日本気象協会では、東京から毎日富士山を見つめています。
池袋のサンシャイン60という高層ビルにオフィスがありますが、
ここから富士山が見えた日数を月ごとに統計した結果、
見えた日数が一番多かった月は1月でおよそ16日、
2番目が12月でおよそ12日、3番目が2月でおよそ10日でした。
つまり12月から2月にかけての冬は、
2~3日に1日は東京から50キロ以上離れた富士山が見えるわけです。
冬の首都圏は「冬晴れ」といわれるよく晴れた日が多く、
強い季節風がチリやホコリを吹き飛ばし、乾いた空気とともに澄んだ空をもたらします。
春になると霞の空になってしまい、曇りや雨の降る日が多くなってきます。
空気中の水蒸気が多くなって、次第に見える日数が少なくなります。
特に、5月から10月にかけては、
見える日数が月のうち1日か2日と、見える日が珍しいくらいです。
記事より