トンチンカンな家探し（やさがし）

先日ふと、いつもの場所に真珠のネックレスが無いということに気付いた。

どうやら、どこかに仕舞い込んだらしいのだが、どこだったか全く思い出せない。

…それから連日連夜にわたる、やさがしが始まった。

家中ひっくり返して何度も、同じところも、くまなく探したが出てこない。

もちろん天使にもお願いした。

でも、からっきし見つからない。

もうこの世には存在しないのではないか、エイリアンに異次元に持っていかれたのではないかとさえ思った。

ついに最後の手段として、神様に聞いてみることにして、ノートとペンを持ってきた。


　　Ｑ　神様、真珠のネックレスどうしても見つかりません。
　　　　盗まれてしまったのでしょうか？


　　Ａ　盗まれたのではありませんよ。
　　　　あなたが隠した場所を忘れているのです。
　　　　それは戸棚の下の方にあるはずです。ウソではありませんよ。
　　　　よく探してごらんなさい。
　　　　それが起こったのは、自分を試すためです。
　　　　私たちの声を試すため、信頼するためです。

以上の言葉と共に、流しの下の映像がパッと浮かんだ。

（ええ～？！　だってさ、そこなら何度も見たじゃん！何回見ても無かったし！！）

ぶつぶつ言いながら一通り探して
（やっぱり無いじゃん！！！）

と怒った時、突然無意識に、そこにあった小さな紙袋に手が伸び…
中を探ったらじゃじゃ～ん！　
なんと、その袋の中に箱に入ったネックレスが…

　※　そう、すべては私のせいだったのです。

　　ずっと、ネックレスの入った箱を探していたために、
　　四角く長い平べったい箱ばかり探していたために、
　　その紙袋など、眼中に入ることも無かったのでした…。
　　まさか、袋の中に入れていたとは！！


思い込みというものは、かくも恐ろしいものだと言うことを、
私はあらためて思い知った。

天使もきっと、そっと在りかを、ささやいてくれてただろうに、
私の思い込みが発見を阻止していたのだろう…。

これこそ骨折り損のくたびれ儲け。
神様を信頼して、もっと早くちゃんと聞いてみれば良かった…。
そしたら、あんなに探し回って疲れ果てることも無かったのに…。

とかく自分のこととなるとすぐ、
自力（頭）で解決しようとする癖がいつまで経ってもなくならないので
こんな目に合うのだろう…。

今回は本当に反省しました。

そして真珠のネックレス、見つかって嬉しかったです。

神様、
信頼しなくてホントウに、ごめんなさいでした。