。(生家、亡くなった家、両方)

1区にあるモーツァルトのフィガロハウスも、ベートーベンのMölkerbasteiにある家も、2区のシュトラウスの家も、比べ物にならないくらい広いのに・・・・・。

私、高校時代はシューベルトを弾くの苦手だった・・・というかよくわからない部分が多くて、うまく弾けなかったんですが、年取るごとに若い頃理解できなかったことがわかるようになり、自分がその作曲家の作品を弾くのも、以前と違ったスタンスで弾けるようになりました。

シューベルトのその一人なんですよね。

特にこの今回のウィーン旅行で新たに発見することもあったりしたので・・・・。


では次回は、ベートーヴェンさんについて書きます(多分)。











災難続き

2010-10-03 | 芸術



数日前に誕生日を迎えて以来、なんだか災難続きで・・・・・


ipodを入れたまま服を洗濯機で洗ってしまい、もちろんipodはパー
右手の親指の付け根をぐっさりガラスの破片で切ったものだから、相変わらず右手は使えず・・・・・・・つい前日に演奏の依頼を承諾したばっかりなのに・・・・
おまけにけっこうな風邪をひいたのでトレーニングはできないし

それでもピアノはちょっとは弾かなきゃな~~って、弾いてみました、もちろん右手の怪我した親指は使わずに。


・・・・・・・けっこう、親指ってピアノ弾くのに重要な指だったんですね、いや、親指だけではなくどの指もそうなんだけど。

でも親指なしって支点を失った感じで、けっこう安定感がない


ついでに今月から水泳のトレーニング、もっと回数が減るみたいです
せいぜい月に2、3回いけたらいいほう。

・・・・・なんか駄目ですね、マスターズ復活とかもう無理そう





年取ると好みも変わるらしい

2010-10-01 | 芸術




今朝洗い物をしていた時に、グラスにひびが入っていたのに気づかず、そのまま思いっきり手をグラスの中に入れたら・・・・・・・



・・・・・・・・ぐっさり、親指の付け根を見事に切られました


血も止まらないし、痛いし、どうしよう
すぐ根元を押さえ、手の位置を心臓より上に上げてみたりしたけど、猛烈に痛い
針で縫われるのは嫌だし、何とかならないかな~と様子見。


そんなわけで、今日はピアノの練習もラントレもおあずけとなりました。
家で一日中、じ~~~~~っとしてたんです

ところで私はウィーンにいた頃、クリムトの絵はそんなに好きではなかったんですね。まだ自分が未成年だったからかな

今回またウィーンに行って、Obere Belvedere宮殿でクリムトの絵を見てから、好きになってしまいました・・・・とはいえ、全部の絵というわけではないんですけども。

一番好きになったのが、このトップの絵。

あまりにも気に入ったので、ポスター、絵葉書を買い、それだけではなくPCの背景にも入れてあります


それにしても、右手(←よりにもよって、右手)痛い、ちょっと手をふっただけで猛烈に刺すように痛く、おまけに傷が開き、また出血が始まっちゃうんです。
当然ながらランだのピアノなんて出来ません
朝からずっと用事は左手でやってます。
これでちょっとは右脳が鍛えられるといいんだけど・・・・