Life is ART!

高齢者施設で活躍しているアートワークセラピスト達の旬な声をお届けします。

大人になること

2012-01-27 01:36:24 | ひとりごと
シニア担当のYokoです。

昨日は素敵な所に出かけてきました。

東京の石神井にある「いわさきちひろ美術館」です。

ここで29日まで「谷川俊太郎と絵本の仲間達」という展示をやっています。

谷川俊太郎さんの言葉や仲間(堀内信一・長新太・和田誠)達の絵も大好き!

私にしては珍しくお出かけしてきました。


私は「言葉」がどうやら好きなようです。

今回のお出かけの最大の目的は、ちひろさんより谷川俊太郎さんの方でした。

ですが、絵本以外で始めて触れたちひろさん。

谷川さん以上に夢中になってひとつひとつ見ていきました。

その中でもちひろさんの「言葉」

ご存知の方もいるかもしれませんが、いわさきちひろさんも素敵な言葉をたくさん残しています。

絵はもちろんですが、彼女の言葉は絵以上に私の心を惹き付けました。

↓↓ぜひお読み頂きたいので紹介しますね。↓↓

「大人になること」

年譜から計算してちひろさんが54歳の時の言葉です。

最後の段落に綴られた言葉に私は思わず静かな美術館でウルっとしました。

そしてハッとしました。

「大人というものはどんなに苦労が多くても、

 自分のほうから人を愛していける人間になることなんだと思います。」


こんな素敵な言葉で「大人とは何か」を書いた人がいたなんて・・・

大人とは何かなんて事、未だにわからない私にはなんだかとっても響いたのです。


絵本を一冊買いました。

子供の頃に家にあった絵本です。

今は姉が持っていると思います。


「りゅうのめのなみだ」(浜田廣介・文)




もうみなさんご存知ですよね。

ちちろさんのやわらい色使いがお話のイメージを広げてくれます。

ふしぎな子供が龍と友達になるお話です。

文は浜田さんですが、この内容は自分から他を愛していくお話です。

そして愛を知った龍は心が浄化され人の役に立つ船になっていく。。

このふしぎな子供は「大人」なのですよね。



駅に向かう帰り道、いつもよりゆっくり歩いている自分がいました。

なんだかちひろさんのあたたかさに包まれた自分がいました。

大人になることがどんな事はまだ私にはわからないけれど、

自分の方から人を愛せる人でありたいなぁ。。。って思いながら。。


おしまい




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