Life is ART!

高齢者施設で活躍しているアートワークセラピスト達の旬な声をお届けします。

陽射しの中で・・・

2011-12-05 09:18:45 | ひとりごと
シニア担当のYokoです。


昨日朝目を覚まし、締めてあるカーテンの隙間からまっすぐに陽射しが

部屋の中に入り込んでいました。


「行こう!」


15分後には身支度を整えて出発!


どこへ??


散歩がてら落ち葉拾いです。


近所のお寺さんまわりをした後に最後に向かった先は蚕糸の森公園


風が強く冷たかったのですが、なによりも見事な自然のパレット

赤・黄色・茶色 そしてそれらをより際立たせる朝の陽射し 

そして葉っぱのこすれる音 風に舞う落ち葉



遠くに行かなくてもこんな自分の生活の範囲の中にこれだけの喜びがある。


蚕糸の森公園の中には小学校があります。

校庭では子ども達のサッカー。こどもは風の子。

それをのんびりとお茶を飲みながら眺めている人たち




おだやかな日曜日

私のこころが喜んでいるのがわかりました。

そしてこう思ったのです。


「なんて贅沢なんだろう」って。


贅沢とは物ではなく、こんなひとときを味わう事

いえ、こんな風に味わえる余裕があるという事

なのかもしれません。。。



自宅に戻り沢山拾った落ち葉を広げた新聞紙に敷き詰め 綺麗なものだけ押し花シートに。

そしてそれ以外は一旦乾燥

これらは来年のワークに登場します。

もう来年の??

その年その年で紅葉の時期は違います。

秋を感じてもらう為に実は1年前に集めているんです私。

拾っているときも、シニアのみなさんが「うわっ!」って喜ぶ様子を想像すると

止まらなくなっちゃって。。。職業病でしょうか?

だけれども、葉っぱ一枚から繰り広げられる素敵な表現 その人の思い出

誰よりもその事を私が一番楽しみにしているのだと思います。



先日伺った施設

認知症の男性がこうおっしゃいました。

「あなた達はいい仕事しているね。

 儲けじゃなくて、こうやってみんなを楽しませてくれる。

 豊かな仕事だと僕は思うよ」



こんな風に私たちを見ていてくださる方がいる。

ほんとうにほんとうにありがたい事です。



昨日ネットで見つけた素敵なお話。。

ブータンでばりばりお仕事をされていた方が当時こう上司の方に言われたそうです。

「よく働くのはいいが、人生のプライオリティを考えてやっているか?」

そしてブータンを離れる際にこんな言葉を頂いたそうです。

「立ち止まって花の香りを楽しむ余裕を忘れないように」



私はその意味がやっとわかるようになりました・・・・・


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