これまでの人生において、
良い意味でも悪い意味でも影響をうけた人が、
先日、脳梗塞で倒れた。
プライドの高い人だから、
面会はどうしたものかと迷っていたけど、
『行ってあげて!』
と、現在寄り添っている人から頂いたので、
昨日、お見舞いに行ってきた。
どうやらこうなること、
本人は解っていたようだ。
先々月に会った時、
以前に比べると痩せ細っていたから心配していた。
暮れになるころには真っ直ぐ歩くことが困難になり、
病院へ行くように強く促したが、
箸が上手く持てなくなっても病院に行くことを拒んでいたという。
約20年前から糖尿病を患っており、
病院に行けば即入院と思っていたのだろう。
しかし、
初期症状の時に病院へ行っていれば、
もっと軽く済んだだろうに。
ホント、
昔から他人に迷惑をかける人だ。
そしてこれから、
もっと迷惑をかけるのであろう。
そんなことを考えながら、
教えてもらった病院へ向かった。
病院に着くと流行のインフルエンザの影響か、
それとも病人が多いのか分からないが、
マスクをした人でフロアは溢れていた。
ついつい、
『ここは野戦病院か?』
と思ってしまったほどの光景。
総合病院に入院施設も完備しているので、
人が多く集まるのだろう。
前日に北欧の病院と日本の医療について、
話していたことが頭をよぎった。
病室に入るとちょうどその人は寝ていた。
起こしちゃいけないと思い、
そっと、ベット脇のパイプ椅子に腰をかけた。
寝顔を久しぶりに見ると、
やはり過ぎた年月を感じる。
『こう見ると結構、歳とったな』
私と14歳離れているその人は、今年で55歳になる。
誰か居る雰囲気を察したのか、
『ん~~~』と言いながら目を覚ました。
私が声をかけると聞こえていない様子。
というより、
右側からの音は聞こえないのだとすぐに分かった。
反対側から覗き込むと、
少し驚いた表情で私を見つめた。
最初は誰か解っていないようだったが、
病院で購入したマスクを取ると、
理解したようだ。
インフルエンザが流行している影響で、
病院に入る際、マスクを着用することが、
ルールとなっているらしい。
持ってきていなかった私は強制的に20円で購入させられた。
その人は、
『あ~』だ『う~』だ言っていた。
話したいことが言葉にならず、
イライラしている様子。
私が、
『大丈夫だよ、ゆっくり時間をかけて練習しな』
というと、
なにか口をモグモグさせていた。
『これからリハビリとか大変だな』
と言うと、
『あ~』と応えていた。
自分に置き換えて、
話したいことを上手に話せないことや、
動きたくても動けない状態を考えるとすごく辛かった。
そんな辛さに耐え切れず、
『仕事の途中だからもう行くわ』
『また近くに来た時、寄るよ』
と言い、病室を後にした。
これからどこまで回復するのか、
それは解らないけど、
いろんな悪い事が重ならなければ良いなと思う。
せっかくこの前、
『命の授業』を聞いてなにかを感じたはずなのに、
なんて言葉をかけていいのか全く解らなかった。
それは次回まで、自分なりの宿題。
近くに寄った時、
また顔を出してみようと思う。
今は辛いし悔しいかもしれないけど、
いずれ、
来てくれて嬉しいと思える日が来るだろうから・・・
良い意味でも悪い意味でも影響をうけた人が、
先日、脳梗塞で倒れた。
プライドの高い人だから、
面会はどうしたものかと迷っていたけど、
『行ってあげて!』
と、現在寄り添っている人から頂いたので、
昨日、お見舞いに行ってきた。
どうやらこうなること、
本人は解っていたようだ。
先々月に会った時、
以前に比べると痩せ細っていたから心配していた。
暮れになるころには真っ直ぐ歩くことが困難になり、
病院へ行くように強く促したが、
箸が上手く持てなくなっても病院に行くことを拒んでいたという。
約20年前から糖尿病を患っており、
病院に行けば即入院と思っていたのだろう。
しかし、
初期症状の時に病院へ行っていれば、
もっと軽く済んだだろうに。
ホント、
昔から他人に迷惑をかける人だ。
そしてこれから、
もっと迷惑をかけるのであろう。
そんなことを考えながら、
教えてもらった病院へ向かった。
病院に着くと流行のインフルエンザの影響か、
それとも病人が多いのか分からないが、
マスクをした人でフロアは溢れていた。
ついつい、
『ここは野戦病院か?』
と思ってしまったほどの光景。
総合病院に入院施設も完備しているので、
人が多く集まるのだろう。
前日に北欧の病院と日本の医療について、
話していたことが頭をよぎった。
病室に入るとちょうどその人は寝ていた。
起こしちゃいけないと思い、
そっと、ベット脇のパイプ椅子に腰をかけた。
寝顔を久しぶりに見ると、
やはり過ぎた年月を感じる。
『こう見ると結構、歳とったな』
私と14歳離れているその人は、今年で55歳になる。
誰か居る雰囲気を察したのか、
『ん~~~』と言いながら目を覚ました。
私が声をかけると聞こえていない様子。
というより、
右側からの音は聞こえないのだとすぐに分かった。
反対側から覗き込むと、
少し驚いた表情で私を見つめた。
最初は誰か解っていないようだったが、
病院で購入したマスクを取ると、
理解したようだ。
インフルエンザが流行している影響で、
病院に入る際、マスクを着用することが、
ルールとなっているらしい。
持ってきていなかった私は強制的に20円で購入させられた。
その人は、
『あ~』だ『う~』だ言っていた。
話したいことが言葉にならず、
イライラしている様子。
私が、
『大丈夫だよ、ゆっくり時間をかけて練習しな』
というと、
なにか口をモグモグさせていた。
『これからリハビリとか大変だな』
と言うと、
『あ~』と応えていた。
自分に置き換えて、
話したいことを上手に話せないことや、
動きたくても動けない状態を考えるとすごく辛かった。
そんな辛さに耐え切れず、
『仕事の途中だからもう行くわ』
『また近くに来た時、寄るよ』
と言い、病室を後にした。
これからどこまで回復するのか、
それは解らないけど、
いろんな悪い事が重ならなければ良いなと思う。
せっかくこの前、
『命の授業』を聞いてなにかを感じたはずなのに、
なんて言葉をかけていいのか全く解らなかった。
それは次回まで、自分なりの宿題。
近くに寄った時、
また顔を出してみようと思う。
今は辛いし悔しいかもしれないけど、
いずれ、
来てくれて嬉しいと思える日が来るだろうから・・・